古杉征己さん(42、広島県三原市)はブラジルで弁護士試験が始まってから、おそらく初の日本人合格者だ。一見、控えめな感じだが、内には強い意志と燃え盛る志を秘めている▼苦節十年で弁護士試験に合格した感想を訊くと、まず「苦労しました」と前置きしつつも、「こんなに格差が激しく、汚職と犯罪が蔓延し、法律と現実の乖離もひどい中で、正義とは ...
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第20回迎える県連日本祭り=祭典の歴史振り返る=日伯繋ぐ重要な懸け橋に
2017年7月7~9日、コロニアを代表する祭典『日本祭り』が第20回目の記念すべき節目を迎える。「海外最大の日本祭り」と称される同イベントの歴史を振り返り、また、日本祭りの祖となった「郷土食郷土芸能祭」を始めたブラジル都道府県連合会の網野弥太郎元会長に、当時の様子を尋ねた。 日本移民90周年を記念して、1998年7月24、2 ...
続きを読む »第8位=ラーメンブーム真っ盛り?=サンパウロ市内で3店舗が営業開始
8位に選んだのはサンパウロ(聖)市内で続々と開店したラーメン業界から。専門店としてラーメン・アスー(プラッサ・ダ・アルボレ)、上々ラーメン(パライーゾ)、モモ・ラーメン(リベルダーデ=東洋街)が営業を開始した。 しかも、どの店も特色が異なる。アスーはトメアスー出身の日系人が、トゥクピーやジャンブーといったアマゾン素材を用いた ...
続きを読む »日本政府が会館建設を支援=草の根で8万ドル、ロライマ
北伯ロライマ州都のボア・ビスタにあるロライマ日伯協会(福田美知恵会長)は、日本政府による草の根文化無償資金協力で8万3千米ドルを得て、日語と日本文化発信拠点となる文化センターの建設を決定した。 同地コロニアの起源は1955年。北伯でゴム採取労働に従事したパラー州入植者の転住が始まりだった。現在は120家族が生活すると見られる ...
続きを読む »大耳小耳
東洋街のガルボン・ブエノ通りを繋ぐ大阪橋に、新しいベンチが三つ設置された。元々の歩道と拡張された歩道にまたがり、それぞれ横6メートルほどの大きなもので、人が寝転がれるほど。ニッケイ新聞横の三重県橋にも、くつろいで座れるようなベンチが数カ月前にできた。そろそろ夏で夕焼けが綺麗な季節。夜には高架線下の高速道路を通る車の夜景なども見 ...
続きを読む »「平成二十八年度(二〇一六年)第七十回芭蕉翁献詠俳句」入選者
一般の部 【星野 椿選】特選 御句碑に流るゝ月日立子の忌 二見智佐子 【有馬 朗人選】入選 イペの国に桜を咲かせ移民の碑 湯田南山子 【宇多 喜代子選】入選 針の糸通しあぐねて冬隣 富岡 絹子 蛍飛ぶ路教はりて遠回り 檀 正子 【金子 兜太選】入選 梅干して移民の妻のやすらげる 湯 ...
続きを読む »ベレンから新王者が誕生=日系ゴルフ選手権、166人集う
日系ゴルフ連盟主催の第46回ブラジル日系ゴルフ選手権大会が11月5、6の両日、サンパウロ州アルジャー市のPLゴルフクラブで開催された。年代や技量別に166選手が各部優勝を争った。 ハンデなしの男子スクラッチでは、北伯ベレンから参戦したオオヤ・ロベルトさん(54、三世)=アマゾンCC=が優勝。「過去20回ほど参加したが5位どま ...
続きを読む »「今もどこか半外人の扱い」=日本移民法令関連集の発刊式で=人種差別の歴史振りかえる
奴隷制廃止とともに進められた移民政策のなかで、差別的待遇を受けてきた日本移民に関する16法令を、2世紀に及ぶ大量の法律から10年がかりで集めたポ語著書『Codigo Amarelo(日本人移民関連法令集)』(EDUFMA刊、白石ジョアキン・ネット、白石チエコ・ミルテス共編)。その刊行発表会が10日夜、文協内移民史料館で行われた ...
続きを読む »第46回県連故郷巡り=悠久と躍動の北西パラナ=(13)=アマゾンとグアイーラの奇縁
2001~02年に会長を務めた須賀博義さん(72、群馬県)に文協の主な活動を聞くと、新年会、運動会、老人会(月1回)、忘年会。市が主催するフェスタ・ダス・ナッソンイス(民族芸能祭)にも参加している。資金集めにはスキヤキ会を年3回行うのに加え、昨年からはヤキソバ会を年1、2回ほど開催するようになった。 カラオケ大会が活発で、西 ...
続きを読む »第46回県連故郷巡り=悠久と躍動の北西パラナ=(11)=アサイ移住地から大挙入植
戦前から戦中にかけてマテ・ラランジェイラ社は、川上の南麻州ポンタ・ポランから川下のイグアスまでの流域全体に強い権益を持ち、栄華を誇った。 ところが第2次大戦がはじまるとアルゼンチン政府はブラジル産マテ茶に規制をかけ始め、会社は苦境に立たされた。さらに1944年4月、ナショナリズム政策を進めていたゼッツリオ・ヴァルガス独裁政権 ...
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