14日に発表した16年度予算案の補正案が議会からの強い反発を受ける中、連邦政府は政局調整(アルチクラソン)を強化する必然性に追われているが、アロイージオ・メルカダンテ官房長官(労働者党・PT)の去就をはじめ、今後の人事で様々な憶測が飛び交っている。17日付伯字紙が報じている。 来年度予算案の赤字を埋め、基礎的財政収支の黒字目標 ...
続きを読む »ジウマ大統領 関連記事
五輪直前に大不況突入か?
米格付け会社大手「S&P」のブラジル降格を受け、ジウマ大統領は支出削減をようやく決意し、増税とあわせて来年度予算案の黒字化を図ろうと修正案を発表した。ところが早々に連邦議会やPMDB勢から反発を受けている。「連邦政府が提案」→「議会が反発」という〃空転〃の繰り返しだ▼政治評論家ケネディ・アレンカル氏のブログによれば、今回もジウ ...
続きを読む »16年修正予算案=議員たちから強い反発=CPMF承認は難航必至=クーニャ議長は「時間がない」=ドル高進みレヴィは苦渋
【既報関連】連邦政府が14日に発表した16年の支出削減と増税案に関し、議会からは、金融取引暫定納付金(通称小切手税、CPMF)を中心に強い反発が起こり、政府を悩ませた上、市場の反応を厳しいものにしたと16日付伯字紙が報じている。 赤字予算案による負の反応を解消するための方策を発表した翌日の15日、ジウマ大統領とジョアキン・レヴ ...
続きを読む »ジウマ大統領罷免派を口撃=危機を利用する行為と呼ぶ=政権挙げ承認阻止に動く
15日、ジウマ大統領は、インタビューに答えて「今の反民主主義的な動きを食い止めるために全力を傾ける」と語ったと16日付伯字各紙・サイトが報じた。 「インピーチメント(罷免)」の言葉こそ発しなかったものの、「反民主主義的な動き」は、先週、民主社会党(PSDB)、社会民衆党(PPS)、民主党(DEM)キリスト社会党(PSC)、ブラ ...
続きを読む »連邦政府=16年修正予算案を発表=支出削減は260億レに=社会政策費も減少へ=CPMF復活改めて求める
ジョアキン・レヴィ財務相とネルソン・バルボーザ企画相は14日、記者会見を行い、16年予算案の赤字を補填し、基礎的財政収支を黒字化させるための方策を発表した。連邦政府は、260億レアルの支出削減を行う一方、一度は見送った銀行小切手税(CPMF)復活を盛り込むなどして456億レアルの増収を図り、344億レアルという基礎的財政収支の ...
続きを読む »ルーラとドン・ペペを比較=二つの異なった政治スタイル=パラグァイ 坂本邦雄
各々の自国の運命を左右した二人の政治巨匠の面白い比較論評である。その一人は、来る2018年に「夢よ再び」と大統領選に出馬の意欲を燃やすブラジルのルーラ元大統領。もう一人は高齢で再度の大統領選への立候補は諦め、今後は「社会済度(さいど)の預言者」をもって自任し、「徳義と誠実の大使」としてラテンアメリカ諸国の遍歴を企てるドン・ぺぺ ...
続きを読む »連邦政府=200億レの支出削減検討=省庁削減などを中心に=看板の社会政策費も対象へ=増税分は議会の反応次第
ジウマ大統領(労働者党・PT)は12~14日に主要閣僚との会議を開き、305億レアルの赤字計上のままで議会に提出して物議を醸した16年度予算案を修正すべく、まず200億レアルほどの財政支出削減を行う方針を固めた。14日付伯字紙が報じている。 今回の閣僚会議の目的は、305億レアルの基礎的財政収支の赤字をゼロにし、さらに、16年 ...
続きを読む »LJ=連警がルーラに事情聴取要請=PTに激震立て続け=ユセフらの証言に基づき=ジャノー長官の判断に注目
10日、連邦警察が最高裁に対し、ルーラ前大統領(労働者党・PT)から、ラヴァ・ジャット作戦に関連した事情聴取を行う許可を求めていたことが明らかとなった。11日付伯字紙サイトが報じている。 9日に投資信託大手のスタンダード&プアーズから信用格付を落とされ、ジウマ政権に激震が走った直後、ルーラ前大統領にラヴァ・ジャットの捜査が及ぶ ...
続きを読む »S&P=ブラジルを突如優良国から外す=16年赤字予算案がダメ押し=急展開に連邦政府は動揺=支出削減はこれで不可避に
国際的な投資信託の権威である米国のスタンダード&プアーズ社(S&P)が9日、ブラジルの格付ランクを突如、「優良債権国」から外す決断を行った。これを受け、国外投資の減少やさらなるドル高が起き、この先の国内総生産(GDP)にも響くことは必至の情勢となった。10日付伯字紙が報じている。 S&Pは9日、ブラジルの投資格付けランクを「投 ...
続きを読む »シリア難民ブラジルにも (下)=大統領が一般紙に異例の寄稿=受け入れ支援継続を表明
【既報関連】欧州諸国がシリア難民にとって主要な避難先の第一候補にあがる中、ブラジルも、特に家族で避難する難民にとって有力な選択肢として浮上してきている。 機械技師のタラル・アルチワニさん(42)は母国シリアの情勢が悪化するばかりなのを見て、1年ほど前に妻と12歳と10歳の子供を連れてブラジルに難を逃れた。 アルチワニさんは機械 ...
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