連載
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「グヮポレ移民」50年=苦闘ののち、ある「今」(2)=別名「幽霊植民地」出身の2人=日系団体で〃現役〃指導者
7月31日(土) ほぼ赤道直下での過酷な労働、猛威を振るう風土病マラリア。それに栄養失調も加わり、入植者は痩せ頬がこけた。「幽霊植民地」。旧海外協会連合会の派遣で同地を訪れた医師神田錬蔵氏は、皮肉
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「グヮポレ移民」50年=苦闘ののち、ある「今」(1)=先没同志の慰霊祭会場=なぜ生長の家会館?
7月30日(金) アマゾン川最大の支流マデイラ川。十八世紀初めの探検家メーロ・パリェータ(葡)は、夥しい数の流木をみて思わず叫んだという。「死の川、マデイラ」。浸食された川岸から次々と木々が流れ出
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「俳句」「短歌」よその国の事情(終)=富永美代さん「楓美」主宰=モントリオールに短歌の花を
7月8日(木) 参加者がそれぞれの歌を順番に披講していく。朱の添削が入っている場合は、それについて主宰の富永美代さんから説明がある。助詞一つ言葉ひとつの置き換えで歌がくっきりしてくることに気づかさ
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「俳句」「短歌」よその国の事情(7)=サンフランシスコ北加に根付く茂吉の魂=多田隈さん伝統守り、新しい息吹を
7月7日(水) 多田隈良子さん=米サンフランシスコ=は現在、東津久仁短歌会の主幹を務めている。東津久仁短歌会は、戦前からの句会で、多田隈さんが入会したときには、約二十五人の一世たちが活発に活動して
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「俳句」「短歌」よその国の事情(6)=ブエノスアイレスグループ活動は低調=俳句の「春暁」昨年発足
7月6日(火) アルゼンチンにおける短歌および俳句のグループ活動は数において、きわめて低調である。 短歌の場合ブエノス・アイレスと近郊を中心にした「みちづれ」一つだけで、一九九二年会員七人から出
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「俳句」「短歌」よその国の事情(5)=俳句結社の交流図る=ロス、生命賭けた羽畑昭雄さん
7月3日(土) 兵庫県姫路市に本部を置く俳句結社「田鶴(たづ)」の米国支部「USA田鶴の会」の創立一周年記念句会が昨年十一月、日本から「田鶴」の水田むつみ主宰を迎え、ロサンゼルスの日本人街で開かれ
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「俳句」「短歌」よその国の事情(4)=一世から継がれる文芸運動 シアトル,若手も参加
7月2日(金) 米国西北部日系移民の中心地、シアトルはかつて文化的移民地であったといわれる。日露戦争(一九〇四―〇五)後から第一次世界大戦(一九一四―一八)まで、日系人口の上回るハワイ、カリフォル
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「俳句」「短歌」よその国の事情(3)=旧日本軍の軍営内から発祥=タイのメナム句会
7月1日(木) タイには会員一万人になんなんとする「タイ国日本人会」という在留邦人の互助機関があり、前年創立九十周年を迎えました。日・タイ交流のさまざまな行事やスポーツ、文化活動など邦人へのサービ
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「俳句」「短歌」よその国の事情(2)=作句はずばり「暮らし」 カナダのバンクーバー3つの同好会
6月30日(水) 「柳蘭咲き盛る頃鮭もまた取れる盛りとインディアンは言う」田中澄江作 カナダの日系人の歴史は漁業に始まる。今年八十六歳になる田中澄江さんはカナダで生まれ、少女時代を日本で過ごした
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「俳句」「短歌」よその国の事情(1)=自由な集まりの中、自由な俳句を楽しむ=ニューヨークの俳句会
6月29日(火) 海外日系新聞放送協会は、今年、恒例の共同企画として「世界各地の俳句・短歌事情」を取り上げた。OCS NEWS(米国、ニューヨーク)、バンクーバー新報(カナダ、バンクーバー)、ボイ