17日夜、グローボ局サイトとニュースが流したJBS社主の報奨付供述は、政・財・司法の各界に波紋を投げかけている▼最も素朴な疑問は、なぜ、最高裁が公開を認める前に供述内容が報じられたかだ。ラヴァ・ジャット作戦開始以来、報奨付供述、司法取引という言葉が頻繁に出てくるが、供述内容公開は司法取引成立後に裁判所が判断するはずなのに、特定 ...
続きを読む »テメル大統領 関連記事
《ブラジル》テメル大統領が捜査中断要請取り下げる=捜査続行は不可避だと判断し=音声データは証拠不採用になると見越す=経済政策で〃加点〃を狙う
【既報関連】17日の〃JBSショック〃以降、政権発足以来最大の危機に直面しているミシェル・テメル大統領(民主運動党・PMDB)が22日、20日に最高裁に提出した自身への捜査中断要請を取り下げたと23日付現地各紙が報じた。 テメル大統領側が20日に行った要請は、JBS社主のジョエズレイ・バチスタ容疑者が報奨付供述で証拠として提 ...
続きを読む »ブラジリア=W杯スタジアム改修で汚職疑惑=水増し請求で工費が倍以上に
連邦警察は23日、ブラジリアのW杯スタジアム改修における経費水増し請求疑惑で、連邦直轄区元知事らを対象とするパナテナイコ作戦を決行したと同日付現地紙・サイトが報じた。 同作戦では逮捕令状10件、家宅捜索・押収令状15件、強制出頭令状3件が出され、ジョゼ・アルーダ元知事と後任のアギネロ・ケイロス元知事、タデウ・フィリペリ元副知 ...
続きを読む »東西南北
英国北部マンチェスターで、現地時間22日夜、アメリカ人女性歌手アリアナ・グランデのコンサート終了時に自爆テロが発生し、22人が死亡した。アリアナ・グランデは事件直後に今後の欧州公演ツアー延期を発表したが、6月29日のリオ公演と7月1日のサンパウロ市公演は延期の予定はないと、主催者側は発表している。「心が痛む。心の底から、お悔や ...
続きを読む »《ブラジル》弁護士会が大統領罷免請求提出決める=手続きは24日に行う予定=最高裁の捜査続行判断は?=録音は編集されていると大統領
【既報関連】ブラジル弁護士会(OAB)は21日の未明に開かれた特別委員会で、連邦下院議会にミシェル・テメル大統領(民主運動党・PMDB)の罷免請求を行うことを決定したと21、22日付現地紙サイトが報じた。 OAB総会は、ブラジリアと、26州の代表が各州1票ずつの議決権を持つ。棄権したのはアクレ州、罷免請求に反対したのはアマパ ...
続きを読む »《ブラジル》JBS供述後、PSBが連立離脱表明=PSDBなどは当面連立に留まる=重要法案の審議はいかに
【既報関連】食肉大手のJBS社主のジョエズレイ・バチスタ容疑者ら同社幹部7人の報奨付供述で、テメル大統領(民主運動党・PMDB)やアエシオ・ネーヴェス上議(民主社会党・PSDB、停職中)らへの疑惑が噴き出し、社会党(PSB)が連立離脱を決めたが、PSDBや民主党(DEM)は大統領に対する捜査継続の是非を審理する24日の最高裁の ...
続きを読む »《ブラジル》反テメルデモ=15州で辞任と直接選挙要求=一般市民への訴求力いま一つ
【既報関連】ミシェル・テメル大統領の辞任と、後任大統領を選ぶ直接選挙の実施を求めるデモが21日、15の州で発生したと、22日付現地紙が報じた。 サンパウロ市では、朝から冷たい雨が降り、主催者のブラジル人民戦線(FBP)が期待したほどの動員はなかったが、2万人を動員したと主催者は語っている。軍警は動員人数の概算を行わなかった。 ...
続きを読む »世界的企業JBSが政界裏幕を暴露=今度はテメル大統領に爆弾炸裂=ブラジリアは改革放って右往左往=サンパウロ市在住 橘 馨
5月に入って気候も良くなり、経済の面でも明るさが見えて来た。何ともパッとしないブラジルもこれで良い方に進むのかと期待していたら、おっとどっこい、行政の中心部に爆弾炸裂です。それで先週後半から大統領府の業務はストップ、政界の偉い先生方も右に走り左にあたりで、大混乱となっています。 この全く考えてもいなかった爆弾騒動は、今度はブ ...
続きを読む »《ブラジル》JBS社主兄弟の司法取引は罪深い「完全犯罪」
テメル大統領は20日午後3時前、緊急声明で「盗聴者は完全犯罪を行った」との異例の糾弾をした。ここから分かることは「JBSのバチスタ兄弟にはめられた」と大統領が激怒していることだ。ブラジルには「大物役者」がそろっていると思っていたが、今回ばかりは度肝を抜かれた。いくら政治家の汚職がひどいとはいえ、自分と企業を生き残らせるために、 ...
続きを読む »テメルショック=ブラジルの混乱未だ収拾せず=与党の結束大きく揺らぐ=連立からPPSが離脱、文化相も辞任=大統領直接選挙を要求する民衆
【既報関連】「辞任はしない!繰り返す!辞任はしない!」―。これが17日午後7時半頃に、自らのクーニャ被告への口止め料支払い容認疑惑が暴露されたことで、ブラジル政界に激震が走って以来、ほとんど全てのスケジュールをキャンセルして執務室に篭った末、翌18日午後4時10分に、テメル大統領が記者会見で発した言葉だった。 疑惑発覚後、議 ...
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