ニッケイ新聞 2006年8月16日付け 【ヴェージャ誌一九六七号】マサチューセッツ工科大学で教鞭を執るエリアナ・カルドーゾ教授(経済学)は、天然資源が豊かな国は汚職がまん延し、政治が不安定であると定義した。豊かな資源で得た財源を教育や技術開発に利用せず、国家の隆盛につながるような研究機関を設立しようなどと考えないのが特徴だとい ...
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自分史を二世が日本語で書く=「望郷の桂植民地」自費出版=坂川さん3年かけて=「子孫に読んでほしい」=強い意識、日ポ語完全対訳
2006年8月12日付け 坂川オノフレさん(82)の自分史「望郷の桂植民地」―両親が辿った道そして私達の今日までの歩み―が、十日、日毎叢書企画出版社から発行された。坂川さんは、一九二四年桂植民地生まれの二世、自身を鼓舞して、およそ三年費やして日本語で書き上げた。米田芙美子さんに翻訳してもらい、この自分史は、はじめから日ポ語完全 ...
続きを読む »ブラジルは投資に値する国=ブラジル三菱に佐々木新社長着任
2006年8月12日付け ブラジル三菱商事株式会社でこのほど、今年四月に帰国した多田稔前社長の後任として佐々木修新社長(54、東京都)が着任した。 佐々木新社長は東京都出身で、現在五十四歳。製鉄、機械部門を中心に、これまでスペインや南北アメリカなどで勤務してきた。 ブラジルの現状について「(為替や金利などの)不安定要因は今 ...
続きを読む »新旧揺れ動くブラジル=両足を未来に向けて歩め
2006年8月9日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】サンクトペテルブルグのG8サミットは、メルコスル(南米南部共同市場)首脳会議にカストロ議長を招いたことでラテンアメリカが旧時代へ逆戻りしたと評したことを、エコノミスト誌が報じた。メルコスルには頭痛の種になると皮肉った。 メルコスル首脳会議は低所得層を救済するため輸 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2006年7月18日付け 先日、サンパウロ市をローマ法王が訪問した。到着後、サンベント教会で演説を行うとあって、一目観ようと昼頃から教会周辺は混雑。 会場中が緊張感に包まれ、到着を待っていると、ブラジル国旗や法王の顔が入った写真の旗を振る人たちに混ざり、アルゼンチンやチリの国旗を振る人が目立った。期待を胸に、一気に歓迎の叫び ...
続きを読む »東西南北
2006年7月15日付け サンパウロ州知事候補のセーラ氏(ブラジル民主社会党=PSDB)は十三日、自由前線党(PFL)のボウンハウゼン党首に続き、労働者党(PT)とPCCの間につながりがあり、メンバーの会話の盗聴記録という、手がかりも残されているとPTを批判した。PTは場当たり的反応と野党を非難、セーラ氏を「虚偽の発言」で選挙 ...
続きを読む »「コロニア語は人類遺産」=日本の学術誌が特集組む=様々な視点で20人が分析
2006年7月15日付け 伝統の学術誌が「コロニア語」の特集を組んだ――。一九三六年に創刊された国文学の学術専門誌『解釈と鑑賞』(至文堂、千三百円)七月号で、「南米の日本人と日本語」の特集が組まれた。七十年以上続く伝統ある同誌で、南米移民の日本語が扱われたのは初めて。 全二百三十二頁中、百九十一頁分が南米、そのほとんどがブラ ...
続きを読む »生活が苦しいブラジル=購買力の割に高い物価
2006年7月7日(金) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】南米諸国十カ国の中でブラジルは、物価高で二位、一人当りの消費力で六位にランクされ、生活苦に陥っている。世銀が二十八日にランキングと指数を発表したもので、物価高ではチリに次いだ。 十カ国平均指数を一〇〇として、ブラジルは一一四・二ポイントでわずかにチリの一一七・ ...
続きを読む »FTAAにメリットなし=横暴すぎる米国の最後通牒
2006年7月5日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】ブラジルにとってメルコスルは我が家であるが、米州自由貿易圏(FTAA)はどうでもよくなったと、ルーベンス・バルボーザ元駐米大使がいう。ブラジルはどっちつかずの状態でいるより、西半球共同市場に確固とした足場を築く必要があると考えていた。 米政府要人の一行が最近、F ...
続きを読む »ブラジルの夢、露と消える=ラテンアメリカ統合はお預け
2006年7月5日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】ルーベンス・リクペロ大使は記者会見で、ブラジルがラテンアメリカ統合に掛けた夢ははかなく消えたと慨嘆した。ラテンアメリカ共同体結成の鍵は、お互い同士の信用と同大使は思っていたようだ。 モラレス・ボリビア大統領のブラジルへの敵意ともとれる対応で、双方の信用は失われ ...
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