テメル大統領は8日、連邦最高裁のエジソン・ファキン判事に対し、JBS関連の捜査から連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官を外すよう要請した。2日に下院が却下した、テメル氏自身への最初の告発への怒りと、近日中に予想される次の告発への牽制を兼ねたものだ。9日付現地紙が報じている。 大統領の弁護人であるアントニオ・クラウジオ・マリス氏 ...
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《ブラジル》テメル大統領=所得税増税示唆も、同日撤回=増税自体の可能性は捨てず=財政目標達成は厳しい情勢
テメル大統領(民主運動党・PMDB)は8日朝、現行27・5%の所得税率のリストに月収2万レ以上の枠を新設し、30~35%の税を課す可能性を示唆したが、即座に与党議員も含む各所から反対の声があがって取りやめたと、9日付現地各紙が報じた。 だが、経済政策班は他の税金を上げる可能性を捨ててはいない。財務省は、法人税や配当税、不動産 ...
続きを読む »《ブラジル》史上初めて、勤続期間保障基金の運用益を国民に還元=70億レアルを入金額に応じて配分
【既報関連】テメル大統領が8日、2016年の勤続期間保障基金(FGTS)の運用益の半分にあたるおよそ70億レアルを、各労働者が同年12月31日現在でFGTSの口座に入れていた資金の割合に応じて配分する意向を表明したと8、9日付現地紙各紙・サイトが報じた。 これは5月に議会で承認された暫定令によってすでに規定されていた措置で、 ...
続きを読む »ドリア・サンパウロ市長に卵の雨=バイーア州でルーラ信者から
サンパウロ市のジョアン・ドリア市長(民主社会党・PMDB)は7日夜、北東部のバイーア州州都サルバドール市のイベントに参加する前に、同市の左翼団体から卵の集中砲火を浴びる被害を受けた。 ドリア市長はサルバドールの名誉市民に選ばれ、タイトルを受け取るために同市を訪れていた。式典の前には同市市役所でACMネット市長(民主党・DEM ...
続きを読む »《ブラジル》メンデス最高裁判事が「ジャノーは史上最低」発言=検察庁長官に対し、異例の侮辱=JBSデラソンで関係悪化=テメルとの蜜月も強まる
連邦最高裁のジウマール・メンデス判事は7日、連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官を「検察庁史上最低」と罵倒する発言を行った。同判事はその前夜、テメル大統領と会って会合を行っていた。8日付現地紙が報じている。 メンデス判事は7日、ラジオ・ガウッショ局の番組に出演した際、ジャノー長官のことを、「これまでの検察庁の歴史の中で、最も同 ...
続きを読む »《ブラジル》勤続期間保障基金の引き落とし総額440億レアル=3割超は負債の穴埋めに
ブラジル連邦貯蓄銀行(Caixa)は7日、今年3月10日から7月31日まで行われた、勤続期間保障基金(FGTS)の休眠口座の資金開放で、ブラジル国民2590万人が総計440億レアルを引き出したと発表した。7、8日付現地各紙・サイトが報じている。 440億レアルという金額は、Caixa側が想定していた498億レアルのおよそ88 ...
続きを読む »《ブラジル》マイア下院議長=「次は社会保障制度改革」=現在の心境をメディアに語る=テメル擁護強調、後継を否定=早期で強気の審議展開か
今後の社会保障制度改革や、ロドリゴ・ジャノー検察庁長官からのテメル大統領への告発などに関し、ロドリゴ・マイア下院議長(民主党・DEM)が現在の心境を明らかにした。6~7日付現地紙が報じている。 マイア下院議長は6日付フォーリャ紙の取材に答え、現在の心境について語っている。
続きを読む »《ブラジル》年金改革成立に舵切る政府=告発阻止より実現難しい?=削減幅の縮小もやむなし=政治改革との二正面作戦か
【既報関連】テメル大統領告発受理への賛否を問う2日の採決で、なんとか告発を阻止した政府は、年金制度を含む社会保障制度改革(以下「年金改革」)成立に向けた動きを週明けに再開し、10月末までには上下両院の通過を目指す意向と、4日付現地紙が報じた。 3日に年金改革の期限を問われたエンリケ・メイレレス財相は、「理想的には10月いっぱ ...
続きを読む »《ブラジル》民主社会党=タッソ氏、党首代行を継続=アエシオ氏「停職中の党首」=不穏なアウキミン派の動き
民主社会党〈PSDB〉は3日、党首停職中のアエシオ・ネーヴェス氏と党首代行のタッソ・ジェレイサッチ氏との会談で、アエシオ氏は停職のままとし、タッソ氏が年内まで引き続き党首代行を行うことを決めた。4日付現地紙が報じている。 アエシオ氏は5月17日のJBSショック後、収賄と捜査妨害の容疑で上議とPSDB党首の停職処分を受けた
続きを読む »ブラジル議会に遠山の金さん?=大統領の名前を腕に刻み
2日、ブラジルの下院では、テメル大統領への収賄疑惑での告発を受け付けるか否かの投票が行われた。下院が告発を受け付ければ、大統領は停職が決定的になる瀬戸際にあったが、そこでひとりの議員が立ちはだかった。 その議員はヴラジミール・コスタ下議。歌手やテレビ司会者の肩書きを持つ同氏は、地元パラー州で、自身のニックネームを冠したバンド ...
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