ニッケイ新聞 2008年6月7日付け ローマで開催された食糧サミットは五日、何ら成果を得ることなく閉幕した。深刻な食糧危機に直面する被災国が、何ら訴えることなく討論だけで終わったと六日付けフォーリャ紙が報じた。食糧危機エタノール元凶説は、ブラジルの要請で宣言から削除された。 サミットの冒頭、国連は八億三千万人が飢餓線上にある ...
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食糧サミット=エタノールの偏見は解けなかった
ニッケイ新聞 2008年6月6日付け 国連のバン事務総長は、ルーラ大統領のエタノールが食糧危機の元凶ではないとする説得は、食糧サミットの出席者を納得させるに至らなかったと評した。もっと根拠を掘り下げて説明する必要があったと述べた。
続きを読む »移民百周年の意義=日本はアジア進出の飛び石
ニッケイ新聞 2008年6月5日付け 日本人移民百周年に寄せて、パウロ・ヨコタ元中銀理事は、日本人移民の功績をヴァロール紙上で次のように評価した。同氏によれば「百周年記念とは時間の経過だけでなく、日伯間に築かれた不思議な信頼関係が大切だ」という。 日本人は農業という地味な出発をして、文化を優先し、利益を追わなかった。言葉の壁 ...
続きを読む »食糧サミット=我田引水の舌戦=政略化された食糧危機
ニッケイ新聞 2008年6月5日付け ローマで開催された食糧サミットで、バイオ燃料と農産物補助金が主な議題となった。ブラジルがバイオ燃料のグローバル市場構想を打ち上げたことで、米国やEUが農産物補助金はエンジンを回すものと主張した。 ルーラ大統領は、さとうきび畑とアマゾン熱帯雨林は、クレムリンとヴァチカン位遠く、さとうきび栽 ...
続きを読む »ルーラ大統領=エタノールで宣戦布告=今後の戦場はWTO=「食糧危機の元凶」に反発=環境にかこつける包囲網
ニッケイ新聞 2008年6月3日付け イタリアを歴訪中のルーラ大統領は一日、ブラジルのエタノール生産へ国際的な封鎖作戦が展開されていることで、その対応は「売られた喧嘩」と位置付けたことを二日付けエスタード紙が報じた。これらの作為的な謀略に対し、これからは世界貿易機関(WTO)を戦場として争うことになると大統領は宣言した。 E ...
続きを読む »WTOが最終打診=食糧危機を前に態度軟化
ニッケイ新聞 2008年5月29日付け 世界貿易機関(WTO)は二十六日、ドーハ・ラウンド(多国間交渉)の最後通牒ともいうべき、農産物補助金の部分的廃止を容認した打診書をブラジルへ渡した。 しかし、ブラジルが最も関心を寄せる伯米間のエタノールは外されていた。同ラウンドは二〇〇一年に設置され、二〇〇五年終結のはずであった。今回 ...
続きを読む »ケン代替種現れる=コスカタとサトウキビ交代
ニッケイ新聞 2008年5月29日付け ブラジルのエタノール協会は、サトウキビ(ケン)でもコーンでもない新たな代替植物コスカタの新品種開発に参加し、パイロット精製所を建設することになった。 コスカタは現在、二種が有力視されている。最終発表は、三ないし四カ月後になる模様。コスカタの直営精製所は二〇〇九年、米ペンシルヴァニア州で ...
続きを読む »会議所昼食会=トカンチンス州知事が講演=資源豊か、インフラ充実=「百聞は一見に如かず」
ニッケイ新聞 2008年5月29日付け ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)は、五月の定例昼食会を去る九日、グラン・メリア・モファレッジホテルで開催した。トカンチンス州のマルセロ・デ・カルバーリョ・ミランダ知事が「トカンチンス州への投資チャンス」についての講演、同州の資源の豊かさ、インフラの充実ぶりを宣伝した。(企業の)進出を ...
続きを読む »みんなで防ぐ地球温暖化=一人一人の出来ることから=企業も個人も小さな一歩を
ニッケイ新聞 2008年5月28日付け 環境相の交代劇直後の二十二日伯字紙に、アマゾンで森林伐採増の報。世界的にも台風やサイクロン、竜巻、南北極の氷が溶け海面上昇など、地球温暖化につながる報道が多い中、自分たちにも何かできないかと思わされる記事が二十七日エスタード紙に列挙された。 一つは、サンパウロ州ブロッタスでの使用済みの ...
続きを読む »EU、エタノール補助金廃止=未来の燃料重要視=代替燃料は人類の課題=石油供給絶たれる日が
ニッケイ新聞 2008年5月22日付け EU執行委員会(EC)は二十日、EU圏内のエタノール生産に対する補助金制度の廃止を決定と二十一日付けエスタード紙が報じた。エタノール生産におけるブラジルの国際競争力は自他共に認めるところだが、さらにブラジルの役割が再認識されたとブリュッセル・エタノール会議に臨んだノゲイラ下議(PSDB= ...
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