ニッケイ新聞 2013年9月10日 聖南の〃日本村〃レジストロは、何人もの明治男子の遠大な旅路の終着点として選ばれた地だった。佐々木定一は最初、南米の太平洋岸ペルーに移住したが、歩いてアンデス越えをし、アマゾン河流域にも定住の地を見つけることが出来ず、さらに南下してサンパウロ州ノロエステ線でも腰を落ち着けられず、最終的にレジス ...
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第120回
ニッケイ新聞 2013年7月20日 十八家族五十四名は、リオデ・ャネイロで下船、イーリャ・ダス・フローレス移民収容所に一先ず入所した後、アマゾンに向かった。四人の孤児はそのままサントス港に向かい、彼らがブラジルの土を踏んだのは、それから二日後の十三日のことだった。「明るく瞳輝いて、孤児四名元気で着く」という見出しで、二月十四日 ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (15)=砂金掘り、稲作で繁栄=衰退期だったイグアッペ
ニッケイ新聞 2013年7月13日 一方、ブラジル側はどんな状況だったのか——。 16、17世紀にイグアッペ河上流では金が発見され、当地最初の〃黄金狂時代〃を迎えた。だから「レジストロ」という名前は、見通しが良い岸辺に監視官をおいて通る船を監視させ、上流で採掘した金を計量させて課税した「金登録港」(Porto de Regi ...
続きを読む »アントニオ猪木が格闘イベントをサンパウロ市で=ジャングルファイト10周年記念し
ニッケイ新聞 2013年5月17日 アントニオ猪木氏が企画した総合格闘技イベント『ジャングル・ファイト』が今年で10周年を迎えるにあたり、イノキ・ゲノム・フェデレーション株式会社から猪木啓介顧問と宇田川強エグゼクティブ・ディレクターが来伯、9月14日にサンパウロ市ポルトゲーザ競技場(8千人収容、Rua Comendador N ...
続きを読む »■ひとマチ点描■マタピーから「元気です!」
ニッケイ新聞 2013年2月8日 「マタピー植民地」といっても、北伯在住者以外で知っている人は少ない。アマゾン河口北岸のアマパー州都マカパーは赤道直下の町として有名だが、そこから30キロにあるポルト・グランデ市にある植民地だ。 イタイプーダム〃8人の侍〃の一人、青年隊の荒木昭次郎さんから「ブラジルの北緯1度の地でダム作りです ...
続きを読む »《戦後移民60周年》=聖南開拓に殉じた元代議士 山崎釼二=『南十字星は偽らず』後日談=第5回=アマゾン移住後すぐ脱耕=移民不適格——の烙印
ニッケイ新聞 2013年2月6日 というのも映画の筋書きが原作とはまったく違っていたからだ。映画では、山崎はアインを日本に連れて帰る決心をしたが、アインがそれを断るというラストに変えられ、しかも元恋人が恋の恨みでアインを刺して終わる。つまり、映画では原作者であるアインが殺され、〃二人妻事件〃は起きないことにされてしまった。原作 ...
続きを読む »第14回=バレイリンニャス=まるでパリ・ダカール=アマゾンに広がる砂漠の謎
ニッケイ新聞 2012年11月28日付け 10月2日午後2時過ぎ、一行が泊まる宿の前にはズラリ10台近くもバンジが並ぶ——壮観だ。現地集落を越えると砂地の道が延々と14キロも続く。運転手含めて11人も乗員が乗っているから車は重い。ゆっくり走ると砂に足を取られるので、ある程度のスピードを維持したままデコボコ道の轍を走り続けなけれ ...
続きを読む »第12回=サンルイス=名物ボイ踊りを堪能=青年隊員の知られざる貢献
ニッケイ新聞 2012年11月24日付け 最後に、山田清さんが手配した同州が誇る芸能「ブンバ・メウ・ボイ」を踊るチーム「ボイ・デ・ルア」の舞踏が披露された。若者40人がバンドと踊り子に分かれ、植民地時代に富を象徴した「牛」を中心に、インディオの魔術師役、カボクロ役、黒人奴隷役などが民俗的な物語に沿って踊るものだ。ブラジルを代表 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2012年11月9日付け ブラジリアは最もブラジルらしく、同時に最もブラジルらしくない町だ。「ブラジルらしい」のはその歴史が示すとおり、独立以来の壮大な歴史ロマンに彩られた都市であり、JKに代表されるロマン主義的な野望が凝縮されているからだ▼「らしくない」のは、通常の街路名は人名、重要な出来事の日付などだが、首都 ...
続きを読む »移民船の思い出を語る(1)=赤道祭、水葬、外国料理
ブラジル日本移民104周年 ニッケイ新聞 2012年6月23日付け 未知の新大陸への大きな期待を抱いて体験した移民船生活は、神戸や横浜港までは普通の日本人だった者が、ブラジル移民になるための一種の〃通過儀礼〃だった。1カ月から2カ月間に渡る船上生活は、移住の最初の思い出として深く記憶に残る。それゆえ、今でもあちこちで盛んに同船 ...
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