ブラジル連邦政府は3日、犯罪防止法案(Pacote Anticrime)成立機運を高めるためのキャンペーンを開始した。3、4日付現地各紙、サイトが報じた。 ボルソナロ大統領(社会自由党・PSL)は当選後、人気判事だったセルジオ・モロ氏を法務大臣に抜擢。モロ法相が中心となって立案した犯罪防止法は2月に議会に提出されたが、社会保 ...
続きを読む »セルジオ・モロ 関連記事
《ブラジル》最高裁がLJデラソン裁判の無効化決定=やり直し範囲の見解割れる=ルーラ元大統領判決にも直結=審理再開の日時は未定
最高裁は2日、「報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)に基づいて起訴されたラヴァ・ジャット(LJ)作戦での裁判の被告が不当とした、裁判上の手続きは是正すべきか」についての審理を再開し、「裁判の手続きは不適切」との最高裁見解が7対4で正式に決まった。だが、注目されていた、この見解をどのように適用するか(LJ裁判の結果は変わりうるか ...
続きを読む »ジャノーは自叙伝で何をしたかったのか?
「全くもって、意味も狙いもわからない」。コラム子がそう言わずにいられないのが、元検察庁長官(2013~17年)のロドリゴ・ジャノー氏の自叙伝「ナーダ・メーノス・ケ・トゥード」だ▼9月下旬発売と言われつつ、まだ書店では見ないが、少なくともPDF版がマスコミには一斉に流れてて、それを元にすでにかなりの報道もなされている。マスコミが ...
続きを読む »《ブラジル》ラヴァ・ジャット=検察がルーラの減刑請求=判決の覆り恐れた対抗策か=釈放求めるPT側は不快感
連邦検察庁パラナ州支部のラヴァ・ジャット作戦(LJ)班が、現在服役中のルーラ元大統領にセミ・アベルト(昼間外出)の適用を求める請求を裁判所に出していたことがわかった。これは最高裁でLJに関する判決が覆される可能性が高まったことに対抗するためのLJ班の戦略ととられ、ルーラ氏の弁護人や労働者党(PT)からの強い反発を招いている。9 ...
続きを読む »最高裁よ、お前もか!
新政権で後退し続ける汚職没滅の動き 最高裁が25、26日に行った審議により、今までに下されたラヴァ・ジャット作戦で摘発された有力者への有罪判決が30件以上も無効化されそうだ。「裁判所よ、おまえもか!」と言いたくなるような動きだ。 本紙28日付2面《最高裁=「LJの判決変わりうる」多数》記事で既報のとおり、ルーラ元大統領やエド ...
続きを読む »《ブラジル》最高裁=「LJの判決変わりうる」多数=VZ報道がモロに影響=ルーラの釈放もありえる?=世論の強い反発は必至か
25日~26日に、最高裁で「ラヴァ・ジャット作戦(LJ)のこれまでの判決を変えうる」審理が行われ、11人の判事中10人が票を投じた時点で、7人が報奨付供述に基づく裁判の進行のあり方を見直すよう求め、「変わりうる」が優勢となった。これは、LJ担当判事だったセルジオ・モロ法相の判決への信頼性が揺らいだことを示す。また、これにより、 ...
続きを読む »《ブラジル》連邦検察庁長官=上院がアラス氏を正式承認=LJ路線修正を唱え、圧勝=内部に味方少なく、反発必至か
25日、上院で連邦検察庁特捜局(PGR)の次期長官試問(サバチーナ)が行われ、アウグスト・アラス氏が正式に承認された。同氏は、検察庁が内部選挙で選んだ3人の候補(トリプリセ)以外からボルソナロ大統領が選んだ候補のために物議をかもしていたが、上院投票は圧勝した。ラヴァ・ジャット(LJ)作戦の弱体化を予見させると、26日付現地紙な ...
続きを読む »《ブラジル》アルコルンブレ上院議長が急きょ、両院議員総会を招集=職権乱用防止法復活に動く
【既報関連】ダヴィ・アルコルンブレ上院議長(民主党・DEM)は23日、2020年度連邦予算基本法(LDO)の採決と、職権乱用防止法案に対してボルソナロ大統領が行った拒否を無効化するかについての審議の二つを目的とした両院議員総会を24日に開くと述べた。23、24日付現地各紙・サイトが報じた。 24日付現地紙は、「連警が上院政府 ...
続きを読む »リオ市=8歳少女射殺が大きな波紋=ヴィッツェル批判が高まる=知事就任後5人目の子供の死
20日夜、リオ市アレモン地区で、アガタ・ヴィットーリア・サレス・フェリックスちゃん(8)射殺事件が起こった。同事件は度重なるリオの警察による一般市民殺害事件の深刻さを反映しており、ウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事の強硬な治安対策や銃に対する姿勢に対する批判や、セルジオ・モロ法相の治安対策への問題提起が起きている。22、23 ...
続きを読む »アラス氏の連邦検察庁長官就任は民主主義の後退?
世界的にも珍しい「ブラジル式民主主義」を象徴する慣習を無視――ボルソナロ大統領が5日、次期連邦検察庁特捜局(PGR)長官(日本式に言えば「検事総長」)に、3人リスト(lista triplice)にないアウグスト・アラス副長官(60)を指名したことで、司法界に危機意識が高まっている。 14日付2面で報じた通り、ラケル・ドッジ ...
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