5月20日(金) 宿泊先で就寝前に、ピンガを頼んだ。一杯一レアル。地元の労働者の間で、最も消費されているものだという。匂いを嗅いだ途端、頭がくらっときた。まるで、病院の消毒液のようだ。 卓を囲んだJICA関係者らは結局飲み切れず、別の銘柄を注文した。一同、地域住民の生活レベルを推し量った。 ガイドに案内してもらった遊歩道は ...
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荒山開拓し、家庭顧みず働き……=コチア青年=還暦古希祝う=ピエダーデ市長も出席
5月18日(水) コチア青年連絡協議会(高橋一水会長)は十五日、ピエダーデ文化体育協会会館で第十五回還暦・第六回古希合同祝賀会を開催した。 移住開始から五十年の節目を迎えるコチア青年。出席者は約百八十人と例年を上回り、「二十年ぶりの再会」という場面もみられた。還暦該当者九人のうち三人が、古希は六十一人のうち二十三人が出席した ...
続きを読む »たくさんの出会いに恵まれて―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(14)=『ふるさと』歌えば昔に戻る=名残り惜しく 「もっと涙流したい」
5月11日(水) HIC DOMUS DEI ET PORTA CAELI――。バタタイス市のボン・ジェズス・ダ・カンナ・ベルジ教会正面玄関に、高々とラテン語の文字が刻まれていた。 「ここは神の家、天国への扉である、って書いてあるのよ」。和田始さん(75、二世)は何気なく読む。「中学校で二年間ラテン語勉強したから」。日本の学 ...
続きを読む »たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(13)=旅の利点、知り合いが増えた=フランカの懇親会=草分けも顔見せる
5月7日(土) ふるさと巡り六日目、四月六日晩、地元のフランカ地域日伯協会や市長ら来賓との懇談会の乾杯の音頭をとったのは、同地日本人最高齢の南原勇男さん(84、福島県)だった。勇男さんの娘と花柳龍千多さんの弟が結婚している関係でこの日、北海道協会に立派な臼が寄贈されていた。 一九四二年のあらびあ丸で渡伯した勇男さんは、当初モ ...
続きを読む »たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(12)=フランカの市長歓迎挨拶=「文化を融合させよう」
5月6日(金) 丸々と実った緑色のカフェの実が、たわわに枝になっている。所々、すでに真っ赤に熟し始めている。「あんまり値が良くなっても困るんですよね。他の人が植え始めるから」と農場主の近藤満州美さんはいう。 ふるさと巡り六日目、四月六日午前、サンパウロ州北部フランカ市近郊のクリスタイス・パウリスタ市にある、近藤さんのカフェ農 ...
続きを読む »たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(11)=戦前からの記録=フランカの精神病院に=日本人数10人入院していた
5月5日(木) 「実は、このフランカの精神病院には、五十~六十人ぐらいの日本人が入院していた記録があります」。フランカ地域日伯協会の南原光洋前会長(46、二世)は衝撃的な事実を明らかにした。しかも、ほとんどが一世だったという。 「第二次大戦の頃からの記録です。おそらく実際に気が狂っていたのではなく、単身でカフェザル(コーヒー ...
続きを読む »たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(10)=ピンガつくる誇りを〃聴講〃=温泉町に創業40年余の老舗
5月4日(水) カシャッサには頭と心臓と尻尾がある――。 ふるさと巡り一行は、ゴイアス州カウダス・ノーヴァス市の市内観光ツアーでカシャッサ(ピンガ)を製造販売するVale dos Aguas Quentes社も視察した時、同社の製造技師のアギナウド・ゾンジーニさん(40、イタリア系)はそう語った。 甘い匂いが漂う蒸留所で、 ...
続きを読む »パラナ州でコチア青年の貢献を見る=サンパウロ組、仲間たちと交流=連載(4)=地域密着型の展開=観光農園成功させた小田さん
4月13日(水) カストロで三十数名の仲間たちと親睦を深め、サンパウロ市近郊のサン・ロッケ市で九月十七日~十八日に予定されている自分たちの移住五十周年記念行事に揃って参加するだろう、という心強い感触を得たコチア青年連絡協議会の交流団一行(高橋一水団長)は、二日目の四月二日早朝、州都クリチーバに向かってバスを走らせた。 途中、 ...
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3月17日(木) 『親睦』(三月号)が発行された。扉「一句集」から一句「一生を一句に詠んで老涼し」(まさかず)、「選句と感想」から西アサノ選「不況風聞こえてきそう農旱る」(美恵)、伊藤東陸選「カンテラにピンガで乾杯喜雨の村」(みのり)、ほか。 ◎ 『火焔樹』三月号が発行された。「野百合(十句)」(要一郎、その一句「野百合 ...
続きを読む »仮釈放中に悪事重ねる=犯行後は刑務所へ=戻る前にピンガを一杯=身元保証人は親戚や知友
2月25日(金) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】セミ・アベルトと呼ばれるブラジル特有の仮釈放制度で出所した受刑者が犯罪を重ねていた事実が明るみに出て、司法関係者の責任問題と合わせ制度の見直しが求められている。世間では野獣を野に放つようなものだと厳しく批判している。仮釈放者は夜には刑務所に戻る規則になっているため、事件 ...
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