連載
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(6)=小学生と中学生の違い
支援員の芹沢淳子さんは教員と支援員の両方の立場を体験して気づいたこともあるという。 「やはり、先生には見せない面を支援員には気軽に見せられるということもあると思います。『じゅんこー!』なんて呼ばれ
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(5)=支援員の悩み
めぐみ教室の大上先生に、日本語支援の特別学級を担当することについて、どう考えるかを聞いてみた。 「必要だし、とてもやりがいのあることとは思いますが、ずっとここにいられるわけでもないですからね。教員
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(4)=「外国からの転入生ありがたい」
西小学校内の日本語支援の特別教室「めぐみ教室」で子どもたちを後ろから見守り、作業を手伝うのは、10年以上同小でボランティアとして日本語支援をしてきた石川嘉男さん(79)だ。 石川さんは、日本語支援
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(3)=「取り出し」と「入り込み」
めぐみ教室の予定黒板は1時間目から5時間目まで全部「こくご」。内容にその時間にやってくる子どもたちの名前が書かれている。 全校へ向けて出されるめぐみ教室の時間割には、同教室に通う子どもたちの笑顔の
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(2)=児童の指導記録の重要性
町立西小学校(鈴木恒校長)は、柿田川湧水や緑地が近くにあり、のどかな景色に囲まれた児童数480人の中規模校だ。このうち約60人が外国につながる子どもたち。 「つながる」というのは、日本国籍があって
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子供たちの体温は伝わるか?=静岡県清水町の教育の取組み=(1)=多様化する小中学校の現実
【静岡県発】外国につながる子どもたちが、日本の学校で学び、地域や社会で活躍できるようになるには、何が足りないのだろうか。今後も外国人・日本人の出入りは増加し、地方都市のグローバル化が進んでいくことが
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JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第17回=受け入れてくれた地元に感謝
皆様、初めまして。現在マット・グロッソ州カセレス市で野球指導ボランティアとして活動しています山下裕太郎です。 日系ボランティア30周年記念という節目に立ち会うことができ、大変光栄に思います。日本か
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移民110周年に向け発進!=皇室ご訪問に高まる期待=(10)=引継がれる皇族への崇敬
「皇室の方がマリリアに来て下されば、そんな素晴らしいことはない。日系人だけでなく町全体として大変光栄なことです」―。流暢な日本語で答えてくれたのは、マリリア日本語モデル校で教師を務める中村理香さん(
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移民110周年に向け発進!=皇室ご訪問に高まる期待=(9)=日高「這ってでも行く」
出所後、日高さんは、隣町ポンペイアで9年間を過ごした。「父親が自転車屋をやっていたのがきっかけ。がむしゃらになって働いた」と懐かしむ。そんななか、三笠宮同妃両殿下がマリリアを訪れたのを知ったのは、だ
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移民110周年に向け発進!=皇室ご訪問に高まる期待=(8)=勝ち負け抗争で揺れたマリリア
マリリア市内中心から車でおよそ15分。ひっそりとした佇まいの自転車店内に日高徳一さん(90、宮崎県)はいた。狭い店内に入ると、「よく来てくれました」としっかり手を握り、朗らかな表情で迎えてくれた。