連載
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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(6)=廃炉措置のための最新技術
震災から9年が経った今も、福島第一原子力発電所は閉鎖されたままだ。原発の廃炉措置、そして福島県の環境回復と住民の早期帰還に向けた取組は続いている。 廃炉推進のためには、放射線量率が高い場所で作業を
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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(5)=無念の想いから震災を語り次ぐ
「あの時、どうしてすぐ逃げなかったんだろうって…。9年経った今も心に残ってるんです」。相馬市伝承鎮魂祈念館で、語り部の五十嵐ひで子さん(72)が、そう後悔の念を口にしたのを聞き、胸が痛くなった。
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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(4)=「念願の親戚に会えて感激」
「ついに会える」。26日午後、そんな緊張の面持ちの佐藤レヴィさんがホテルのロビーに入ってきた。 待つこと数分、地元福島市在住の真田順さん(83)が妻と息子で福島市議会議員の広志さん(49、福島県)
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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(3)=震災を乗り越えた鈴木酒造
農業総合センターを後にし、一行は福島県環境創造センター交流棟(通称・コミュタン福島)へ向かった。環境創造センターは2016年7月に開所し、県民が将来にわたって安心して生活できる環境を創造するための総
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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(2)=甦る美味しくて安心できる県産品
「震災後のことだけでなく、福島県の魅力を研修で感じてほしい」。研修3日目の1月24日、郡山市の福島県農業総合センターに向かった一行に、県国際課のトビー・バークべックジョーンズ国際交流員は、東日本大震
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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(1)=笠戸丸移民の乗船名簿
福島県庁による「令和元年度中南米・北米移住者子弟受入研修」が1月22日~31日まで行われ、中南米から6人、北米から3人の県人移住者子弟が参加した。日本の総務省が委託している「中南米日系社会と国内自治
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(7)=「この国の未来のために証言する」
「子孫に伝えるために、自分たちが苦しんだこの事件に対して、政府に謝罪を求めることに賛成する」。連邦政府に対し、損害賠償を伴わない謝罪要求訴訟の運動を行うことについて聞くと、橋本ルイス和英さん(89、
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(6)=事件から74年間の沈黙
サントス強制退去事件の当事者で存命の人は、ほとんどが当時子供だった。今回取材した中で、その時唯一大人だったのが、大正10年(1921年)生まれで、現在もサントスに住む当山正雄さん(98、玉城村(現南
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(5)=成功者も突然全てを奪われた
幸福で豊かな暮らしをしていた家族が、ある日突然、全てを奪われる。サントス強制退去事件の当事者たちの多くは、その事を誰にも語らなかった。 あまりに強いショックを受けたせいで、語れなかったのかもしれな
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(4)=「日本人はスパイ、出ていけ」
母親のトシ子さんから退去命令が下された話を聞いたゆうせいさんは、すぐに学校へ行って先生にその事を伝えた。先生は「私の家に来なさい」と申し出てくれたが、家族と共にいることを選び、先生に別れを告げた。