連載
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サントス厚生ホーム=〝ドラマ的〟実状(6)=信頼関係築いたシニア=便秘の世話の徹底で
12月22日(水) 「今、憩の園から電話しています。ボランティアの募集が始まったから申し込んでみたら」。 清岡弘子(67、高知県出身)は、友人の薦めがきっかけでシニア・ボランティアへの応募を決意し
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自閉症=生活療法に効果③=顕人くんの新たな一歩=両親はいま「希望で一杯」
12月22日(水) 矢野恵美ちゃん(8)の甲高い叫び声に、高行さんは表情を変えた。 「パパ、ママ!」 高行さんは椅子を蹴るように立ち上がり、声の方に走った。 顕人くんがマンションの窓から外に飛
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サントス厚生ホーム=〝ドラマ的〟実状(5)=オープンな雰囲気=施設内恋愛はごく普通
12月21日(火) 元住友本社常務理事で歌人の川田順(一八八二─一九六六)。六十六歳のとき、弟子の京大教授夫人で三人の子供の母親だった鈴鹿俊子と恋に落ち、死を決して家を出る。戦後間もない一九四九年十
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自閉症=生活療法に効果②=施設、指導者が不足=望まれる日本政府の支援
12月21日(火) ウルグアイのモンテビデオヒガシ学校設立にあたっては、JICAなどを通し、日本政府から人材面での支援を受けた。また、今年三月には集団自立研修センター建設のために、八万ドルの草の根無
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サントス厚生ホーム=〝ドラマ的〟実状(4)=83歳男性の「恋は盲目」=夜間、塀乗り越えサンパウロ市に走る
12月18日(土) 一九七〇年代半ばのある日の朝。サントス厚生ホームは大騒ぎになった。 「芦沢敬三さん(仮名、当時83歳)がいない」──。言葉も地理も分からない老人が、忽然と姿を消してしまったのだ
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自閉症=生活療法の効果①=何年ぶりかに「ママ、パパ」=ブラジルでの普及に期待
12月18日(土) 自閉症児と健常児を一緒に教育することで知られる東京の武蔵野東学園。そこでの自閉症児治療は生活療法と呼ばれ、アメリカ・ボストン、ウルグアイ・モンテビデオの姉妹校でも実践され、大きな
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サントス厚生ホーム=〝ドラマ的〟実状(3)=施設内に日語教室開設 慕われた木村捨三先生
12月17日(金) 会員獲得のために、日本語教室を──。 サントス厚生ホームの開所当時、入所者の多くは経費を支払えない困窮者だった。労働可能な人によっては、外部に就職先を見つけ運営を手助けしていた
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県連=日伯総合センター=再考が必要=意見交換会で異論続出=連載(下)=「致命的欠陥ある計画」=「綱渡りやめて欲しい」=批判する側も腹固めよ
12月17日(金) 老人クラブ連合会の五十嵐司副会長は、「今、非常に危険な綱渡りをやっているところ。百周年の総会では、その場で説明されて、決められてしまった。もう少し慎重にやってほしいと言ったが、強
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サントス厚生ホーム=〝ドラマ的〟実状(2)=功労者,重枝正美さん 初期の経営に尽力
12月16日(木) 「え、今日も刺身ですか?」。 運営が軌道に乗るまで、サントス厚生ホームの台所事情はかなり厳しく関係者は頭を痛めた。開所(一九七四年)間もなく、そんな贅沢な抗議が出されたことがあ
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県連=日伯総合センター=再考が必要=意見交換会で異論続出=連載(上)=「議決方法に問題あり」 「賛成者1人もいない」
12月16日(木) ブラジル日本都道府県人連合会(中沢宏一会長)主催の、百周年記念事業に関する「日系社会の総意」について意見を交換する会が十四日午後二時半から、栃木県人会で行われた。モジやスザノを含