連載
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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(6)=巨大なサントアントニオ発電所
3月17日午後、サントアントニオ(SA)発電所を見学した。その際、ガイドのマウロ・バスコンセーロさんは「ここがアマゾンで最初のダム。4500万人分の電力、3568メガワッツの発電能力がある。タービン
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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(5)=死んだ母の胸元で泣く赤子
二日目の3月18日朝、南緯9度、ほぼ赤道直下らしいジリジリと焼けるような日差しになった。慰霊法要をするため、一行はバスで移住地の墓地へ向かった。 幹線道路から移住地の道にはいると、すぐに泥道に。田
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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(4)=「出られない人が残った」
植民の実施要綱には「移民の義務」という項目があり、《入植と同時に仮所有権を与えるが、決定的な所有権は10年以内に5千本のゴム樹を植えつけてから与える》(『グヮポレ移民50年史』23頁)とある。 ゴ
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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(3)=マラリアに五十数回罹る
17日の夕食会に駆け付けてくれた地元の田辺俊介さん(69、鹿児島県)は、ロンドニア日伯文化協会の発起人の一人。6歳で家族と入植し、ずっとポルト・ヴェーリョに住む。29家族のうち、現地残留組は田辺家、
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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(2)=29家族中、4家族のみ残留
ポルト・ヴェーリョのセントロから、ボリビアとの国境の町アブナンまでは、直線距離でわずか190キロ。ところが首都ブラジリアまでは1900キロ、サンパウロ市にいたっては2465キロもある。アマゾン河口の
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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(1)=60年ぶりの「ふるさと」へ
今回の「故郷巡り」ツアーを一言でいえば、「承前啓後(しょうぜんけいご)」か――「過去を受け継いで、未来を導き開く」という意味だ。ボリビアとの国境である奥アマゾンのロンドニア州都ポルト・ヴェーリョ、そ
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JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第19回(最終回)=交流協会、日ボラ、留学生の3段活用
私が日系社会青年ボランティアとしてサンパウロに滞在したのは2001年から2003年、今から15年前のことです。改めて数えてみて、あれからもう15年という時間が経過したことに自分で驚きを感じるほど、時
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JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第18回=元気を届け合いたい
ブラジルから大きな封筒が半年に一度届く。ブラジリア日本語普及協会の協会誌をいそいそと開く。 日本語教師の研修会を中心に活動報告が並ぶ。知った名前を見つけ、新しい教授法に挑む姿に元気をもらう。懐かし
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(8・終)=県もグローバル人材推奨
3月の同町議会では、来年度から西小、清水中にそれぞれ一人ずつ支援員を配置するための予算案が審議される予定だ。 教育総務課によると、ポルトガル語とスペイン語が話せる支援員と、フィリピノ語が話せる支援
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(7)=望まれる小中の協力体制
「『中1ギャップ』という言葉があるでしょ」。中学校で感じた違和感をぶつけると、西小の鈴木校長は少し考えてから切り出した。 中1ギャップとは、小学校から中学校に進学する際うまく馴染めないことで、不登