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ニッケイ 関連記事

『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(3)=内山主幹「通説が問題だな」

 「アンシエッタ島の刑務所へ送られたではないか。それが、有罪判決が出た証拠」と反論する人も居るであろう。が、これは、その刑務所を臨時に拘置所代わりに使用したものであり、収監・服役ではない。(襲撃実行者は無論、起訴され、有罪判決を受け、受刑した) 勝ち負け抗争では、無実の数千人が拘引され、その相当数が虐待・拷問を受けた。後遺症に苦 ...

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ニッケイ俳壇 (845)=富重久子 選

『ジュニナ祭』は6月祭のこと。ポルトガルのキリスト教の祝日に起源を発し、ブラジルでは収穫祭や冬至などと併せて祝う祭り。男の子はヒゲを描き、破れた麦藁帽子にチェックのシャツ、女の子はそばかすメイクにドレスを着てクアドリーリャという踊りをおどる。この時期、学校の恒例行事にもなっている。

   サンパウロ         間部よし乃 冬帽子買って話が又弾み【どこか友達と旅をした時の事であろうか。賑やかにあれこれ帽子を選んでは被ってみて、皆それぞれの好みの帽子を買い満足して店を後にすると、またまた話が弾み愉しい旅が続いていく、というまことに女性らしい和やかな佳句。】 思ひ出の田舎へ旅を移住祭【六月十八日は移住祭でし ...

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JICA日系社会次世代育成研修=初めて大学生9人が訪日=安倍首相の肝いりで開始

研修生と中前総領事(前列中央)ら

 JICAが海外日系人協会に業務委託して実施する『大学生招へいプログラム』に参加するブラジルの大学生9人が6月29日、24日間の研修のために日本へ旅立った。同制度は昨年の安倍首相が訪日時に表明した『日系社会次世代育成研修』参加者倍増をきっかけに設立されたもので、大学生を対象として行うのは今回が初めて。 研修生は横浜国立大学や東海 ...

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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(1)=多く方々からの助力に感謝

『百年の水流』の表紙

  前書き  まったく歳月の過ぎ去るのは早いもので、2006年の暮れ、拙著『百年の水流』を出版して以来、すでに10年近くになる。この本は、その数年前にサンパウロ新聞に連載した記事を推敲、新材料を多数盛り込んで作成した。この国の日系社会の一世紀の歴史の「流れ」を捉えることが、主たる目的であった。ポルトガル語版や改訂版を出すこともで ...

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ニッケイ俳壇(844)=星野瞳 選

『カイピリンニャ』はさとうきびを蒸留して作るブラジル伝統のカクテル『カイピリーニャ』のこと。

   アリアンサ         新津 稚鴎 秋深し味噌つけて焼くにぎり飯サボテンの実を紅くして露寒し地ひびきのして秋の雷鳴り渡る立ちのぼる焚火煙りに散る木の葉朝寒しねじり鉢巻して無職【最近の『俳誌・葛』で巻頭を得られたとも聞くが、この俳壇でも巻頭作家でもあられ、老いていよよ顕なる作者をうれしく思います】    北海道・旭川市  ...

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ニッケイ歌壇 (491)=上妻博彦 選

『カルモ』はサンパウロ市内にある公園。この公園に日本人移民が桜を植樹し、今では季節になると見事な花が咲き、桜まつりも行われる。

      サンパウロ      梅崎 嘉明 高千穂に八紘一宇の塔たつと聞きし日ありきいまはまぼろし軍籍は持てど戦爭を知らぬ父日本は敗けぬと言いつつ逝けり大本営のラジオを聴きし友人は馳せきて日本の大勝を告ぐ飛行機を搭載可能の潜水艦建造せしとか戦わず消ゆ黄金藤の花過ぎ葉陰に数多見ゆ莢実(さやみ)は時代にかかわらず垂る   「評」確 ...

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ニッケイ俳壇(843)=富重久子 選

今年6月18日、サンパウロ市イビラプエラ公園内にある先没者慰霊碑前で行われた追悼法要の様子

   プ・プルデンテ       小松 八景  移民の日語り伝へて次世代へ【六月十八日はいみじくも「移民の日」である。戦後移民の私共には、その苦労の真相は新聞や書籍、或いはその方々から聞かされる実話によるしかないが、つくづく身にしむ思いの募るものばかりであった。ここに掲げる五句は、その移民の日を簡明に潔く詠まれた俳句として、明日 ...

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人文研勉強会=長村裕佳子さんが研究発表=政治と邦字紙の関係語る

勉強会の様子(左から五人目が長村さん)

 サンパウロ人文科学研究所(本山省三理事長)の勉強会が11日午後6時から、文協ビル内の同研究所会議室で行われた。発表者に本紙クリチーバ通信員の長村裕佳子さんを迎え、「ブラジル邦字紙における日系政治家の選挙関連記事とその読まれ方について―ニッケイ新聞とサンパウロ新聞を例に」をテーマに、出席した12人が議論を交わした。 長村さんは研 ...

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ニッケイ俳壇(842)=星野瞳 選

『マンジョカ』はキャッサバのこと。芋はタピオカの原料。

   アリアンサ         新津 稚鴎 大王椰子銀河を浴びて身じろかず俳恩をかしこみ虚子を祀るなり移住地は山鳩鳴いて虚子祀る柵を出て仔を産む豚や竹の春麻州野の牛追ふ馬も皆肥えて    北海道・旭川市       両瀬 辰江 母と摘みし蓬の香り幼き日戦無き北の大地にリラ香る追越され又追越され春の道一斉に芽吹き出したる北の大木 ...

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ニッケイ歌壇 (490)=上妻博彦 選

ブラジルに向う際、赤道に近くなると船の中で『赤道祭』が開かれた。他にも運動会など、長い船旅の中で色々な催しが開催されていた。(写真:「在伯同胞活動実況写真集(1)」 昭和13年 竹下写真館より)

      グワルーリョス     長井エミ子 父と子の世代隔てた葛藤の部屋にひそりと一輪のバラもう先の見えているネと言う君の髭剃らぬ顔いと愛(かな)しけれもう三日君の不機嫌続きたるへのへのもへので踊りだそうか秋深し国道駆ける若者のサイクリングの背中膨らみ乾涸びた人住む国よ撒水車地球の上を駆けてくれぬか   「評」これまでずっと ...

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