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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 6—ジョセフ・M・ルイテン「ブラジルのコルデル文学」—民衆本にうたわれる日系人=中田みちよ=第2回

ニッケイ新聞 2013年3月5日  1920〜30年にかけての時期に、ブラジルでコルデルがもっとも隆盛だったといわれます。とりわけ北部や北東部がさかんでした。その当時、一番の交通手段は舟で、すべての大きな港に、小冊子が搬入され、そこから内陸部の各都市に出回りました。  コルデル作家としての第一人者はレアンドロ・ゴメス・デ・バーロ ...

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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第24回

ニッケイ新聞 2013年3月1日  ホンダはアマゾン中流の都市マナウスに築いた現地工場で二輪車の生産を開始、リオやサンパウロの大都市に出回ったオートバイの整備、修理の技術者が不足していた。小宮は日本で一級整備士の資格を持ち、高給で採用された。アクリマソン区は近くに緑あふれる公園がある閑静な住宅街だ。東洋人街には日系の移民が多かっ ...

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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第20回

ニッケイ新聞 2013年2月23日 「コダマ、ノン・テン・トロッコ(お釣りがないよ)」 「ノン・プレシーザ(必要ない)」辞書を引きながら児玉が答えた。  サンパウロに来てから間もない児玉には物価の感覚がまだわからなかった。パウリスタ新聞から受けとる月給は約四十ドルだった。それでもサンパウロ州法で定められた最低給料の三倍はあった。 ...

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大耳小耳

ニッケイ新聞 2013年2月21日  ベレン総領事館縮小問題で反対運動の中心となっている山田テルオ・フェルナンド氏。祖父は1930年代前半に移住した山田義雄さんで、「Y・Yamada」グループの創業者だ。1950年に設立された同社は、スーパーマーケットだけにとどまらず14のグループ企業をもつ国内有数の優良企業。〃北伯の主〃的存在 ...

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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第15回

ニッケイ新聞 2013年2月16日  二世がポルトガル語でブラジル人に児玉の言ったことを通訳してくれた。事情がわかると、彼らは値段を紙に書いたり、ゆっくりと発音してくれた。児玉も最初は挨拶ぐらいだったものが、数ヶ月もすると簡単な会話くらいなら通じるようになってきた。 「ブラジルは気に入ったか」 「ああ、好きになった」 「それはよ ...

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NHK全国短歌・俳句大会=ブラジル124作品入賞

ニッケイ新聞 2013年2月16日  NHK学園主催で行われた『2012年度NHK全国短歌・俳句大会』の入賞結果がこのほど発表された。  短歌部門には国内外か2万2413首、俳句部門には4万3488句の応募があった。ブラジルからは28句、96首が入賞した。入賞結果は次の通り(敬称略、佳作までを紹介)。【短歌部門 佳作】 ◎キリス ...

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《戦後移民60周年》=聖南開拓に殉じた元代議士 山崎釼二=『南十字星は偽らず』後日談=第11回=なぜ讃南だけ残ったか=一人だけポ語で人格形成

ニッケイ新聞 2013年2月15日  ブラジルに残された讃南はどうなったか。宮尾は「たしか『こどものその』に入っていたはず」といい、坂尾も「その男の子は後にリオに住んでいた」というが、これは何を意味するのか。もしや置いて行かれたのか、まさか著名人がそんなことを!——という謎が残る。  第4回で紹介した尾崎士郎の言葉には、山崎の息 ...

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《戦後移民60周年》=聖南開拓に殉じた元代議士 山崎釼二=『南十字星は偽らず』後日談=第9回=妻に一文の貯えも残さず=アインがボアッテで女給?

ニッケイ新聞 2013年2月12日  裸一貫の密航者から始めて、ボルネオでは異民族から名知事と親しまれるまでになった人物が、なぜブラジルでは火を消したように知られることもなく志半ばで亡くなってしまったのか——。  構成家族として山崎と共にアマゾンに入った海野守(81、清水)=サンパウロ市在住=は「山崎さんは社会党だし、県知事まで ...

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■ひとマチ点描■マタピーから「元気です!」

ニッケイ新聞 2013年2月8日  「マタピー植民地」といっても、北伯在住者以外で知っている人は少ない。アマゾン河口北岸のアマパー州都マカパーは赤道直下の町として有名だが、そこから30キロにあるポルト・グランデ市にある植民地だ。  イタイプーダム〃8人の侍〃の一人、青年隊の荒木昭次郎さんから「ブラジルの北緯1度の地でダム作りです ...

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《戦後移民60周年》=聖南開拓に殉じた元代議士 山崎釼二=『南十字星は偽らず』後日談=第6回=「仕事見つからず気の毒」=日本人形工場で住み込み

ニッケイ新聞 2013年2月7日  「とても気の毒でした。山崎さんは中々仕事が見つからなかったようです」。田形俊子さん(87、鳥取)=サンパウロ市ビラ・ブルデンテ在住=はそう述懐する。  出聖したとはいえ、山崎に頼れる知り合いは少なかった。二宮マツ(二宮正人弁護士の母)が田形さん宅に山崎を連れてきて「世話をしてくれないか」とお願 ...

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