連載
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(10)=これからは2国間協定で=日伯間の移動を容易に
ニッケイ新聞 2006年7月20日付け 三カ月ごとにビザを延長し、そのたびに約二百レアルの手数料──。 だるま塾(サンパウロ市ラッパ区)の森脇礼之校主は先ごろ、裁判所からの通知をみて吃驚した。
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(8)=経済活動か?、人権か?=政策決定で主導権争い
2006年7月18日付け 「我々には、我々の見解があるんだ」。 法務省外国人局のイザウラ・ミランダ局長は、眉をひそめた。労働省の担当官を取材した直後のことだ。 移民政策の決定プロセスで、労働省より
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(7)=永住権の取得対象者拡大=NGOの代表者も
2006年7月15日付け 「一年間で、個人の投資移住額が八倍になったんだ」。移民審議会のニウトン・フレイタス会長の笑いが止まらない。 移民審議会が決議六十号(二〇〇四年十月)を発布。投資金額を二十
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(6)=新外国人法、年内に国会通過?=04年から3年計画で見直し進む
2006年7月14日(金) 法務官僚のルイス・パウロ・バレット氏は〇五年九月一日のセレモニアで、誇らしげにこう語った。 「新法(草案)は、尊厳を持って、外国人を扱う内容になっている。治安確保や安全
-
JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(51)=豊倉麗子=アマンバイ日本人会(パラグアイ)=移住の歴史を後世に
2006年7月20日(木) 「国境」というからにはもう少しものものしくてもよさそうなのに、ここほど親しまれている国境はないだろう。セントロの通りの一つが国境である。行き来にまったく制限はない。通勤や
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(5)=80年代前半、移民時代の終焉=「コントロール」が前面に
2006年7月13日(木) 〈農業研修センターから、伯法人対策室に異動〉 一九八〇年前後のこと。群馬県内にあった、旧国際協力事業団の農業研修センターに赴任していた、小松雹玄元JICAブラジル事務所
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(4)=外国人法の規制は厳格?=受け止め方にかなりの温度差
2006年7月7日(金) セグランサ・ナショナル──。 現行の外国人法は(1)国内の治安や安全保障(2)経済・政治的関心(3)国内労働者の保護―を前面に打ち出したものだ。 発効は一九八〇年。翌八
-
JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(49)=平安寺映美=エンカルナシオン日本人会=二つの言葉の間で
2006年7月6日(木) 私がボランティアとしてパラグアイ・エンカルナシオン市に来て、もう一年半が経とうとしている。もう今では、この町で毎日仕事をし、買い物をし、時々は友達とご飯を食べたり、お酒を飲
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(3)=戦後、外国人導入に消極的=受け入れ後弊害多発
2006年7月6日(木) 戦後の移民政策を平たくいえばこうだ。 〈外国人労働者は基本的に必要としない。外国から移民受け入れの要請があった時には、連邦直轄区をあてがう〉 つまり、移民導入には消極的
-
移民政策=時代に対応、修正へ=連載(2)=国内労働者の保護優先=たとえ政権変わっても
2006年7月5日(水) 「外国人を新たに受け入れるより、今は国内の失業対策が重要なんだ」。 移民政策について尋ねると、ニウトン・フレイタス移民審議会会長(労働省特別補佐官)は、そうきっぱりと言っ