19日、連邦最高裁のジウマール・メンデス判事は、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)を担当する連邦警察や検察が頻発に使っている、強制連行の上で事情聴取を行う「コンドゥサン・コエルシチヴァ」を禁ずる暫定令を出した。これでLJ捜査などに影響が出るのは必至となりそうだ。20日付現地紙が報じている。 メンデス判事の判断は、労働者党(PT)と ...
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《ブラジル》LJ作戦=マルセロ・オデブレヒト自宅軟禁に=2年半の禁錮刑を終えて=今後7年半は自宅で刑期を務める
【既報関連】2015年6月19日にラヴァ・ジャット(LJ)作戦第14弾で逮捕され、その後、パラナ州クリチーバ市の連邦警察監督局の刑務所に入っていたマルセロ・オデブレヒト被告が19日に刑務所を出て、サンパウロ市南部モルンビ区にある自宅に戻ったと、20日付現地各紙が報じている。 同被告は汚職、資金洗浄、犯罪組織形成の容疑で逮捕さ ...
続きを読む »《ブラジル》PMDBがMDBに再改名=腐敗イメージの一新狙う
テメル大統領の民主運動党(PMDB)が19日に臨時の党大会を開催し、37年ぶりに党名をMDB(民主運動)に改めた。20日付現地紙が報じている。 変更点は「党(パルチード)」を表すPが取れることだが、これは同党が1966年に、当時の軍事政権に賛同しない政治家を集めた野党として結成された際の名前と同じものだ。同党の党名は、198 ...
続きを読む »《ブラジル》最高裁=国家公務員の昇給見送りを却下=歳出削減を目指す政府に痛手
【既報関連】ブラジル連邦最高裁のリカルド・レヴァンドフスキ判事は18日、テメル大統領が出していた暫定令(MP)805/2017を差し止める決定を下したと、19日付現地各紙が報じた。 このMPは、国家財政健全化の目的で、「来年の国家公務員の給与増額調整を見送る」ことと、「月給5500レアル以上の国家公務員の年金負担率を給与の1 ...
続きを読む »また潮目が変わったか
社会保障制度改革が年末までに下院承認される可能性が13日にゼロになり、潮目が変わった感じがする。 ここ数カ月は株高、格付け上げ、レアル高、経済基本金利の下降が大きな流れだった。
続きを読む »《ブラジル》雇用形態の変化が年金直撃=独立事業主増が国の重荷に=社会保障費の高額負担者減=私的年金などの備えは脆弱
【既報関連】ブラジル政府が年内下院承認を目指すも、審議の越年が確定した社会保障制度改革の問題だが、ここ20年間のブラジル労働市場における雇用形態の変化が無年金層を拡大させ、社会保障制度に関連した国庫負債を拡大させていると17日付現地紙が報じた。 国立社会保険院(INSS)のデータは、比較的高額な給与を得て、社会保障費も多く負 ...
続きを読む »党の方針より大臣職の名誉?=以前に巨額退職金求め、話題の人権局長
党の方針で連立政党を抜けたら普通、その政党の大臣職は返上されるもの。だが、ルイスリンダ・ヴァイロス人権局長の場合は勝手が違った。 14日、ルイスリンダ氏は所属の民主社会党(PSDB)に突然、離党届を提出した。
続きを読む »《ブラジル》社会保障制度改革の年内の下院採決は不可能に=議員説得へ、更に譲歩必要=歳出削減効果が一層緩む=「選挙より重要」大手銀行幹部
【既報関連】1年にわたる議論の末、正式に、社会保障制度改革の年内採決の可能性は潰え、政府は来年2月19日の下院採決を目指す方針となったと14日付現地各紙は報じた。 社会保障制度改革は国家財政健全化のために避けて通れない道とする政府だが、反対勢力との折衝で譲歩を強いられ、現在審議中の改革案は、原案よりずっと歳出削減効果が低くな ...
続きを読む »《ブラジル》18年度予算案=両院合同の本会議で承認=規模は3兆5700億レアル=上限法が影響する初の予算=「年金改革は来年」とジュカ上議
連邦議会の上下両院合同本会議が13日に行われ、総額3兆5700億レアルに上る来年度予算案が賛成多数で可決されたと、13、14日付現地紙・サイトが報じた。 2時間に及ぶ討議の末、13日深夜に承認された18年度予算には、今年の議会でその設立が承認された、17億1600万レアルに及ぶ選挙費用特別基金(FEFC)が含まれる。
続きを読む »ボルソナロに保守大型勢力がつかない理由
大統領選挙の世論調査において極右候補のジャイール・ボルソナロ氏が元大統領のルーラ氏についで2位になっていることで「ブラジルのドナルド・トランプか?」と注目している人もいる。だがボルソナロ氏にはトランプ氏にはなりえない決定的な弱みがある▼それは、所属の政党基盤があまりにも弱いことだ。ブラジルの場合、選挙期間中の選挙放送の割当は、 ...
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