ニッケイ新聞 2009年6月17日付け サンタクルース病院創立七十周年式典には、若かりし日の横田パウロ名誉理事長を中央銀行理事に抜擢するなど強い絆のあるデルフィン・ネット元財務大臣も出席。そのことにあいさつで触れようとした大部一秋総領事、「ミニストロ…」まで出たが、名前が出てこない。永遠に続くかのような沈黙の後、満面の笑みで乗 ...
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次の百年戦略のために=~日系社会とは何か~=第1部《世界史の視点から》(12・終)=人類史上稀にみる実験=動植物相すら変えた移住
ニッケイ新聞 2009年6月16日付け 前回の日本人奴隷連載の時、ポルトガル人やスペイン人が江戸初期まで日本に住んでいたことを書いた。実はその当時、混血児が多数生まれたが、幕府は外国人父親と子を共に国外追放した。 「一六七三年には、ポルトガルやスペインなどの南蛮人を父親に持った混血児たちが、日本の長崎の母と別れて父親に従って ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=第6回(終)=移民悩ませた川に架橋=橋本自治会長「ついに征服」=野地さん「もう死なんといかん」
ニッケイ新聞 2009年6月16日付け 移住地最高齢の橋本房枝さんの長男、橋本博美さん(58)は、「父の選択はいい事だったと思いますよ」としみじみと語る。 「ようやく英語のアルファベットを覚えた」十二歳で入植。「第一陣の人が入って十年経っていたから、そんなに苦労はなかった。先住者の人に色々教えてもらってね」と控えめに話す。 ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=5回=地元教育に献身、大谷三枝子さん=最高齢橋本さん「ここはいいとこ」
ニッケイ新聞 2009年6月13日付け ベラ・ビスタ移住地カルデロン地区には、日本人の名前をつけた公立学校がある。 「エスコーラ・ムニシパル・ドナ・ミエコ」(一九八四年創立、生徒数四百人)だ。 「最初は十五人くらいで始めた。寺子屋みたいなもの」と話すのは、同校の創始者、大谷三枝子さん(58、福島)。 五三年九月、第一陣の ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2009年6月13日付け あの笠戸丸がサントス港14番埠頭に着岸したときに上塚周平は好きな俳句を詠む。その一句に「ブラジルの初夜なる焚火祭りかな」があり、移民が詠んだ最初の句とされる。瓢骨の号をもつ上塚周平がカトリックだったのかどうか?この「焚火祭り」は24日のサンジョアン祭などの大焚火であり、奥ソロのピラポジン ...
続きを読む »砂嵐が北伯に大雨を=大西洋岸と熱帯雨林に影響
ニッケイ新聞 2009年6月11日付け 科学誌「ネーチャー・ジオサイエンス」五月号は、サハラ砂漠の砂嵐が大西洋を横断し、アマゾンなどの熱帯雨林に直接、予想外の降雨をもたらしたとする調査結果を発表と十日付けエスタード紙が報じた。 砂嵐は毎年二月から四月、サハラ砂漠上空に上り、アフリカ大陸から大西洋へ移動、南米大陸へ上陸する。そ ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=第4回=嵩む人件費、立ちはだかる川=10年間は借金だらけ=農協活動「得するのはブラジル人だけ」
ニッケイ新聞 2009年6月11日付け 残った移住者らは密林を「拓」き、生きる道を「開」くことに懸命になるしかなかった。文字通りの開拓生活が続き、日本からの携行資金もやがて底をついた。 野地さん同様、第一陣で入植した宍戸宏光さん(72、神奈川)も当初の生活を振り返る。フィリピン生まれ。 「父(進さん)がマニラ麻をやってたか ...
続きを読む »ベレン日系協会=「未来志向で頑張る」=日語学校第11回文化祭
ニッケイ新聞 2009年6月10日付け 【ベレン発】ベレン日系協会(小山拓男会長)主催日語学校の第十一回文化祭が七日、汎アマゾニア日伯協会神内講堂で開催された。文化祭には名井良三在ベレン総領事、ゼラウド・コウチーニョパラー選出連邦議員、ベレン市議会ウアルテル・アルヴァルジ議長ほか、約三百人の参加者で賑わった。 文化祭は、先亡 ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=第3回=石崎矩之さん「絶望だった」=4俵蒔いて、収穫7俵=〃消えた〃携行資金
ニッケイ新聞 2009年6月10日付け 「絶望でした」――。第二陣として一九五四年六月に入植した石崎矩之さん(74、熊本)は当時の心境を回顧する。 「何を植えてもほとんど芽が出ない。出ても数日で枯れる。そもそも技術的な指導者が誰もいない。四俵の籾を蒔いて、刈り取れるのが七俵―。食えないですよ」 入植間もなく、四十肩のせいか ...
続きを読む »次の百年戦略のために=~日系社会とは何か~=第1部《世界史の視点から》(9)=団結せよ、サンパウロ州日系団体=サンパウロ市は日系文化発信拠点
ニッケイ新聞 2009年6月9日付け 五百万人の外国人移民が入ったブラジルの中でも、サンパウロ州はその半分が入った最大の移民州だ。 サンパウロ州立移民記念館の資料によれば、サンパウロ州に入った外国人移民のうち最多はイタリア移民で九五万人、全体の約三八%を占める。日本移民は二五万人の七割だから一七万五〇〇〇人が州内に定着した。 ...
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