ニッケイ新聞 2013年5月30日 当時、永住・同化を唱えた文化人は、他に古野菊生、半田知雄らが居たが、古野も戦後、帰国している。古野が、帰国の折、その〃後ろめたさ〃の様な心境を、正直に邦字新聞の紙面で告白していたことを筆者は覚えている。 拓殖事業家、新聞人として名の知られていた輪湖俊午郎という人物がいた。彼も同じ論者であっ ...
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第85回
ニッケイ新聞 2013年5月30日 自分にかけていた布団をずらして児玉の足にかけようとした。その布団の上に抜け落ちた屋根の隙間から容赦なく雪が舞い込んでくる。湿気を含むだけ含み重たくなった掛け布団をずらす力も老人にはなかった。掴んだ布団の淵から手が外れて、児玉の膝にぶつかった。弱々しく、軽く叩かれたような感触でしかなかった。 ...
続きを読む »駐在官事務所でなく領事館へ=べレン総領事館縮小問題=麻生副総理が面会で約束=西森氏「地元の希望叶った」
ニッケイ新聞 2013年5月30日 【既報関連】在べレン日本国総領事館を縮小するという日本政府の方針に地元日系社会が反対している問題で、麻生太郎副総理らに陳情する目的で訪日した山田フェルナンド(パラー日系商工会議所会頭)、生田勇治(汎アマゾニア日伯協会会長)の両氏が28日、麻生氏と面談し、麻生氏がその場で出張駐在官事務所ではな ...
続きを読む »森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(3)=血塗られた魔の7月=今も言葉にならない想い
ニッケイ新聞 2013年5月30日 和弘の悪い予感は、その通りになった。46年7月13日付けジアリオ・デ・サンパウロ紙によれば、父ゴイチがビラッキで経営していたバールは、当時ブラジル人客でいっぱいだった。 そこへ日本人の二人組がきて、バルコンの奥にいたゴイチにまず発砲した。その発砲音に驚いて、裏にいたマルイが出てきたところを ...
続きを読む »4流派が合同公演『移民能』=非日系も出演、PUCで4日
ニッケイ新聞 2013年5月30日 ブラジル能楽連盟(山口正邦会長)が『移民能〜第3回能楽の集い』を、6月4日午後4時からPUC大学内のトゥカレナ劇場(Rua Monte Alegre, 1024, Perdizes)で開催する。入場無料、国際交流基金の後援。 70数年前に初期の移民によってもたらされ、観世流、宝生流、喜多流 ...
続きを読む »■今週末の催し
ニッケイ新聞 2013年5月30日 土曜日(1日) レジストロ寿司祭り、午後6時、ヒロシ・スミダ体育館(ACER=Avenida Clara Gianotti de Souza, 1500)、日曜日も(午前11時〜) ◎ 青葉祭り、終日、宮城県人会(Rua Fagundes, 152, Liberdade) 日 ...
続きを読む »■訃報■渡辺清治さん
ニッケイ新聞 2013年5月30日 ミナス州テオフィーロ・オトーニ市で宝石の卸商を営んでいた渡辺清治さん(享年66)の葬儀が26日午後4時、サンパウロ市モルンビー墓地で営まれた。 初七日ミサが1日午後4時から、サンパウロ市のサンルイス教会(Av Paulista, 2378)で行われる。
続きを読む »西森下議が訪日、アフリカ開発会議へ
ニッケイ新聞 2013年5月29日 西森ルイス連邦下院議員が27日から訪日している。上田清司埼玉県知事、埼玉県議会議員らを訪問するほか、6月1〜3日に横浜市で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD)へ出席する。同会議は93年以降、日本政府が主導で国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行などと共催するアフリカの開発をテーマ ...
続きを読む »大耳小耳
ニッケイ新聞 2013年5月29日 琴奏者の内藤方干さんは毎年地元で定期演奏会を開くほか、海外でも演奏活動を行っており、琴の教室も開いている。かつてはデカセギ集住地の同県長浜市内に住むブラジル人の子供たちにも教えたこともあるという。金融危機後は多くのデカセギが帰国して今は行われていないが、「子供たちは初めて聴く音色だと言って喜 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月29日 経済記事を読んでいて、ふと疑問に思うことの一つが人口問題だ。資本主義経済では人口が増えないと市場が拡大しないから、日本のように減少に転ずると明るい将来がないかのように語られ始める。これはどこかオカシイ▼地球上の資源は有限であり、特定の生物だけ無制限に増えることはありえない。本来は国連のような ...
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