裁縫で生計を立て、最大限に節約しながら貯めたお金で洗濯屋を購入しました。ヴィラ・マリアーナという地区で、ある日本人の叔父さんがもう年なのでお店を譲る決心をしたという事なのでした。叔父さんは容易な分割払いを認めて下さり、私たちは中二階に寝床を添え、お店で暮らすようになりました。 イオコは転校しましたが、サンカエターノ芸術財団で ...
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〝永遠のデプタード〟下本八郎氏=コロナ入院後に85歳で逝去
6期24年間もサンパウロ州議会議員を務めた下本八郎氏が21日午後10時、シリオ・リバネス病院で死去した。行年85歳。新型コロナウイルスにかかり5月17日に入院。コロナは一週間ほどで治ったが、持病の糖尿病が悪化、年齢もあって回復せず、あえなく亡くなった。政治家を辞めた後も「sempre deputado」(永遠のデプタード)と敬 ...
続きを読む »安慶名栄子著『篤成』(28)
そこに着いた途端、一戸一戸が狭苦しそうにくっついており、あまりいい印象を受けませんでした。でももしかしたら隣同士でくっついていない一軒家が見つかるかもしれないと思いながら道を上がっていきました。 すると、最後の家を見た時に「これだ」、と思いました。「絶対にこの家をお父さんに買ってあげる」と、条件さえ知らずに決心しました。その ...
続きを読む »安慶名栄子著『篤成』(27)
兄の家でお世話になり始めた私は、ペードロ・コライネという友人の仲介で、ブラジテックスという会社の研究所で務めるようになりました。その会社は後にバスフ(Basf)研究所になりました。 バスフでは月曜日から金曜日まで、朝7時から夕方の5時まで務め、月、水、金の夜7時から10時までは裁縫の教師として働き、美容師の免許も持っていたの ...
続きを読む »安慶名栄子著『篤成』(24)
さて、バナナ栽培に携わっていた農夫たちの人生は、左程負担ばかりの人生でもありませんでした。多くの日本人の家族が地域で一緒に暮らしていましたが、共に働き、皆助け合いの精神で頑張っていました。特に沖縄県人は、現在までそうであるように、集まって歌い踊るのが大好きでした。子供が生まれると、命名記念として皆で集まり、大きな催しが開かれる ...
続きを読む »《ブラジル》コロナ月間死者数大幅に記録更新=感染の再拡大に懸念強まる=Covaxのワクチン到着
ブラジルでの新型コロナ感染第2波は一時ほどの勢いを失い、米国の大学が立てた4月に10万人死亡という最悪のパターンには至らなかったが、4月の死者は8万2266人となり、3月の6万6573人を大幅に更新した。感染者191万264人は、3月の219万7488人に次ぐ記録となった。 月間記録更新は全国の死者だけではなく、南東部4州と ...
続きを読む »東西南北
コロナワクチンの最新の接種者数を示すVacinometroを用意している州が多いが、サンパウロ州で13日午後13時現在のワクチン接種率が最も高い市はフローラ・リカで、市内のほぼ3分の1にあたる33・2%の人が接種を受けた。上位は主に人口の少ない市だが、大都市ではサンカエターノ・ド・スルが21・8%で全体14位、サントスが20・ ...
続きを読む »ペラッツォ教授=口述歴史の撮り方を講演=日系社会の語り部談話を残せ!=移民史料館研究センター
サンパウロ日本移民史料館(山下リジア運営院長)は3月25日午前9時、サンカエターノ・ド・スル市立大学(USCS)で歴史学を教えるプリシーラ・フェレイラ・ペラッツォ教授からオンラインで「ブラジル日系コミュニティの文化遺産、ビデオの口述歴史(オーラル・ヒストリー)」と題する講義を受けた。同教授は口述ビデオを撮る際の注意や考え方を詳細 ...
続きを読む »東西南北
サンパウロ州でも医療崩壊が起きはじめ、赤レベルよりもっと厳しい外出自粛規制を行う必要が生じたことは、サンパウロ州民のみならず、全国的に知られている。その最中、大サンパウロ市圏サンカエターノ・ド・スルでは、州の判断を無視し、赤レベルでは営業できないはずの美容院や洋品店、レストランが引き続き、通常通りに営業している姿が報じられてい ...
続きを読む »沖縄県人会=総会で新会長に高良律正氏=「もっと若者の参加を!」=10月に世界ウチナーンチュの日
「沖縄はとても豊かな文化を持つ。是非もっと多くの若者に参加してもらいたい」――21‐22年度の会長に就任した高良律正氏はニッパキ紙の取材に対しそうコメントを寄せ、若者や子供向けのイベントを強化したいと意気込みを見せた。2月21日午前14時半に、ブラジル沖縄県人会(AOKB)の第84回定期総会とブラジル沖縄文化センター(CCOB ...
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