夕暮れの灰色の風景の中でユーカリの梢が川風に揺れていた。多くの山脈に源を発するこの大河は、無数のせせらぎを集めて一本の流れとなって大西洋に注ぎ、南米第一のアマゾン川となる。 こんな広大な川を八千トンの日光丸が、なぜ、どこまで遡るのか。せいぜい100キロで支流の群れに奔ばれてしまう。幽かなエンジンの響きは低速だからだろう。進んで ...
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パラー商議所=忘年会で1年の締め括り=山田会頭「安倍首相と共に新年を」
【パラー州ベレン発】パラー日系商工会議所(山田フェルナンド会頭)は恒例の忘年会を、12日夜7時半より市内のヒルトンホテルで開催した。 在ベレン領事々務所阪野真司領事、垂井恒治(たるい・つねはる)副領事、山田純一郎会議所名誉顧問、生田勇次汎アマゾニア日伯協会々長、八十島(やそじま)エジソン・アマゾニア日伯援護協会々長ら日系諸団体 ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=5
そのあと、ふと、部屋に漂う異臭に気づいた。かすかな硫黄の匂いが鼻を突いた。その時、パーサーが入って来て、二冊の旅券を船長に渡した。船長はそれを開いて丹念にページをめくった。「福田さん、これは日本とブラジルの旅券です。航海中に事件が起きたら、日本旅券を捨てて、ブラジルの方を身につけて下さいよ。敏捷に」 私は船長の言葉が呑み込めず ...
続きを読む »サ・バルバラ市=森林友の会がエコ植樹祭=子供300人が森づくり
【パラー州ベレン発】アマゾン森林友の会(ASFLORA―佐藤卓司会長)は11日午前9時より、ベレン郊外に位置するサンタバルバラ市のエスペヂット・リベイロス入植地内で「第13回エコクリスマス植樹祭」を行なった。 サ・バルバラ、ベネヴィデス、マリツーバの3校の小・中学生約300人と、NPO法人「地球と未来の環境基金」(東京都)の古 ...
続きを読む »東西南北
15日から、サンパウロ市セントロでの自動車の最高速度が変更されることになる。交通技術公社(CET)によると、リベルダーデやブリガデイロ・ルイス・アントニオなど七つの大通りとコンソラソン通りでは最高速度が時速40キロ、ランジェル・ペスターナ大通りをはじめとした七つの通りでは時速50キロに落とされる。これは同市が13年から行ってい ...
続きを読む »花嫁移民=海を渡った花嫁たちは=滝 友梨香=69
それは重なる災害で移住したことに疲れはて後悔していたのに、「ようこそ」とは言えなかったからだと後に知りました。兄に連れられ日本人宅を挨拶にまわりましたが、どの家にもマラリヤを患い黄色い顔をした人ばかりでしたから、兄嫁の気持ちはよく理解できました。その後私たち夫婦は、アマゾン河口の町ベレンから五十キロ離れたサンタ・イザベルの田舎 ...
続きを読む »日本政府=ODA開始から60周年=JICAが記念セミナー=日伯協力の歩み振り返る
日本がコロンボ・プランと呼ばれる国際機関に1954年に加盟し、政府開発援助(ODA)を開始してから今年で60周年を迎えた。ODAの実行機関「JICA」のブラジル事務所では、今後の協力の方向性を共有するため、1日にサンパウロ市でブラジル政府や日系社会関係者を招き、記念セミナーを行った。室澤智史所長、梅田邦夫・在伯日本国大使、マウ ...
続きを読む »アマゾン移民85周年法要=慰霊碑でしめやかに追悼
【パラー州ベレン発】汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)は22日午前9時より、アマゾニア援護協会が運営するベレン市近郊アナニンデウア市の厚生ホームのアマゾン開拓先亡者慰霊碑の前で、第36回開拓先亡者追悼法要をパラー生長の家の協力を得て執り行った。 生田会長、小林雅彦在ベレン日本国領事事務所々長、山本陽三パラー日系商工会議所第二 ...
続きを読む »水と電力の不足は必至=サンパウロ州水道公社理事が発言=全国の雨は平均値の8割
記録的な少雨、干ばつに襲われ、貯水池の水位が軒並み下がるサンパウロ州で、サンパウロ州水道公社のパウロ・マサト理事が「現状の降水量のままだと15、16年の水不足は必至」と発言したと15日付エスタード紙が報じた。 この発言は州検察局の質問に対するもので、同理事は「水力発電所のダムの水位が非常に低いため、電力不足も避けられない」と述 ...
続きを読む »芭蕉祭献詠俳句=ブラジルから9人が入賞
芭蕉翁の遺徳を偲び、伊賀市の芭蕉翁顕彰会が実施した『第68回芭蕉祭献詠俳句』の入賞結果がこのほど発表された。「一般・テーマの部」に寄せられた1万540句のうち、ブラジルからの投句は136句。1人が特選、8人が入選した。入賞作品21句は次の通り。 【一般の部・特選】◎金子兜太選アマゾンに挑む米寿や移民の日(竹下澄子)【一般の部・ ...
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