かつて身内のことを、本コラムで書いたことはない。 だが社長から「今回の眞子さまの取材では記者が全伯を飛び回って、全員ががんばった。ポルトガル語編集部も。そのことを一度ぐらい書いてくれ」と言われた。 もしも吉田尚則前編集長に「身内の話を書いてもいいか」と相談したら、「しゃらくさい。社会の公器たる新聞に、身内の話、つまり個人的 ...
続きを読む »移民の日 関連記事
日本移民110周年=サントス日本語学校の完全返還=ようやく訪れた「本当の終戦」=(7)=多人種が共存する平和な未来を
沖縄県人会に協力要請する以前に、奥原さんは日系社会を代表する組織、ブラジル日本文化福祉協会にもお願いしたが、断られていた。すでに当事者の大半が亡くなっており、当時を知らない世代ばかりになった今、「今さらそんなことをほじくらなくても」という声も強い。そんな流れに掉さす様に奥原さんは運動を続けている。どこか、かつての上さんを思わせ ...
続きを読む »移民110周年=サンパウロ市議会が10人を表彰=野村市議「今こそ先人の遺産を」
6月18日の「移民の日」を記念した「ブラジル日本移民110周年記念セッション」が19日夜、サンパウロ市議会貴賓室で行われた。これは移民百周年以降、サンパウロ州議会と市議会が交互に開催しているもの。今年は野村アウレリオ市議、太田正高市議、羽藤ジョルジ市義、林ロドリゴ・ゴウラール市議の発議により催され、日系社会に貢献した10氏が表 ...
続きを読む »《ブラジル》皇后陛下が見たいのに東宝社長が欲しくない映画
「どうしたら貴方の映画がみられるの?」――皇后陛下は山崎千津薫監督にそう尋ねたという。1996年3月、FHC大統領が国賓として日本を訪問した際、山崎監督は随行員に選ばれた。東京で両陛下に謁見した際、「ルッチFHC夫人から『日本移民の映画を作った監督』として私は紹介され、皇后陛下はそう尋ねられた」と振りかえる。 故ルッチ夫人は ...
続きを読む »旧サントス日本人学校全面返還=連邦政府が名義変更に署名=百周年で落成、110周年で地権=平和への誓い新たに
サントスに第一回移民船「笠戸丸」が着港してから110年を迎えた「移民の日」の6月18日、戦争で敵性国資産として凍結接収された旧サントス日本人学校の全面返還を求める70年越しの祈願が結実し、建物の名義変更署名式が行われ、コロニアに正式返還された。長年運動を支えてきた関係者やその子弟が一同に介し、念願の全面返還に歓喜に沸いた。 ...
続きを読む »移民の日=異例! 文協仏式法要に約1千人=大講堂埋め先駆者に焼香イビラプエラ公園も150人参列
最初の移民船「笠戸丸」がサントスに着港してから110年――6月18日の「移民の日」の前日の17日、「開拓先亡者追悼法要」がイビラプエラ公園及び文協大講堂で行われた。ともに例年を遥かに上回る参列者が出席。特に文協大講堂の法要は節目に相応しく〃異例〃の1千人近くが参列、次世代へと繋がる式典となった。 09年以降、参列者が300人 ...
続きを読む »■ひとマチ点描■パウリスタ大通りの大日章旗
これほど巨大な日の丸が南米一の目抜き通りに出現したことは、歴史上初めてでは――日本移民の日の18日夜から翌朝まで、パウリスタ大通りにあるサンパウロ州工業連盟(Fiesp)が粋なオメナージェン(顕彰)をした。ビルの壁面全体を覆った電飾を使って日の丸の旗を映し出したのだ。 同連盟は、工業分野ではブラジルを代表する団体であり、それ ...
続きを読む »移民の日に寄せて=ブラジル日本都道府県人会連合会会長 山田 康夫
笠戸丸移民に始まる日本移民の歴史も110周年を迎え、日本人の数は年を追うごとに減少しておりますが、私どもの子孫であります二世、三世、四世、五世、そして六世では成人に達した人もあり、七世も近いかと思われます。 毎年、六月十八日の『ブラジル日本移民の日』にイビラプエラのブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑で法要が行われており、ブラジ ...
続きを読む »「移民の日」によせて=ブラジル日本文化福祉協会会長 呉屋 春美
6月18日。毎年この日が来ると、私は決まって身の引き締まる思いがいたします。 特に今年は格別な思いで、この日を迎えました。なぜなら皆さんごも存知の通り、初めてのブラジル日本移民781名を乗せた笠戸丸がブラジルに到着してから、110年という節目の年であるためです。 この日を迎えるに当たり、まず思いを馳せるのは、全く異なった気 ...
続きを読む »《幾山河ここに恋あり命あ里》に込められた想い
《幾山河ここに恋あり命あ里》という川柳を見た覚えがないだろうか――サンパウロ市リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街の大阪橋のたもとにある、日本庭園を入ったすぐ左に建てられている句碑の作品だ。 東洋街に出入りしながら、心を焦がすような熱い恋をして、命を削るような辛い思いをした人は、ここは異国の地だが一種の故郷(里)のように感じる― ...
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