1955年の発足から60年―。ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)が創立日である17日、創立60周年を祝し文協ビルで記念式典を行なった。招待客ら600人以上が出席し、還暦の節目を祝った。 文協の前身は、54年に発足したサンパウロ市制400周年祭の日本人協力委員会。移民50周年を4年後に控え、同委員会を発展的に解散させる形で ...
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大耳小耳
ブラジル日系文学会から先日発行された日語版『にほんじん』。パラナ出身の三世、中里オスカル氏の小説で、伯出版界の最高峰と言われるジャブチ賞を日系人として初受賞。移住先の農園での苦労、二世との確執、勝ち負け問題など、移民特有の問題を淡々とした筆致で描いている。早速手に取った耳子、移民の妻が幻の雪の中を走る場面で、不覚にも涙が。価格 ...
続きを読む »当地の名作、初の直訳に=「ぼくのオレンジの木」
当地の名作小説「メウ・ペ・デ・ラランジャ・リマ」の日本語訳『ぼくのオレンジの木』(ポプラ社、302頁)が発売されている。翻訳した永田翼さんと松本乃里子さんが来社、思いを語った。 同作は著者のジョゼ・マウロ・デ ヴァスコンセーロスの半自伝的な作品で、90年以上前のリオを舞台に、感受性に満ちた5歳の少年ゼゼーの成長を描く物語。68 ...
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ブラジル日系文学の中田みちよ編集長と古川恵子さんは、ジョルジ・オクバロ氏の書いた『O Sudito: Banzai Massateru(臣民=万歳、正輝)』の日語訳に、来年1年かけて取り組むという。同作はオクバロ氏が裁判所や警察署を訪れ、臣道連盟の一員として逮捕された父親の書類を探し出して書いた力作。翻訳が実現すれば待望の日語 ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(502)=上妻博彦 選
アルトパラナ 白髭ちよ
幾日もの闘病生活空しくて友は一人黄泉への旅に
眠る如安らかな面(おも)の美しく並み居る人等に安堵与える
のうそん誌を繰り返し読み好みしと付き添いし人吾に語れり
のうそん誌を貸して上げたき人は逝き後幾冊も本棚に眠る
葬式を待つがに雨が降り来たり心にしみいる雨だれの音
ニッケイ俳壇(869)=富重久子 選
サンパウロ 鈴木文子
大西日こもる熱気の窓を開け
【夏の西日は日中よりも我慢出来ない位の厳しさである。そんな西日から守るために日本では簾を下ろしたり、日除けを廻らせたり又、客を待って打ち水をしたりする。
この句は大西日を受けて、熱気の篭った部屋の窓を、ようやく日の落ちたのを見計らって開け放っている一句である。「こもる熱気の」とよく省略の効いた的確な俳句であった】
言論界にもっと活気を=サンパウロ 梅崎嘉明
昨今は戦前移民はともかく、戦後移民の移住者もかなり老齢化して、2つの邦字新聞の購読者も年々減少しているようだ。淋しいことである。 だが、その反面、ある年齢に達した方々が、自叙伝とか歌集、句集といったものを時々出版されているようだ。書店に置いても売れる可能性も少ないので限定出版として友人間に配布されているようだが、受け取った方が ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(868)=星野瞳 選
寄付金4万レを2団体へ=五木ひろし慈善ショー
文協会長室で11日午前、先月行われた五木ひろし慈善ディナーショーの収益による寄付金が、老人ホーム「憩の園」と社会福祉法人こどものそのに贈呈された。 ショーを主催した池田マリオさん、老人ホーム「憩の園」の吉安園子会長、社会福祉法人こどものそのの頃末アンドレ理事長、後援した文協の呉屋春美会長、ニッケイ新聞社の高木ラウル社長、ショー ...
続きを読む »■今週末の催し
19日(土曜日) 青葉祭り、午前7時、宮城県人会(Rua Fagundes, 152, Liberdade) 20日(日曜日) 天皇誕生日祝賀会、午前10時、ニッケイパラセホテル(Rua Galvao Bueno, 425) ◎ グラン紅白歌合戦、午前10時、文協(Rua Sao Joaquim, 381)
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