連載
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盛和塾ブラジル=カジャマンガの樹の下で=バナナ王 山田農場を視察(2)=転機をつかむ感性が大事
11月19日(金) 運命の分かれ道は、タイヤのパンクだった――。山田勇次さんはレジストロに代わる地を探して、半年近く全伯を歩き回った。最終的に、バイーア州テイシェイラ・デ・フレイタスにほぼ決まってい
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盛和塾ブラジル=カジャマンガの樹の下で=バナナ王 山田農場を視察(1)=情熱とひらめきで頂点に
11月18日(木) 今年九月に京都で開催された第十二回盛和塾全国大会で体験発表、みごと最優秀賞を獲得し、三千五百余人の経営者の頂点に立った山田勇次さん(57、北海道出身)。日本全国の中小零細企業の経
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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(4)=亡き父母に会う気持=灯篭流しに毎年来る人々
11月10日(水) 午後六時ごろ、「第五十回レジストロ灯篭流し」の会場に到着すると、リベイラ川沿いにはすでに観客が集まっていた。灯篭流しを見るにはまだ明るい。 人々に混じって見ていると、一艚の舟が
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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(3)=お茶の生産量減少=デカセギで1世代〃不在〃
11月9日(火) レジストロ日伯文化協会の山村敏明会長によれば、レジストロに住む日系人は、現在千百六十家族。しかし、その内、文協会員になっているのはわずかに三百四十名だという。 会費は年間百五十レ
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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(2)=初期移民使用の火のし=資料館で懐かしむ
11月6日(土) 正午を少し過ぎた頃、鍾乳洞「カベルナ・ド・ジアーボ」に到着した。鍾乳石は、一センチ成長するのに二十年かかるという。途方もなく長い時間が作り出した巨大な鍾乳洞を前に、あちこちでフラッ
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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(1)=佐々木農園「暑さ」活かして=観賞用椰子売り出す
11月5日(金) 「第五十回レジストロ灯篭流し」に参加すべく、リベルダーデ歩こう友の会会員ら九十四名がバス二台に乗り込んでレジストロを訪れた。佐々木農園、カベルナ・ド・ジアーボ(鍾乳洞)、移民資料館
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南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(4)〃新世界建設〃に参加して=異文化接触のモデル示す
11月4日(木) サンパウロ人文科学研究所の元所長、宮尾進さんは「今では穀物生産の五〇%を占めるセラード地帯の開発も、コチア組合がミナス州政府と組んで始めたもの。それまでは誰も見向きしない不毛の地だ
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南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(3)=移民の貢献大のブラジル=棄民意識は一般的でない
11月2日(火) 力行会の永田さんは「日本政府がいいことばかり言ってブラジルに送り込んで、そのままアフターケアをしなかったというのは、当時としては極めて普通のことだったわけで、棄民という意識がその時
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南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(2)=肯定的な部分を強調して=苦労話、自虐史観でなく
10月30日(土) アリアンサ移住地創設に深く関わったブラジル力行会。その会長、永田久さん(七五)は、教科書に載せることは「世界に散らばった日本人がたくさんいて、日本国内だけで生きていくだけでなく、
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南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(1)=「忘れられたら困る」=山田長政はあるのに・・・
10月29日(金) この連載原稿は、「南米移住史を教科書に!」という趣旨で組まれた、日本の小中高校教師向け専門誌『歴史地理教育』九月号の特集「近現代史の中のブラジル移民・移住」の一部だ。ニッケイ新聞