17日夜、連邦下院がジウマ大統領の罷免審議継続を決めた。街頭デモが下火になっていった昨年後半を思えば、3・13デモ、強引なルーラ官房長官就任、密談盗聴テープ暴露、連立与党が続々と連立離脱――と3月からの急転直下は目を疑うほどだ。 罷免の話題で持ちきりの中、ブラジル人の友人に「大統領が代わったら、次の大統領には誰がなるの?」と意 ...
続きを読む »ジウマ大統領 関連記事
「チャオ、ケリーダ」とは?=大統領下院罷免審議での合言葉
17日に行われた下院本会議での大統領罷免審議は、ブラジルらしく、まじめな政治議論の中にもユーモアや視覚的なセンスのあるものとなったが、その中である言葉が目を引いた。 ジウマ大統領に関する罷免審議や投票の最中、賛成派・反対派はそれぞれ、スローガンとなるメッセージを書いた色付ボードを掲げ、それぞれの主張を展開した。 ブラジル国旗の ...
続きを読む »議員同士の賭けハズレ!=集めた現金は福祉施設へ
17日に行われた下院本会議で、ジウマ大統領の罷免審議を上院に送る事が決まったが、この会議に先立ち、下院議員が行っていた賭けで集まった金は、福祉施設に寄付される事になった。 下院議員達の賭けは、何人が罷免賛成に投じるかを当てるもので、掛け金は1回100レアル。最終的な賛成票は367票だったが、51人の下議が賭けた数字の中で一番近 ...
続きを読む »下院=ジウマ大統領罷免の判断=367人の下議が賛成=規定の342人を上回る圧勝=今後は上院での審議へ
17日、下院本会議でジウマ大統領(労働者党・PT)の罷免審議を上院で継続するための投票が行われ、審議継続に賛成が全議席の3分の2(342票)を大きく超える367票を獲得、同大統領の罷免審議継続を承認した。これで、92年9月29日のフェルナンド・コーロル大統領以来、史上2度目の不名誉な結果となった。罷免審議は今後、上院に回される ...
続きを読む »就任濃厚テーメルの未来は?=市場との蜜月期間は短いか=急がれる財政改革の具体策
17日夜、連邦下院がジウマ大統領の罷免審議継続を決めたことで、罷免後の大統領就任が濃厚なテーメル現副大統領。国家財政健全化のためにどれほどの時間が彼に残されているか、経済学者たちが算段を始めていると18日付フォーリャ紙電子版が報じた。 国家財政専門家のマンスエト・アルメイダ氏は、「市場はテーメル新政権に対し、4~5カ月の〃ハネ ...
続きを読む »32閣僚中8つが空位に=罷免投票の影響で続々離職
下院でジウマ大統領の罷免審議継続が可決されるなど、弾劾手続きが進む中、32の閣僚ポスト中8省庁で大臣不在となっていると18日付けG1サイトが報じた。 パトルス・アナニアス元農業開発相、セルソ・パンセラ元科学技術相、マルセロ・カストロ元保健相、マウロ・ロペス元民間航空庁長官は、罷免決議に投票するため、先週離職した。今のところ、唯 ...
続きを読む »世界中のブラジル人たちも注目=様々な都市で罷免投票行事
下院でジウマ大統領の罷免投票が行われた17日、世界の他の都市でも、賛成派や反対派のブラジル人が各々の立場を示す行動を行った。18日付伯字紙が報じている。 ブエノスアイレスでは親ジウマ派のグループ二つが抗議活動を行い、ブラジル大使館からオベリスコまでの道のりを、昼から夕方にかけての別個の時間帯で行進を行った。そのうちの一つは、昨 ...
続きを読む »東西南北
17日に行われた下院でのジウマ大統領罷免審議の継続を問う投票で、ひとつの大きな別の対立があった。それは社会主義自由党のジャン・ウィリス下議が、ジャイール・ボルソナロ下議(キリスト教社会党)に向かい、唾をはきかける場面が見られたことだ。ウイリス氏によると、自身が投票を行う瞬間にボルソナロ氏が腕を掴み、投票を妨害しようとしたという ...
続きを読む »大統領弾劾に王手、その次は?
4月17日はブラジルの歴史に残る日となった。2度目の大統領弾劾に王手を指したからだ。パウリスタ大通りにも弾劾支持者25万人が押し掛けて、連邦議会の投票を見守った。暴力的な事件は起きず、「ブラジルの民主主義の成熟」を感じさせる一日になった▼100万人とも言われる3月13日に比べれば、今回は〃大人しい〃もの。集まっている人にも、す ...
続きを読む »ジウマ罷免問題=明日、運命の罷免投票=既に「賛成多数」の予想の中=最高裁判断での逆転もなく=白熱の本会議も進行中
14日、最高裁は国家総弁護庁(AGU)が提出した、ジウマ大統領(労働者党・PT)の罷免審議継続を問う17日の下院本会議の票決差し止め要請を否決した。大方のメディアの予想では既に、下院での投票で罷免審議継続(上院への送付)となるのは確実とされ、逆転する要素がほとんどなくなった。下院は15日から罷免請求の内容を審議する本会議に突入 ...
続きを読む »