去る4月22日に全国総選挙において、パ国第57代目の大統領に当選したマリオ・アブド・ベニテス氏(46、愛称「マリト」)は、現政府と合意の政権交代の準備委員会を設置し、来たる8月15日の就任式に向けて、用意万端を整えつつある。 その一環として、これからの同僚となる、チリのセバスティアン・ピニェラ大統領とサンティアゴ市で面接し、 ...
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祖国脱出―ベネズエラ人の心中は=国境の町ククタの悲しい現実=国民30人に一人以上が逃げ出す
ブラジルでベネズエラ人移民が急増し始めたのは2016年。ベネズエラ人が陸路で入国するロライマ州では、同国人が1日に数百人単位で入っており、州政府がベネズエラとの国境封鎖を求めた。これは欧州諸国がシリア難民受け入れを拒むのと通じる動きだ。エスタード紙6月3日付、フォーリャ紙6月10日付報道などを参考にして、母国脱出を試みるベネズ ...
続きを読む »日本移民110周年に相応しい遺産としてワーキングホリデー制度を
「日本移民110周年に相応しい遺産」とは何か?――一つは、ビザ制度の整備ではないか。「7月から四世ビザが始まるのに…」と疑問に思う読者が居るかもしれない。 だが、コラム子にはこの制度は日本政府による一種の「フェイント」に見える。要望が多いから制度を作ったが、実は実現が難しい条件をこっそり入れている。「日系四世受入れサポーター ...
続きを読む »東西南北
母の日に、サンパウロ州スザノ市の小学校前で、母の日のイベント参加のために集っていた生徒や父兄を守ろうとして強盗を射殺した軍警のカチア・サストレさんのことは、賛否両論を巻き込んで大きな話題を呼んだ。「母親としての見本」と賞賛する一方、「映像で確認しても殺す必要まではなかった」とする声の両方だが、称賛派の人がカチアさんを10月の下 ...
続きを読む »ブラジル代表=国内合宿もあとわずか=マリオ・ザガロも激励に
ロシアW杯まで、残すところあと19日。6度目のW杯制覇を目指すブラジル代表は、21日からリオ州テレゾポリス市の合宿所で一次キャンプを行っている。 グランジャ・コマリーの愛称で知られる合宿所には、選手の姿を一目見ようとブラジル各地からファンが訪れ、大会直前の雰囲気も、一層盛り上がっている。 黄色と緑のセレソンカラーに身を包ん ...
続きを読む »ブラジルでもっとアジア映画を見るチャンスを!
さる19日、フランスの権威あるカンヌ映画祭で、日本の是枝裕和監督の「万引き家族」が、大賞に相当するパルムドールを受賞した。日本の作品としては21年ぶりの快挙となった▼ブラジルに住む日本人としては、是枝氏の受賞自体も嬉しいものの、「ああ、これでこの映画もブラジルに上陸するな」という安堵感も正直ある。というのも、それくらい、ここブ ...
続きを読む »■アルベルト・ジネス氏死去■軍政時代の反骨ジャーナリスト
軍政時代に「反骨のジャーナリスト」として知られたアルベルト・ジネス氏(86)が22日、サンパウロ市アルベルト・アインシュタイン病院で亡くなった。風邪をこじらせて肺炎を起こしたという。23日付現地紙が報じている。 1932年リオ生まれのジネス氏は、20代を映画評論家として過ごした。57年からは雑誌などに記事を提供。62年には新 ...
続きを読む »河野外相=「ワーホリ制度、将来的に検討」=本紙が単独インタビュー
河野太郎外務大臣は本紙との単独インタビューに応じ、日系人に限らない交流を増やす「日伯ワーキングホリデー(WH)制度の締結」、来年3月で最初の予算(36億円)が終ってしまうジャパン・ハウスの「来年4月以降の予算はどうなるのか」という二つの質問に関して、次のように応えた。 日本はすでに、昨年にアルゼンチン、今年はチリとの2カ国と ...
続きを読む »ベネズエラ=マドゥーロ氏に職務停止命令=亡命中の最高裁判事らが判決
隣国ベネズエラでの政治的、経済的混乱が続く中、マイアミに亡命中の同国最高裁判事らが3日、ニコラス・マドゥーロ大統領の職務停止と逮捕を命じる判決を下したと4日付アジェンシア・ブラジルが報じた。 マイアミで出た判決はブラジルの多国籍企業オデブレヒト社を巡るスキャンダルに関するもので、職務停止と公職に就く事の禁止、ボリヴァリアナ国 ...
続きを読む »どこから来たの=大門千夏=(85)
高原の陽は早々と陰り暮れてゆく。空は鉛色となって寒さを増し、霧が山々を覆い、町には夕闇が迫っていた。そして風交じりの小雨が今日も容赦なく顔に当り心まで冷え冷えとして後悔自責の念がひろがって行く。もうこれで会えない。明日は出発なのだ。 あれから一年経つ。 「ケチな日本人!」あの子の声が聞こえてくる。 「アイ・ノー・ハッピイ ...
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