ニッケイ新聞 2007年11月14日付け ◇魚の話(5) 〔ポラケー〕(電気鰻) 大きいのは直径八センチ、体長二メートルを越えるものがある。大体静止した水の腐食した植物質の多い所に好んで棲む。よくジュートの畑の浸水した所や刈り取ったジュートを水に漬け込んである所の近くにいる。ちょっと触っただけではビクッとする程度だが、間違え ...
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アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(8)=家畜連れ去る謎の牝牛=〝初〟アマゾン下りはスペイン人
ニッケイ新聞 2007年10月12日付け ◇野生牛の話(2) モンテアレグレでもアレンケールでも同様に牛の飼育が盛んである。三、四十年前、一頭の白い牝牛がいた。どこから来るのか判らないが、この牛が現れると、牧場の牛がゾロゾロとそのあとをついて行って行方不明になってしまう。 牧場主たちは、なんとかこれを防ごうとするが、何時の ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から連載(6)=伝説的大蛇、信じられるか?=残されている〃実在〃証拠写真
ニッケイ新聞 2007年9月19日付け ◇蛇の話(3) 話のついでだが、私たちが着伯する一年くらい前、アマゾン河のもっと上流にあるタバチンガという所(国境の要衝で要塞があり、軍隊が駐屯している)で、大蛇が水から出て陸に上がってきた。これは、スクリーあるいはスクリジューといって、アマゾン産の大蛇である。要塞の兵士が機関銃で殺し ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(2)=示現流の右上段の構えから=ジャカレーの首の付け根へ…
2007年8月22日付け ◇鰐の話(2) 今は(鰐皮の)なめしの技術が向上して、ジャカレー・チンガの皮も売れるようになったので、たちまち少なくなってしまった。 私たちが着伯して何ヵ月かして入植した所は、前は水で、湖のようになっていて、乾季に水が退くと真中に一筋の川が残る。魚もよく獲れるが、仕事があるので、漁は仕事がすんでか ...
続きを読む »拓魂=県連・ふるさと巡り=汎ソロの移民史名所を訪ねて=連載《2》=アルバレス・マッシャード=「涙が止まらなかった」=当初は畑の隅に子供を埋葬
2007年5月31日付け かつて、ここは奥ソロ一の大植民地だった――。 サンパウロ市から西に五百九十キロ。戦前一九三〇年代の最盛期には一千家族近くを数えたと、同地五十周年史『拓魂』(一九六八年)にはある。と同時に、『ソロカバ邦人発展誌・極光林』(パウリスタ情報社刊、一九六四年)には「オンサ(豹)伏す森辺の植民」として紹介され ...
続きを読む »官房室、環境省改革を始動=環境基準に柔軟性=エネルギー確保は最優先事項=「なますは吹かない」
2007年4月28日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】官房室は二十六日、水力発電所などの建設許可基準を制定した環境審議会(CONAMA)決議二三七/九七号の見直しを行い、環境省改革を始動させた。同決議の見直しにより、ロンドニア州マデイラ河流域開発が合法的に許可される基準に融通性を持たせ、戦略的理由や例外などの項を設 ...
続きを読む »身近なアマゾン(41)――真の理解のために=珍魚採集を欲張ると…=飛行機まで遅らせてしまう
2007年4月17日付け □ネグロ川からの帰り道。飛行機に揺られて(1) 〔行きはよいよい、帰りは怖い〕という童謡の歌詞を皆さんはご存知だろう。今回は、そんな童謡の歌詞を地でいってしまった話をしよう。 マナウスの空港から小型のバンデイランテス型という日本のセスナ型によく似た小型飛行機に乗って三時間、ネグロ川を約千キロ遡った ...
続きを読む »身近なアマゾン(38)――真の理解のために=命がけの採集仕事だった=ダーウィンの助手?=「ウォーレス線」で名残す
2007年4月12日付け 探検採集人ウォーレスとアマゾン盆地(1) 一八五〇年代に活躍したダーウイン。「種の起源」という科学原論のような進化論を発表した有名な学者である。 生物学を志す学者の出発点のような存在であるが、彼がその論文を発表するまでの過程は、大変なものだっただろうと思う。当時は、宗教の流れに逆らう者は極刑に値し ...
続きを読む »身近なアマゾン(37)――真の理解のために=ダーウィンへの情報提供者=150年前、探検・採集していた
2007年3月27日付け □生物学創世記のアマゾン河の探検 「身近なアマゾン」という題で始まった本連載、ここら辺で生物学の歴史方向からのアマゾンについて、筆者の知識から基本的な事実について述べておこう。 生物学といっても筆者はその道の専門学者ではない。しかし、たまに女装のおっさんに追いかけられたりたりもしたが、この世界でなん ...
続きを読む »身近なアマゾン(31)――真の理解のために=漁師に捕獲されれば=食べられてしまう=ペイシェ・ボイ「雄牛魚」
2007年3月7日付け アマゾンのカワウソは「ウッソ!」と鳴いた(1) アマゾン河には人魚がいる、と言われている。その人魚の正体とはいったい何か、というと、ブラジルではペイシェ・ボイと呼ばれているマナティのことなのだ。ブラジル語でペイシェは魚のこと、ボイは雄牛を意味している。日本語に直訳すると〔雄牛魚〕という表現になり、英語 ...
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