連載
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「父の仇を取りたかった」=溝部の娘が62年振りに現場へ=バストス、勝ち負け抗争最初の犠牲者=(上)=今なお記憶に残るあの日
ニッケイ新聞 2008年8月15日付け 本日十五日で、六十三回目の終戦記念日を迎えた。戦争がコロニアに引き起こした惨事といえば、同胞が傷つけ合う悲劇となった勝ち負け抗争だろう。これにより一九四六年三
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分岐点に立つ若者たち=在日子弟の悩みと将来=第1回僕は夢から逃げない=「日本で成功しなくちゃ」
ニッケイ新聞 2008年8月15日付け 分岐点に立つ若者たち=在日子弟の悩みと将来=第1回 僕は夢から逃げない=「日本で成功しなくちゃ」 【愛知県発】「百年後、自分の孫が僕みたいに泣きながらブラジル
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第17回 ジャポネースと日本人=日本生まれの「ブラジル精神」
ニッケイ新聞 2008年8月14日付け 「本格サンバやって来る 二十四日、伊賀で国際交流フェスタ」という見だしの記事が中日新聞十三日付けネット版に掲載された。このように日本の国際交流イベントでブラジ
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第16回 デカセギで〃故郷〃喪失=「ブラジルの日本人」
ニッケイ新聞 2008年8月12日付け 〇一年一〇月に掲載した連載『出稼ぎ高齢者の見た日本』では、一世が切ない気持ちで思い描いていた「祖国」が、現実には異なる姿であることをデカセギで気付く、という心
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第15回 ブラジル日本会議が発足=国境越えて想いを共有
ニッケイ新聞 2008年8月9日付け NHKが発端で、こんな〃事件〃も起きた。 〇五年六月、中国全土で反日デモが連日行われ、小泉首相の靖国神社参拝に対する批判が相次いでいた。同年六月七日付けニッケ
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第14回 日系の祖国は「日本」?=回帰する高齢2世層
ニッケイ新聞 2008年8月8日付け 弊紙ポ語版「ジョルナル・ニッパキ」はもちろん、日系人向けポ語新聞ニッポ・ブラジル紙にもNHK番組表が掲載されており、NHKの都合で突然、時間割が変更されるとポ語
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第13回 NHK視聴者は2世中心=新「共同体」の創造へ
ニッケイ新聞 2008年8月7日付け NHKによれば、海外在留邦人を対象とした「NHKワールド・プレミアム」は今年四月時点で、ブラジル内において三十八万世帯もの視聴者がいるという。 厳密にいえば、
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第12回 エスニックメディアNHK=通信の発達が創り出す「郷愁」
ニッケイ新聞 2008年8月5日付け 前節で触れたように、移民船から旅客機に移住手段が変わったことは、単に移動時間が短くなっただけでなく、移民心理にも影響を与えている。 その交通手段の発達の先には
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第11回 移民船という通過儀礼=NHKテレビ放送の衝撃
ニッケイ新聞 2008年8月2日付け 「サントスでヨーイドン!」という言葉は、移民独自の心情のひだを良く表現している。 第一回移民船笠戸丸以来、かつて日本移民はブラジルまで船で四十日、五十日かけて
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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第10回 エスニック「日系民族」=継承と統合の均衡へ
ニッケイ新聞 2008年8月1日付け 移民のエスニック研究をするサンパウロ大学の森幸一教授は「ブラジル移民のナショナリズムは、日本のそれとはまったく違う。あくまでもブラジル国内の、エスニック(民族)