アリアンサ 新津 稚鴎 白き月見上げ大うねり甘蔗畑マラジョウでニグラとカシンボ踊りもし白蘭の生命の限り匂ふなりこぼれ種子まで生え蕎麦の花盛り寄りそいて鶏頭二本枯れて行く 【正岡子規の写生俳句にたてこもった作者は御齢白寿に達しられた。益々元気だ。】 北海道・旭川市 両瀬 辰江 春の色巷に満 ...
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ニッケイ歌壇(487)=上妻博彦 選
サンパウロ 武地 志津 それぞれに個性目を引く犬達の主(あるじ)と共に朝のウォーキング一心に女主人の後を従く桃色リボンの仔犬いじらし老齢の飼い主が押す手車に躾よき幼のごと乗る仔犬朝なさな園の小鳥に餌を運ぶ男寡黙にせっせと通う半切りのマモンが並ぶ台の上多くの小鳥はや来て啄む 「評」その内に犬が、主になる ...
続きを読む »200人が終日熱唱!=憩の園支援歌謡祭、3日
ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK、北川好美会長)が恒例『憩の園支援歌謡祭』を、5月3日午前8時から、グアルーリョス市の同園(Rua Jardim de Repouso Sao Francisco, 881, Parque Maria Helena)で開催する。今年で17回目。 200人の歌謡愛好者が、終日自慢の歌声を披露 ...
続きを読む »フェイジョン・シンプレス
【ブラジル人の底力の源】 Bom dia, mãe! 眠そうに新聞をかかえ、お母さんおはよう〜と頬にキスを交わし、ブラジルの朝はフェイジョンを煮る圧力鍋の蒸気の音、ラジオのニュースと音楽、コーヒーの香り、あたためられた牛乳、焼きたてのパン、新鮮にキラキラ輝くハム、ミナスのプルっとした真白なチーズ、搾りたてのオレンジジュース、一 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(835)=富重久子 選
サンパウロ 山本 紀未 旅人木人生航路七転び【「旅人木」は、マダガスカル島原産で芭蕉科、高さ二十メートルにも達する木でブラジルの秋の季語である。その葉は扇の様に広く根元に大きな瘤があり、蓄えたその瘤の水を旅人が呑むと言うことから「旅人の木」として俳句人が句に詠み、私も好きな季語である。クルビ、ピネイロスに ...
続きを読む »特別寄稿=『一粒の米死なずば』=感慨深く読みました=中田みちよ
レジストロは、1955年、私たち家族がブラジルに来てはじめて足を踏み入れたところである。草原の中に一軒ぽつんと立つ土壁のあばら屋を見て呆然とし、夜、家族がそれぞれに声を押し殺して泣いたところである。 レジストロ地方入植百周年を記念して出版された『一粒の米 もし死なずば』を読みながら、感慨深かったのもその故である。最初、二部に入 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(834)=星野瞳 選
セーラドスクリスタイス 桶口玄海児 マリタカの一群茘枝の畑に来る 若い者に足らぬおやつや畑日永 マンガ樹にマリタカの群今日も来し 西瓜切る九人の子供皆育ち 雨降らす木のある村に喜雨至る 北海道・旭川市 両瀬 辰江 温かや鍋焼うどん麺太し 雪の夜夢の中にて夫無口 日脚伸ぶ心ひろがる思ひして 雪の朝仕 ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(486)=上妻博彦 選
サンパウロ 武地 志津 白鵬と真っ向勝負の照富士堂々の寄りに金星上げる逸ノ城、照富士との大熱戦沸きに沸きたり満員の客白鵬は己が記録に捉われて変化紛いで稀勢里下ろす一瞬を静もる満員会場の客ら失望の無言の抗議舞の海のつね明白な解説に耳傾けて心安まる 「評」毎場所の短歌による相撲解説、この様に三十一文字に詠 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(831)=富重久子 選
アチバイア 東 抱水 どの町も教会が見え天高し【半世紀前移民してきた時、一番先に目に止まったのが教会の尖塔であって、これがこの国 のカトリック教会だなと納得した。教会は街々に一つでなく、幾つも見られたが、仏教徒の我々には珍しくハイカラに見えた。 この句は実に平坦で易しい俳句であるが、この句のとおり、都会 ...
続きを読む »文協総会=選挙権持つ評議員決まる=有効票399、大幅減=新役員は4月25日発足
ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)の第55回定期総会が30日午前、文協ビル2階の貴賓室で行なわれた。立候補82人から正規50、補充25の評議員75人が決定。特に顔ぶれは変わらず、対抗シャッパが出た場合でも、現体制派が支持する呉屋春美氏(現・第一副会長)の新会長就任はほぼ確実だ。 出席者は委任状35を含め87人で、当日は ...
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