ニッケイ新聞 2010年6月25日付け 23日に発表された地理統計院(IBGE)の全国家計調査によると、03年から09年にかけての家庭収入は平均で10・8%増加したが、それでも食事に事欠く家庭は35・5%など、依然として様々な意味の社会格差がある事が判明したと24日付伯字紙が報じた。収入の21%を年金や生活扶助などの政府給付金 ...
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貧困層人口の16%に縮小=4年後は8%以下の期待=階級格差も縮まる傾向へ
ニッケイ新聞 2010年6月15日付け 2003年に5千万人だった貧困者(1人あたり月額収入が137レアル以下の者)は7年間のルーラ大統領政権下で43%の減少を見せ、2990万人へと変化した。2014年までには、その数がさらに現在の半分である1450万人(人口の8%)まで減少できると見込まれている。13日付伯字紙が報じた。 ...
続きを読む »ブラジルの公務員は高待遇?=GDPの12%が給与に=かつての薄給職が羨望の的=効率改善にはつながらず
ニッケイ新聞 2010年5月22日付け 21日付フォーリャ紙に、ブラジルの公務員給与が国民総生産(GDP)に占める割合は12%に達し、米国や日本といった経済大国のそれを上回るとの見出しが躍った。17日付エスタード紙には、ルーラ政権下で月給が576%上がった国家公務員もいると書かれていたが、それでもなお公務員ストなどが行われてい ...
続きを読む »日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第47回=小池洋一=立命館大学教授=日本のブラジル化
2010年4月24日付け 日本のブラジル化という議論がある。経済格差、貧困の広がり、雇用の非正規化、犯罪の多発など、日本がブラジルに似てきたというのがその意味である。中国についても同様な理由からブラジル化が問題とされている。意味は異なるが他にもブラジル化の喩えがあった。インドのブラジル化である。政府の過度な介入によって経済が非 ...
続きを読む »ニテロイで新たな土砂崩れ=200人が生き埋めに=ゴミ捨て場の上に立つ家=社会格差や管理の甘さ露呈
ニッケイ新聞 2010年4月9日付け リオ州で5日夕刻から続いた集中豪雨の爪痕がまだ残る7日夜、グラナバラ湾を挟んだリオの対岸都市ニテロイで新たな土砂崩れが発生し、200人が飲み込まれた可能性があると8日付伯字紙や各種サイトが報じた。7日には雨も小康状態となり、復旧作業もはかどったと安堵したのも束の間の悲劇に、住民らも参加して ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年4月7日付け 自分が見せたいものを相手に見せるのではなく、相手から求められるものを見せるのはかなり難しい。でも、これが今後の日伯関係の鍵だと痛感する。最近の日伯論談でも、ブラジルで成功する韓国企業を見習って、現地から本当に求められる製品を売る戦略を立て直すべしとの意見が出ていたが、その通りだ▼例えば3月 ...
続きを読む »「毎日がカランジルー」=懸念される犯罪の地方化=子供の教育が最大の防犯
ニッケイ新聞 2010年4月2日付け 1997年からの10年間で見たブラジル内の殺人事件被害者数は、総数としては大きな変化はないが、サンパウロ市とリオ市の大都市圏で著しく減少した反面、地方部で増加しており、「犯罪の地方化」が起きていると3月31日付けエスタード紙などが報じている。犯罪は貧富の格差が開くほど起きやすく、被害者の大 ...
続きを読む »日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第44回=佐々木光=日本貿易振興機構(ジェトロ)サンパウロ・センター所長=アジア型に移行する日本企業の対伯投資
2010年4月2日付け ▼点の投資が中心 伯経済が今日本で注目されているのは言うまでもない。ジェトロの貿易・投資相談の国別ランキングでも、伯は08年8位、09年9位、と2年連続ベスト10にランクインしている。米国、アジア以外の国が10位以内に入るのは初めてのこと。こうした動きに伴って日本企業の対伯投資件数も増加している。 現 ...
続きを読む »ブロードバンド計画=テレブラス復活に抵抗感=需要と競合度で価格格差も
ニッケイ新聞 2010年3月25日付け 連邦政府のブロードバンド拡張計画PNBLに関連し、テレブラス復活案には政府内でも反対意見がある一方、民間企業の参加も乏しい事を24日付伯字紙が報じた。 18日付フォーリャ・オンラインは、PNBLのブロードバンドは、利用し易い月額25~35レアルで提供とのベルナルド企画相発言が掲載された ...
続きを読む »日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第41回=坂野正典=住友商事総合研究所=代表取締役社長=変容への対応
2010年3月13日付け 「豊かな富が誘発するリスク」 勢いのある現在のブラジルに逆行するような話だが「ブラジル・リスク」の話を紹介したい。 米国の某有力リスク分析コンサルタント会社が毎年初に発表する「世界のトップ・リスク10」の2010年版にブラジルがリストアップされた。 No・1は「米中関係」となっている。米中関係につ ...
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