秋篠宮同妃両殿下が28日から12日間にわたってブラジルをご訪問されるにあたり、最初のご来伯であった日本移民80年祭を振り返ってみた。礼宮さま(当時)は1988年6月14日から二週間来伯されるのに先立ち6月10日に東宮御所での記者会見に臨まれ、初の外国公式訪問に寄せる抱負などを語られた。礼宮さまは当時22歳、いくつかの国をすでに ...
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オーリャ!
秋篠宮ご夫妻の来伯が来週に迫っている。パラナからアマゾンまで広くご訪問されるとあって、各地日系人にとっては待ち遠しくもあり、お迎えに気を揉む時期でもあるだろう。 さてサンパウロ市での目玉行事は文協大講堂(約1200人収容)での歓迎会。半数は招待客や警備に当てるというが、例えば県人会長は招待されていない。 巷で聞いた一部の二世会 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇 (861)=富重久子 選
プ・プルデンテ 小松 八景
南洲に煙突多し日脚伸ぶ
【「南洲に煙突多し」とは、ブラジルでは南にいくほど寒く防寒のため、ストーブを焚いたりペチカを焚いたりするので各家ごとに幾つかの煙突がある。北朝鮮では昔オンドルと言って、床の下に泥で火の通り道をつけどんどん焚口から薪を焚き、油紙の床を温めたものであるが...
終戦70年記念=『南米の戦野に孤立して』=表現の自由と戦中のトラウマ=第14回=「死ぬような思い」とは
1941年12月、太平洋戦争が勃発し、ブラジル政府から最初に目の敵にされたのは戦前の日系社会指導者層、つまり戦後の認識派リーダーであった。戦前に大事業をやっていた東山農場、日系商社、ブラ拓などは資産凍結、もしくは政府任命の監督官が送り込まれ、枢軸国側からの攻撃でうけた損害を移民の資産から賠償するために差し押さえられた。 南米銀 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇 (860)=星野瞳 選
平均気温を4度上回る?=夏の猛暑に対応急がれる
9月23日に始まった春が平年以上に暑いと感じている人も多いが、それに続く夏は、平均気温を4度上回る可能性もある猛暑となるとの予想が出ている。 7日付G1サイトなどによると、リオやピアウイ、トカンチンスといった従来から気温が高い州では最高気温が連日40度を超える機会が増え、干ばつや大雨も激しくなる可能性が強いという。 この夏が猛 ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(47)
窓外に見る企業の浮沈 先に記したカフェー・ソルーベル・イグアスー社の工場は、2015年現在、操業開始以来、40年以上になる。 筆者は、何度か、その工場の傍を車で通ったが、その威容が周辺を圧倒している様に感じた。同社の製品は国内・国外に広く市場を確保、盛業中と聞く。 同社工場のイナウグラソンの2年後の1973年、日本のカネボウ・シ ...
続きを読む »ニッケイ俳壇 (858)=星野瞳 選
アリアンサ 新津 稚鴎
激つ瀬のひっぱる風や木々芽ぐむ
草萌ゆる野やぽっかりと月浮かべ
鼻振って家の漫歩や蝶の昼
夜蝉鳴く泣き虫の樹が泣き止めば
貯水池に天から降って目高棲む
いさぎよく葉を落としイペ花仕度
水温む鶏が孵せし子家鴨に
【作者・稚鴎さんは来たる十月三日で百才になられる】
続きを読む »「炉辺談話」の紹介記事=「炉辺談話」を掲載開始=ラーモス50周年記念で
ラーモス移住地創立50周年誌『絆』が今月刊行されたことを記念し、そこから小説「炉辺談話」を転載する。著者・荒木桃里(90、熊本)=スザノ市在住=は、元ラーモス移住地入植者の荒木信秋さんのペンネームだ。 91年9月発行の「のうそん」第130号で発表され、栄えある同誌の第十三回小説賞・佳作を受賞した作品だ。 戦後アマゾン移民として ...
続きを読む »死線を越えて―悲劇のカッペン移民=知花真勲=(10)
そして、ブラジルのウチナーンチュであることを誇りに思っている。それにしても、「カッペン移民」は「無謀な移民であった」、と言い切って許されることなのか、と。 確かに、「無謀」と言われても仕方がない面があったことは事実である。それでは、何故この「無謀」が許され、71人家族423名もの県人同胞が送りだされたのか。その原因と社会的責任 ...
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