ニッケイ新聞 2008年2月15日付け ◇鳥の話(4) 燕雀類 燕はアンドリーニャ。日本の燕と同じく時期により夥しく集まり、どこへともなく去って行く。雀と少し違うようだが、チコチコというのが型も習性もよく似ている。 ベン・チ・ヴィはその鳴き声からきたもので、百舌科、虫類をよく食べる。 パパ・フォルミーガ。パパは食べる、フォ ...
続きを読む »アマゾン河 関連記事
アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(25)=早朝、カノアを漕いで鴨猟に=まるで奇襲を試みる緊張感
ニッケイ新聞 2008年2月9日付け ◇鳥の話(3) 水禽(渉禽類および游禽類) アマゾンは水の天国であるため、水鳥はその種類も数量も極めて多い。航行中に常に目につくのは鷺類(ガルサという)。色も形も大きさも様々で特に中、小型ものが多く、何十羽となく舞っている様はたいへん美しい。 この大型のものにマグワリーがある。羽を広げ ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(24)=群鳥を圧するかのように=猛々しく鳴くアララの雌雄
ニッケイ新聞 2008年2月5日付け ◇鳥の話(2)攀禽類 〔長尾類、アララ〕(大鸚哥) 長尾類で美麗。アララウナまたはアララ・アズル(青いアララ)、アララ・カンガまたはアララ・ヴェルメーリョ(赤いアララ)は大型で、尾の長さ五十センチ以上である。雌雄二羽ずつ呼び交わしながら、高い所を飛んでいることが多い。 群鳥を圧するが如猛 ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(23)=「黒装束の曲者」ウルブー=保護鳥、「功」が「罪」より多い
ニッケイ新聞 2008年1月30日付け ◇獣の話(8) 貧歯類 〔鎧鼠、タツーの続き〕 狩りなどをしていて、タツーを見つけて追いかける。穴の中に逃げ込まぬ先に蹴転がすか、犬が捕まえるかしなければ、穴の中に頭を突っ込んだが最後、どんなに尻尾を掴んでも引っ張り出すのは不可能である。しっぽが先細りになっていて、力がはいらぬ上に、滑り ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(22)=動作緩慢、泳ぐ「なまけもの」=アマゾン河横断の記録も
ニッケイ新聞 2008年1月23日付け ◇獣の話(7) 貧歯類〔タマンドゥアー・バンデイラ、続き〕 面白いことに雨が嫌いで、パラパラ、ザーッと雨が降る音がすると、うずくまってしまう。それで森の中でいきなり出会うと、向こうも立ち上がって大手を拡げている。うっかりこれに突っかかると抱きしめられて、それこそ「死の抱擁」である。 それで ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(21)=吸血蝙蝠、互いに毛を舐め合う習性=毒塗って放し、舐め合わせ駆除
ニッケイ新聞 2008年1月16日付け ◇獣の話(6) 翼手類 〔大蝙蝠〕 翼を広げると最大七十センチ以上に及ぶ。アマゾン河もマウエスより上流のソリモンエス地方に棲むといわれる。不用心に眠っていれば血を吸われる。 〔吸血蝙蝠〕 体長七~八センチ、帯赤褐色、大きな門歯と犬歯を持ち、人畜を襲い吸血する。顔面に白い筋がある ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(20)=狩猟で得られる肉の中で最高=パッカ、胆汁は血清のよう
ニッケイ新聞 2008年1月9日付け ◇獣の話(5) 齧歯類 〔カピバラ〕 グヮラニー語でカーピあるいはカピンは草。バラは主とも訳すべきで、「草の主」ということになる。齧歯類中世界最大で、体長一メートル、体重五十キロ以上、体高六十センチ、色は赤褐色~灰褐色、頭が大きい。尾はない。 趾間に半分蹼(みずかき)を持っている。よく泳 ...
続きを読む »祖父司、アマゾン訪問=孫芳郎氏が思い出語る
ニッケイ新聞 2007年12月27日付け ニッケイ新聞は、今回の寄贈に際し、上塚司の孫にあたる芳郎氏にコメントを依頼、祖父司はもとより、その従兄弟にあたる周平とのエピソード、五回のアマゾン訪問での思い出などを綴ってもらった。ほぼ全文を掲載する。 ■ 私は今まで五回ほどブラジルを訪問したことがあります。一九九八年に訪 ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(16)=ミーリョ畑荒らす尾巻猿=群れの首領株仕留めて防御
ニッケイ新聞 2007年12月12日付け ◇獣の話(1) アマゾンは植物の天下である。赤道直下の太陽の下、高い気温と湿度、植物の繁茂には最適の条件であり、樹木や水中や低湿地を除いた乾燥地(陸上)に棲む動物はあまり多くない。特に巨大な犀や象のような動物はいない。僅かにアンタがいるだけである。 猛獣も虎やライオンはいないが、ア ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(15)=柔和が裏目、哀しきジュゴン=漁師に習性知られ、あえなく…
ニッケイ新聞 2007年12月5日付け ◇魚の話(8) 〔ペイシ・ボイ〕(牛魚) ペイシは魚、ボイは牛のことである。牛魚とも訳さるべきだが、日本では儒艮(ジュゴン)と呼ばれる哺乳類である。遊水類あるいは人魚類ともいう。 アマゾン河、オリノコ河、オヤポック河付近に生息し、現在は絶滅寸前といわれている。体長は一・八メートルか ...
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