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ピンガ 関連記事

道のない道=村上尚子=(13)

 さて、茂夫が一時身を寄せていた,川中家の説明をしたい。  半年前、同県人ということで食事に招待されたのだ。四キロメートル離れている。おじさん(七十歳)、おばさん(五十五歳)、娘の静加(十九歳)、息子の友夫(二十二歳)、それに同居の光夫(二十ニ歳)。彼らは、コーヒー園の手入れの傍ら、もうとっくに自給自足をやっている。家の回りは、 ...

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ニッケイ歌壇(519)=上妻博彦 選

      サンパウロ      武地 志津軽量も気迫で乗り切る日馬富士巨体逸ノ城下(くだ)す上手投げ白鵬の手が顔面を被いたる瞬間豪栄道の腰砕け一瞬を松鳳山の変化にて又も不覚を取りし稀勢ノ里両手上げ怯える様の「勢」に白鵬忽(たちま)ち体勢崩れる日馬富士の優勝称え喜びを分かち合いたる人は今亡し「評」千代の富士が大相撲界で「ウルフ」 ...

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ニッケイ俳壇(898)=星野瞳 選

アリアンサ  新津稚鴎

土手すべり落ちしは太き穴まどい
棉摘み賃ピンガ呑むなと払いやる
曳いて来し蜘蛛置いて穴掘る地蜂
蟇を呑む蛇の口元蠅たかり
露寒し削がれし耳の又疼く
木菟鳴くや酒気なければ物不言ず

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ニッケイ俳壇(892)=星野瞳 選

アリアンサ  新津稚鴎

虻が来て蝶来て天気葱坊主
着ぶくれて南風寒き国に老ゆ
行く秋や牧場に白き月残し
草山の草分けのぼる秋の風
雲の峰一日崩れず牧遅日

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(17)

 太郎は「おじさんたち、井出利葉さんですか」と尋ねた。「そうじゃが何か」「ああ、良かった。僕はおじさんを探して、サンパウロから来ました。井出利葉さんは「ふうーん、こんな所に用のあるようなもんにゃ見えんが。家はそこじゃけん、一寸来なんせ」。そう言って、馬の手綱を緩めた。馬車は自分のうちへと歩き出した。 太郎は小走りで後ろをついて行 ...

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(12)

 感慨深い、第一歩をまさにふみ出したのだ。ブラジルの原始林の真っただ中の、素朴な住まい。飾り気ない寝室だが、彼らが夢に向かって突進する居城なのであった。 ここが千年太郎、野口節男、二青年の雇い主(パトロン)、岩下与一氏宅である。 一九五七年頃、ブラジル政府は旧日本移民の素晴らしい業績と実直な働きに対して理解をしめし、戦後移民受け ...

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なぜブラジル社会に広まるのか=キリスト教を補完する在り方=「月刊誌」を読んで治る

ソニア・レジナ・ソス・サントス・イポリットさん

 ブラジルに進出した日系宗教としては文句なしに最多の200万信者を抱える生長の家――その9割が非日系人といわれる。なぜそんなに一般社会に広まったのか、どんな部分がブラジル人から求められているのか。その理由を、非日系信者を代表してサントス教化支部長のジョゼ・ルフィノ・ジュニオールさん(61)、白鳩会副会長のソニア・レジナ・ソス・サ ...

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運命の日、17日の心境語る=西森ルイス下議「感激した」=「ブラジル良くするために団結」

17日、「ブラジルの発展と繁栄のためにSim!」と投票した西森下議

 「ブラジル民主主義の運命の日」――17日夜、下院本会議場であった、大統領罷免請求を上院に送ることを決める投票のとき、西森ルイス弘志下議(67、二世、PR=共和党パラナ州選出)は、「私はパラナ州の地方部、農業者を代表し、ブラジルの発展と繁栄のためにSimを入れる」と宣言した。 18日に来社した西森下議は、「高山ヒデカズ議員、太田 ...

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パラグアイ=入植地調査よもやま話=坂本邦雄=(6)

火の玉が飛ぶ様子(イメージ写真)

 で、ペオンにその辺に寝る場所を適当に用意してもらい、一同牛缶で夜食を済ませ、ペオンには持参のカンニャ酒を振舞ってねぎらい、自分も飲んだ。 パラグァイの地酒カンニャは銘酒でブラジルのピンガに相当するサトウキビの蒸留酒だが、田舎の山の中で飲むとその雰囲気に良く合って、また一味違い格別である。酒は雰囲気で飲むものだとは、良く言ったも ...

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リ・歩こう会=ミナスへ年越し旅行

 リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)が12月31日から1月2日まで、ミナス州ポッソス・デ・カルダス市への2泊3日旅行を催行する。 サンパウロ市から280キロ離れた高原にある保養地でクリスタル製品、チーズ、ピンガなどが購入できる。年越しそばとお雑煮、シャンパンのサービスもあり、ホテル前の公園では打ち上げ花火も行われる。 午 ...

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