ニッケイ新聞 2008年12月6日付け 「彼もずい分老け込んだと思った」。十年ぶりに再会した夫の印象を、ファッチマさんはこう振り返る。娘のタイスさんが空港で父親と初めて対面したが、「彼と抱き合ったけど、お互い泣きもしなかった」と冷静に振り返った。 ファッチマさんは、身寄りもなく一人で戻ってきた元夫を、自宅に迎え入れた。「彼は ...
続きを読む »デカセギ 関連記事
コロニアの日本語を研究に=カンピーナス=米テキサス大の佐久間さん=デセギとの出会いが縁で=親戚との出会いも=「一生研究続けたい」
ニッケイ新聞 2008年12月5日付け 米国のテキサス大学オースチン校言語学部博士課程で社会言語学を専攻している佐久間友子さん(29、千葉県出身)が、二度目の長期ブラジル滞在を終えて十一月十二日に帰米した。佐久間さんはカンピーナス文協を拠点とし、「日系人アイデンティティの言語と文化」をテーマに研究。帰国前に来社し、研究の報告と ...
続きを読む »連載〈1〉ファッチマさんの場合(1)=「自分の人生を歩んで」=全てを奪って消えた夫
ニッケイ新聞 2008年12月5日付け アメリカ発の世界同時不況のあおりを受けて、帰伯デカセギの動向が日本メディアでも盛んに報じられているが、日本の永住者資格を取得し、長期滞在するデカセギも近年増加の一途を辿っていることも指摘されている。しかし、母国に夫や妻、子ども達を残して音信を絶つ人が相当数に上っていることは十分に知られて ...
続きを読む »大耳小耳
ニッケイ新聞 2008年12月2日付け 鳥取市が先月実施した四人の青年ブラジル派遣。今年六月、平井伸治県知事、竹内功鳥取市長ら母県の百周年慶祝団が来伯した際に要望したことをきっかけに実現した。移住者の数は少ないながら、第二アリアンサ〃鳥取村〃への教師派遣をはじめ、ブラジルとの交流を保ち続けている同県。今回は青年たちが郷土芸能の ...
続きを読む »映画「ガイジン」2作に感動=熊本市=日本みどりの会が一挙上映
ニッケイ新聞 2008年11月29日付け 【熊本発】ブラジル移民問題を扱った映画「ガイジン―自由への道」「ガイジン2―心の祖国」(いずれも山崎千津薫監督)の上映会が、このほど熊本市の崇城大学市民ホール(元熊本市民会館)で開かれ、約六十人が参加した。 移民百周年を機に民間レベルでブラジルと交流している「日本みどりの会」(清田和 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2008年11月28日付け 豊臣秀吉・徳川家康とデカセギの因縁とは―。一五九七年に秀吉の弾圧により、長崎でキリスト教徒二十六人が処刑されたのが受難の始まりだ。一六一三年には家康の「伴天連追放之令」が発布、江戸初期までの殉教者数は四~五千人ともいう▼二十四日に長崎で、当時の殉教者百八十八人を福者に列する式典があった ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2008年11月26日付け 日本からの報道では、世界金融危機がデカセギを直撃して工場で失業、求職窓口に並ぶ姿が頻繁に紹介される。まっさきに職を失う日系人の悲鳴を読みながら、日本人在職者は「まだ自分の番じゃない」と安堵のため息をついていることだろう▼今回分かったのは、外国人という雇用の調整弁は、日本の経済システムの ...
続きを読む »ヒガキ被告 謝罪意思を明確に=浜松・女子高生死亡ひき逃げ帰伯事件=「もう(裁判を)終わりにしたい」=本紙記者に心情を吐露=賠償金支払い方法に戸惑い
ニッケイ新聞 2008年11月26日付け 「もう(裁判を)終わりにしたい」「できるならば落合さん(被害者)に謝りたい」――。一九九九年に静岡県浜松市内であったひき逃げ帰伯逃亡事件で、二十一日、業務上過失致死と救護義務違反の罪で、四年間の社会奉仕活動と三百万円相当の遺族への賠償金の支払い判決(同義務の不履行で四年の禁固刑)を受け ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2008年11月26日付け 金融危機と各国の景気後退が連日マスコミをにぎわしている中、浜松、長野、大泉など日本各地の日系ブラジル人集住地から、次々と在住者の解雇、生活への不安が報じられている。 朝日新聞が報じた滋賀の状況では、クリスマスにあわせたデカセギの一時帰国も片道チケットが多いという。日本での見通しが立た ...
続きを読む »横の繋がりをより密に=JICA=第1回日系研修員OBセミナー=「日系社会に成果還元を」
ニッケイ新聞 2008年11月22日付け 最初にJICAサンパウロ支所職員の村上ビセンチさんは「三千~四千人もの元研修生がいるにも関わらず、連絡がない状態。これを機に関係を深めて」と開会のあいさつ。ブラジル日本文化福祉協会の上原幸啓会長は「日本で研修できたことに感謝し、恩の気持ちを忘れてはダメ。研修成果を自分のものだけとせず、 ...
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