10月6日(水) 十七日午前二時四十五分、部屋にモーニングコールが鳴り響く。荷物をまとめて三時にチェックアウト。予定通り、四時にバスはホテルを出発した。ほとんど対向車のない、さびしい夜道を二台のバスがひた走る。 ブラジルの旅行社主催のツアーに色々参加した経験があるベロ・オリゾンテ在住の赤木文雄さんは、「ブラジル人のツアーだと ...
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移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(3)=車椅子で現地参加も=マザゴン植民地第3陣立野テルさん80歳
10月5日(火) 「おおーっ」と、バスの中から歓声があがる。初めて見えたアマゾン川だ。対岸にはうっすらマラジョー島も見える。 午後三時、今年で二百四十年を迎える要塞フォルタレーザ・サンジョゼ・デ・マカパーに到着。フランス軍に対抗するためにポルトガル政府が建設を開始したのが一七六四年。十八年かかって亀のような五角形の姿になった ...
続きを読む »移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(2)=営農に全く不向きだった=マタピー植民地入植者ほとんど他州へ
10月2日(土) 「雪が一メートル、四ヵ月間も積もっている北海道より、こちらの暑さのほうが慣れますよ」。 赤道直下の日本人会、アマパー日伯協会の鈴木敬三会長(71、北海道)の話し振りは、実に温厚でユーモラスだが、移住地の歴史を語る時には無念さが滲み出ている。 「日本側とブラジル政府側がゴム栽培地として選んだマタピー植民地は ...
続きを読む »キラキラ視線で世界発見=5カ国の子供たちが写真展=企画の永武ひかるさんに聞く
10月2日(土) 子供たちの眼を通してみた世界――。サンパウロ市のSESCポンペイアで十七日まで開かれている写真展「ペロス・オリョス・インファンティス」では、そんなキラキラしたプリントの数々に出あう。出品している「作家」は日本、東ティモール、ウズベキスタン、オーストラリア、そしてブラジル五カ国の子供たち。扱いなれないカメラを持 ...
続きを読む »移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(1)=アマパー州入植昨年50周年=〃90人の客〃は初めて
10月1日(金) 小泉純一郎総理が文協記念講堂で講演、感涙して三十秒あまりも言葉に詰まった九月十五日(水)の午後、ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)主催の、アマゾン四都市を訪ねる「第二十回ふるさと巡り」の第一陣が出発した。同地の移住七十五周年を共に祝うために、赤道直下のマカパー、アマゾン最大の日系集団地ベレン、大豆 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
県連ふるさと巡りに同行して、アマゾン川支流でボートに分乗してピラニア釣りに出かけた時、二十メートルほどの川幅の緑生い茂る岸の樹木に、見慣れたものを発見して驚いた。 選挙ポスターだ。「こんなとこでも選挙活動してるのか」といぶかしく思ったが、考えてみれば川は住民の〃道路〃だ。街中の車ほどじゃないにしても、行き交う舟はいる。とすれ ...
続きを読む »ベレン=来場者いっきに20倍=入植75年 日本週間盛況
9月28日(火) 【ベレン発】マンゴー並木の熱帯都市が、盆踊りで沸いた。汎アマゾニア日伯協会(小野重善会長)主催の第十六回日本週間が十一日から十八日まで開催され、昨年は二千人程度だった来場者が、今年は一気に延べ四万五千人と爆発的に増え、大成功裡にアマゾン入植七十五周年を祝った。 最終日の十八日(土)夜、会場となったパラー州立 ...
続きを読む »「伊藤園」俳句入選者判る
9月25日(土) 「伊藤園」の俳句大会に応募したブラジル関係の入選者名が判明した。「一般の部B四十歳以上」三十三人と「高校生」の部一人である。 ◇都道府県賞 年輪なきアマゾン大樹鳥渡る 山下差智子 人の世も落葉にもある裏表 佐藤 孝子 ◇佳作特別賞 名月を茶の間に入れて一人かな 嶋本 寛 ...
続きを読む »赤道直下の日本人会=マカパーに新会館建設へ=市役所が用地を寄贈=会員300人「活性化」期待
9月25日(土) 【マカパー発】赤道直下としてはブラジル唯一の日本人会が新会館建設へ――。アマゾン川河口北岸にある、アマパー州都マカパー市のアマパー日伯協会は、新会館を建てることを検討してきたが、十六日、市役所から土地の寄贈を受けたことから、一気に移転に弾みがついた。現会館周辺の治安が悪化してきたこともあり、同市の日系人らは新 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
県連ふるさと巡りに参加してアマゾン四都市へ行った。地元日系人と話していて「ここより東京のが間違いなく暑い」という声を聞き驚いた。「もっと湿度が高くて、蒸し暑い」という。 今月、たまたま東京とアマゾンの真夏日を両方体験した私が思うに、正直言って、日差しの強さはアマゾンに軍配が上がるが、日陰の暑さはどっこい、どっこいという感想を ...
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