ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)の「2015年度にっけい文芸賞」(にっけい文芸委員会、浜照夫委員長)授賞式が14日午後1時から、文協ビル貴賓室で行われた。 日本語部門では本紙が編集した『未来へ継ぐ裔孫』(赤嶺園子著、沖縄タイムス刊)が受賞した。日語、ポ語部門の入賞者・代表者らが文芸賞を受け取り、集まった家族や友人200 ...
続きを読む »ニッケイ 関連記事
ニッケイ歌壇(500)=上妻博彦 選
バウルー 小坂 正光
渡伯時に生れし末弟を伴いて八十五年の廃耕地訪う
コーヒーの樹海で栄えしノロ線の末弟生れし廃耕地訪う
生れ出て人生一と幕老いの坂今朝も洗顔ヒゲを剃るなり
夜半覚めて寝むれづ文を手になせば何時しか刻の過ぐるに気づく
朝毎にコーヒー呑みつつ老い妻と冗句まじりの会話を楽しむ
ニッケイ俳壇(864)=星野瞳 選
第45回日系ゴルフ大会=全伯の選手集まる伝統の大会=今週末約200人が頂点争う=アルジャーゴルフクラブで
日系ゴルフ連盟(近沢宗貴理事長)が主催する『第45回ブラジル日系ゴルフ大会』が14、15の両日、サンパウロ州のアルジャーゴルフクラブ(Estrada dos Vados, 2000)で行われる。ニッケイ新聞社、PLゴルフクラブ、アルジャーゴルフクラブ、パウリスタ・ゴルフ連盟、ブラジル日系シニア・ゴルフ連盟、在聖日本国総領事館、 ...
続きを読む »大耳小耳
当地で日本の本を注文しても、届くまで3カ月程度かかる。朝日新聞の「天声人語」などで有名な疋田桂一郎記者の本が欲しいのだが、日系書店でも見つからない。先日の文協の古本市ならもしやと思ったが、やはり無かった。おもえば最近は「電子書籍」といって、ネットでダウンロードすることが出来る本が増えている。本屋にも図書館にも行かず、パソコンを ...
続きを読む »秋篠宮両殿下=アマゾンをじっくりご堪能=トメアスー産品の展示も=市場で魚や鶏類にご関心
パラー州都ベレンを訪問された秋篠宮同妃両殿下は3日午後4時半から、アマゾン入植86周年を祝う汎アマゾニア日伯協会で在留邦人ら25人とご懇談された後、地元日系人約300人が出席した講堂での歓迎式典に臨席された。翌日はヴェル・オ・ペーゾ市場やアマゾン河、エミリオ・ゴエルジ(エミール・ゲルディ)博物館キャンパスをご視察され、世界に誇 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(863)=富重久子 選
サンパウロ 田中美智子
惜春の一夜の夢かヴァイオリン
【週末になると娘や孫達はよくコンサートに出かける。「サラ、サンパウロ」文教の「日曜コンサート」など。音楽は本当に心癒される。作者は音楽が好きで、コーラスで歌いピアノを弾きコンサートに行って素敵な俳句を詠む。季語の「惜春」(春惜しむ)という、これほど的確な季語の選択は素晴らしい。ちょうど最近の、尽きようとする春を惜しむ想いの言葉で、暮春や行春と同じ意味であるが、春惜しむというと何となく柔らか味のある響きに聞こえて、暫くは瞑想にふける】
第67回全伯短歌大会=イビウーナ 瀬尾正弘
1996年にパウリスタ新聞が編集した『日本ブラジル交流人名事典』の中の資料の部308頁に、サンパウロ市で1949年第1回全伯短歌大会が開かれると記録されている。同書に、2年前の1947年にサンパウロ新聞、パウリスタ新聞、そして1949年に日伯毎日新聞がそれぞれ創刊されたとも記載されている。 当時はまだ第2次世界大戦が終結(19 ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(499)=上妻博彦 選
サンパウロ 武田 知子
はるばると六百キロのバスの旅春泥の中弓場の土踏み
稚鴎師の百歳祝いにボーロ切る姿は凛々とまぶしかりけり
弓場の里稚鴎師迎え百歳も六歳の子もなごやかな句座
散策に果てなく続く鈴成りの垂れしマンガは未だ熟れかね
ふくろうも蛙も鳴きてカナブンの飛び交う弓場は田舎さながら
「評」四、五首目の様なところを散策して、心落ちついてこそ、まろやかな歌も生れると言うもの、稚鴎(ちおう)氏を囲んでの句会も、また楽しからんや。
続きを読む »ニッケイ俳壇(862)=星野瞳 選
アリアンサ 新津 稚鴎
受難日の肉屋の台にある聖書
草笛に今も力行応援歌
ひやひやと雨をこぼしぬ鳥曇
ランプ下げ通いし句会念腹忌
アラポンガ鳴き止めば森がらんどう
森の穂にアララが騒ぎ初明り
【投句者・新津さんは十年ぶりに第二句集を出された。この十月三日で満百才になられた作者に、心から拍手を送りたい。第二句集から六句を頂いた】
続きを読む »