『サンタクルス病院の歴史』の製作にあたり、柳下宙子さんが校閲を担当した。柳下さんは元外務省外交史料館課長補佐で38年間、『日本外交文書』編纂事業に携わった。本書の校閲については、「事実と乖離がないか確認するため、約半年間、山のような資料に目を通した」とのこと。例えば『日本病院建設芳名録』(寄付者の名簿)は1933年のから39年 ...
続きを読む »サンタクルス病院 関連記事
『サンタクルス病院の歴史』=邦訳版の出版式典を開催=刊行の貢献者を表彰
「旧日本病院の歴史を日本語で」――サンタクルス日伯慈善協会(石川ヘナト理事長)は4月25日夜、『サンタクルス病院の歴史』の出版記念式典を、サンパウロ市リベルダーデ区文協ビル9階で開催した。本書は16年4月に刊行された『Historia do Hospital Santa Cruz』の日本語版。旧日本病院の歴史をまとめた日本語出 ...
続きを読む »■ひとマチ点描■脳科医=祖父はハワイへデカセギに
沖野輝彦さん(82、広島)。脳神経外科医。今も都内の病院で現役として活躍する。知人の勧めもあって、当地に旅行で訪れた。 12歳の頃、爆心地から12キロ離れた小学校で被爆したという。祖父はハワイへデカセギを経験。米国オハイオ州立大学に留学時には、祖父のデカセギ先を訪問したことも。 そんな背景もあって「移民の多いブラジルにも訪 ...
続きを読む »《ブラジル》瀬戸際に立つ「憩の園」経営=聖母マルガリーダの精神いつまで=通常収入では経費の半分以下
戦争中の1942年から日本移民を助け続けてきた伝統を持つ「救済会」――。経営する「憩の園」がすぐに潰れることはないにしても、「今までのあり方」を守り続けるという意味では、瀬戸際に追い詰められている。救済会(佐藤直(すなお)会長)の第65回定期総会が11日午前、文協ビル5階で開催され、議事自体は次々にすんなりと承認された。でも例 ...
続きを読む »■訃報■松井宮子さん
サンパウロ市リベルダーデ区の日本食店「喜怒哀楽」の創業者、松井宮子さんが18日夕方、ガンによる心肺停止によってサンタクルス病院で亡くなった。享年73。 北海道生まれでアイヌ民族の宮子さんは1984年、日系二世の夫や子らと渡伯した。その後、同店を開業し「喜怒哀楽のおばあちゃん」として、常連客らに親しまれた。 シェフを務める松 ...
続きを読む »第1位=大成功の五輪、不安はねのけ=日系も活躍、東京大会PRも
半年前に迎えた中南米大陸初の祭典。1位はやはり、リオでのオリンピック・パラリンピックだ。開幕前から工事遅延、治安、ジカ熱と不安が高まる報道が目立った。大統領弾劾が重なるような混迷期だったが、邦人被害を含め大きな事件、事故もなく無事に閉幕。ブラジル特有のホスピタリティで成功に導いた。 競技では移民が競技を普及、強化させた柔道と ...
続きを読む »大耳小耳
「乳がん月間」として知られる今月、サンタクルス病院(R.Santa Cruz, 255 – Vila Mariana)は、乳がんへの正しい知識と早期発見・早期治療などを促進するため、14日に無料講演を行う。午前9時と午後1時の2回。専門家による乳がんの問診のほか、講演参加者には、続けて行われる美容講座への参加も可能 ...
続きを読む »新鮮野菜が勢揃い=緑の祭典、来週末に
希望の家福祉協会(小渡ニバウド理事長)は、24、25の両日、イタクアケセツーバの同施設(Trav. Hideharu Yamazaki s/ n da Estrada do Tronco)で『第38回緑の祭典』を開く。入場券5レアル、8歳以下と60歳以上は無料。 同会では最も古く規模の大きなイベントで、毎年約1万5千人が訪れ ...
続きを読む »サンタクルス病院=初の国際セミナーを開催=大阪大と共催、連携強化へ
サンタクルス日伯慈善協会(石川ヘナト理事長)は、大阪大学国際医療センターと共催で、初開催となる国際セミナーを先月26日、サンパウロ市内のブルーツリーパウリスタホテルで開催した。 同校との共同事業は今回が初。ブラジルで育ち医師免許を両国で取得したという、同センターの南谷かおり特任準教授の協力で実現した。 将来的に協力覚書を交 ...
続きを読む »サンタクルス病院=続正剛氏を表彰=コロニア返還に貢献した立役者
サンタクルス日伯慈善協会(石川ヘナト理事長)は、先月25日、続正剛氏(元保健大臣、医学博士)に対し、同会へ積年の功績を称え、同病院内で表彰式を行った。 同病院は、初期移民が熱帯病でバタバタと斃れるなか、当時の内山岩太郎在聖総領事をはじめ、昭和天皇の御下賜金が呼び水となり、日本政府機関等の支援を受けて設立された初の日系医療機関 ...
続きを読む »