ニッケイ新聞 2013年3月12日 サンパウロ市の夕方の豪雨でまたも惨事が。9日午後7時50分頃、サンパウロ市南部サコマンで、豪雨で出来た激流に流された14歳の少女と彼女を助けようとした男性が亡くなった。激流に飲まれた少女の叫び声を聞いた男性は何の迷いもなく助けに向かったが、バランスを崩して少女と共に流され、駐車中に2台の車の ...
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第31回
ニッケイ新聞 2013年3月12日 「それでどうする気なんだ」 「説得します」佐織が今にも泣き出しそうな顔で答えた。 「自信はあるのか」 「説得してみないとわかりません」 「説得できなかった時はどうするんだ」 再び佐織は沈黙してしまった。こうしたカップルのほとんどが結婚には至らず別れてしまうケースを、小宮はどれほど見たり聞いた ...
続きを読む »東日本大震災3回忌=被災地を忘れないで=岩手、宮城の高校生が証言=約2百人が静かに冥福祈る
ニッケイ新聞 2013年3月12日 「被災地のことを忘れないで」—。9日午後に文協大講堂であった『東日本大震災3回忌法要・追悼式典』では、「高校生平和大使」として来伯中の高野桜さん(18、福島)、佐々木沙耶さん(同、岩手)による震災体験の証言が行われた。復興が進まない現状を切々と語る悲痛なメッセージに会場は静まり返った。ブラジ ...
続きを読む »USP文学部=増える日本人留学生=ゼロから数年で15人へ=上智、神奈川、阪大など
ニッケイ新聞 2013年3月12日 ここ2、3年でサンパウロ総合大学(USP)の哲学文学人間科学部への日本人留学生が増えており、107人中13人と一割以上を占めるまでになった。10年前には「ほぼゼロ」だった状況から比べれば急激な増加だ。森幸一教授は「韓国人留学生も6人、中国マカオ大からも3、4人来るようになった。アジア勢が急激 ...
続きを読む »在外被爆者の調査に来伯=広島平和研究所 田中利幸教授
ニッケイ新聞 2013年3月12日 在外被爆者たちの「空白の10年」の記録を残そうと、広島市立大学の広島平和研究所から田中利幸教授(63、福井)が来伯、1日に本紙を訪れた。 「空白の10年」とは、国の援護や全国的な支援組織がなく、被爆者らが後遺症や差別に苦しんだ原爆投下後の10年間「空白の10年」を指し、近年ようやく光が当て ...
続きを読む »サンミゲル民謡愛好者大会=飛び入り歓迎、17日
ニッケイ新聞 2013年3月12日 サンミゲル・パウリスタ日系文化体育協会(美甘好重会長)、同文協民謡部(森重キク部長)共催で『第19回サンミゲル民謡愛好者大会』を17日午前9時から同会会館(Pca. Sao Joao de Cortes, 8, Vila Doutor Eiras)で開く。入場無料。 サンパウロ市をはじめ、 ...
続きを読む »NHK俳句=広田ユキさんに年間大賞=戦争体験を込めた一句
ニッケイ新聞 2013年3月12日 今月3日(ブラジルでは6日)に放送された「NHK俳句」(選者・有馬朗人)による2012年度の年間大賞に、サンパウロ市在住の広田ユキさん(88、和歌山)の一句「カナンの地求めし移民原爆忌」が選ばれた。 同番組では、毎週4人の選者が交代で月1回出演し、応募句の中から優秀句9句を選ぶ。冒頭の作品 ...
続きを読む »大耳小耳
ニッケイ新聞 2013年3月12日 文協で9日にあった「東日本大震災3周忌法要・追悼式典」の最後、国際交流基金提供の映像が流された。しかし、途中で映像が何度も途切れ、なんとも興ざめ。内容といえば、3・11後、日本人の意識がどう変わったかという内容のもので、「家族を大事にするようになった」「幸福指数について」など、いささか的外れ ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2013年3月12日 東日本大震災被災者を含む高校生平和大使4人が、市内のタカシ・モリタ学校を8日に訪れた。とある生徒は、講演前に流された津波が町をのみこんでいく映像を指し、「これはもう見る必要がないと思う」と語った。 被災した2人の高校生が思い出してしまうのがかわいそうだから、という彼なりの思いやりや考え方か ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年3月12日 ブラジルへ来て3年目に、その頃住んでいた家の隣人の甥が流れ弾に当たって亡くなった。生後間もない長男を突然死で失った後だった我が家では、17歳まで育てた息子を亡くした両親はどんな気持ちだろうと話し合った▼犯罪や天災、交通事故が多いブラジルでは、子供や親といった身近な人を予期せぬ形で失う人も数多 ...
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