連載
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越境する日本文化 カラオケ(4)=レーザーの映像で知る=日本の風景や風俗
2月21日(金) レーザーカラオケは、映像が流れる。ロケ地の風景や出演者の髪形や服装。それに、ストーリーも加わる。日本語、日本文化を知るために、カラオケを利用する人もいる。 ソロカバナ線のプレジデ
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越境する日本文化 カラオケ(3)=亡き両親に贈りたかった演歌=開業医、毎日向上めざす
2月20日(木) 「果てしない海の彼方に……」。力強い歌声が戸外に、響く。 鳥羽一郎の「海の祈り」を練習しているのは、二世の辺原敏晴さん(五八)。東京女子医大に留学中、カラオケスナックで演歌を聞き
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越境する日本文化 カラオケ(2)=郷愁がマイクを握らせる=演歌3分間で戻る青春
2月19日(水) がっしりとした体格でおっとりした性格。泰然自若とした様子から、いつしか〃岩手の殿様〃と、あだ名が付いた。 歌は幼い頃から好きだった。十代の頃、作曲家の高木東六に師事、シャンソンを
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越境する日本文化 カラオケ(1)=ブラジル〝上陸〟後30年=日系コロニア、冷めぬ熱
2月18日(土) アイジョージ、伊藤久男、小畑実、鶴田浩二……。往年の人気歌手がずらりとそろう。レーザーディスクでざっと六千曲。トイレ、冷房の完備した部屋で、気のゆくまま好きな曲を歌う。冷蔵庫には、
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越境する日本文化 ボーイスカウト(5)=日系隊を支える親たち=国際舞台ではブラジル代表
2月15日(土) 現在、サンパウロ市にある約八十隊のボーイスカウト隊(州では約三百隊)のうち、日系のボーイスカウト隊は七隊を数える。 東のカラムルー、南のコチア(コーペル・コチア)と呼ばれた二大ボ
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越境する日本文化 ボーイスカウト(4)=第17世界ジャンボリー 閉式の辞はブラジル代表=世界に認められた日系隊
2月14日(金) 日系ボーイスカウトを語る時、抜いては語れない人物がいる。 現三指会会長、石井久順である。石井は少年時代からスカウト活動をしており、その兄たちも戦後東京の主な大学ローバー隊(十八歳
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日系農協活性化セミナー 先端現場を視察=終=しめじ栽培大敵は雑菌=「きのこはすごい仕事をしている」
2月14日(金) 「子が死んで親が生き残るより、子が生き残ったほうがいいよね…」。参加者の一人、パラグアイの日系農業協同組合中央会相談役の久保田洋史さんは、ぼそりとつぶやいた。 視察二日目の昼食後
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越境する日本文化 ボーイスカウト(3)=訓練所は自然解散=細江氏の理想理解されず
2月13日(木) 五六年から始まったバウー訓練所、そして数年後のアルジャー訓練所の創設にはボーイスカウト移民を始め、すでに来伯していた青年、別の理由で細江に呼び寄せられた青年たちも加わった約五十人が
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日系農協活性化セミナー 先端現場を視察(8)=「こりゃ、美味い!」=移住の思い出カフェ
2月13日(木) 「昨年は十七回、アルファッセ(レタス)を収穫しました」。一回当たり二十一日間、かなりの数字ではないだろうかー―。 視察旅行二日目、朝七時半にホテルを出た一行は、最初の視察地イタペ
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越境する日本文化 ボーイスカウト(2)=カラムルー隊発足=バウー訓練所設立へ
2月12日(水) ボーイスカウト運動に取りつかれた細江は医師の仕事のかたわら、関連書物を読み漁り、ブラジル連盟の研修会にも参加し、この運動への理解のため勉強を重ねた。 その意志に同調する形で集まっ