CIATEが11日に開催したコラボラドーレス会議では、日本の専門家も多数参加して研究報告を行った。 尾崎正利青森中央学院大学教授は、「東海における移住労働者の雇用紛争の性質および解決プロセス」を講演。「言語や習慣の差から労働者自らの力で紛争を解決するのは困難な状況。しかしコミュニティユニオンと呼ばれる地域を単位にした労働組合 ...
続きを読む »デカセギ 関連記事
デカセギ現状分析を報告=CIATEコラボ会議=(上)=「最大の問題は子弟教育」
CIATE(国外就労情報援護センター、二宮正人理事長)は10、11日、『2016年度CIATEコラボラドーレス会議』をサンパウロ市の文協貴賓室で開催した。デカセギ現象にまつわる諸問題を日伯の専門家が多様な視点から分析し、その結果を報告するもの。今年のテーマは「日本で働く日系ブラジル人労働者のこれから―新たな展望」。 同会議の ...
続きを読む »カシオ計算機=本格進出5周年を祝う=不況下でも売上5倍に=今後3年で倍増を視野に
カシオ計算機株式会社(樫尾和宏社長、本社=東京都)の現地販売子会社「カシオ・ブラジル」(平野雅一社長)は、サンパウロ市ピニェイロス区にあるアシェ文化複合施設内会場で、当地での創業5周年を祝し記念式典を盛大に行った。厳しい経済情勢が続き、各社が軒並み減収減益を強いられるなか、本格的なブランド戦略によって着々と売上を伸ばし、11年 ...
続きを読む »神戸大学院生が現地調査=08年デカセギ帰伯組テーマに
神戸大学大学院で社会地理学を専攻する小谷真千代さん(27、岐阜)が、7月末からの約2カ月間、デカセギ現地調査のため当地に滞在している。 大学時代に日系ブラジル人と知り合った際、移民の存在を聞かされた。「地元にも日系人がいたのに、何にも知らないなんて」と恥ずかしく思ったという。 「教育やアイデンティティーにも影響がある」と教 ...
続きを読む »ブラジル独立記念日特集=先駆イタリア移民の特徴探る=南部とサンパウロ州で異なる移住形態=農園スト破りで日本移民?=学術振興会第1回ワークショップ
日本学術振興会(JSPS)とサンパウロ州立総合大学(USP)は共催で「第1回科学交流国際ワークショップ」を8月30、31日にUSP3学部で実施した。31日午後からは法学部が会場――まさにその時間にジウマ大統領罷免が上院で可決、同法学部出身の13人目の大統領が誕生した瞬間だった。ミッシェル・テメル氏は1963年の卒業生だ。同法学 ...
続きを読む »CIATE=訪日就労の現状と展望探る=コラボラドーレス会議11日
CIATE(国外就労情報援護センター、二宮正人理事長)は11日午前9時から、文協貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で、『2016年度CIATEコラボラドーレス会』を開催する。 「日本で働く日系ブラジル人労働者のこれから―新たな展望」と題し、日本から複数の専門家が来伯し、様々な角度から日系ブラジル人を取り巻く諸 ...
続きを読む »商議所=業種別部会長シンポ=「潮目に乗り遅れないで」=回復予測前倒しの業界も
「リオ五輪を高いレベルで運営をやり遂げ、ブラジルの底力を世界に発信した。ブラジルは今、潮目、変わり目と捉えている。乗り遅れないようこの機会にしっかり現状認識を」―25日午後、サンパウロ市内ホテルで開催されたブラジル日本商工会議所の総務・企画委員会(大久保敦委員長)主催の業種別部会長シンポで、松永愛一郎会頭はそう挨拶した。当日は ...
続きを読む »日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(39・最終回)
第18章 百周年祭 二〇〇八年に日本人移住百年記念祭典が行われた時、平英新は八〇歳の誕生日を迎えた。妻のカンディダや息子のリカルド、娘のヤラ、それに孫のメリッサ、ウェスレイ、ドウグラス、カタリナ、嫁のマリアやその他の縁者たちは、サンパウロ州の海岸ぺルイベで2重の慶事を祝うことにした。 その日、つまり、二〇〇八年二月二八日にこの ...
続きを読む »日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(36)
第15章 出稼ぎ 兵譽が夢見ていた日本への帰還は、一九八〇年代を境に、日本の経済成長に伴い工場などでの労働者が不足したために起こった。日本の経済成長が生んだ現象だ。「デカセギ」という言葉は、「出る」と「稼ぐ」を複合してできたものだ。 日本の法令は日系人の第3世代(三世)までの日本滞在を許可したから、秋雄の息子や孫たち、幾人かの ...
続きを読む »自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(39)
二人が降りると、待ち受けていた一人がうやうやしく、「さあ、こちらへ。お荷物は事務所にお届けして置きますから」と、まるで5つ星ホテルでボーイさんから丁重に扱われているような歓迎を受けた。 エレベータで十二階の事務室へはいった所で、女性事務員が「どうぞ、こちらへ」と先導してくれ、応接室のドアをノックした。中から「どうぞ」との声。 ...
続きを読む »