ニッケイ新聞 2013年7月11日 日露戦争後、米国で黄禍論が広まる一方、ブラジルはまったく違った様子で日本人に接した。 水野龍は「海外移民事業ト私」(国会図書館「ブラジル移民の100年」サイトより)の中で杉村濬が駐伯弁理公使に赴任した1905年4月当時のことをこう記す。 《日露の役は我か陸海軍の大勝利を以て終熄し、我が武 ...
続きを読む »ペルー 関連記事
IEDIが保護貿易警告=「世界から取り残される」=南米諸国への輸出は激減
ニッケイ新聞 2013年6月5日 ブラジルではここ数年保護貿易主義色が強まっており、産業開発研究所(Iedi)が「将来の国内産業や経済を持続して支えるためには、国内市場への注力だけでは不十分」との見方を示し、諸外国との新たに貿易協定を締結などの政策を早急に実行するよう政府に要請する見通しだと4日付エスタード紙が報じた。 国内 ...
続きを読む »最高裁が11人体制に=バロス氏が26日に就任
ニッケイ新聞 2013年6月27日 憲法が専門でリオ州の法廷弁護人でもあるルイス・ロベルト・バロス氏(55)が26日、最高裁判事に就任したと同日付G1サイトが報じた。 1958年リオ州生まれのバロス氏は、リオ州立大学を卒業後、米国のエール大学やハーバード大学でも学んでおり、現在は同校教授またブラジリア大学客員教授として教鞭を ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (6)=人口超過と食糧保障から=最初から米作植民地ありき
ニッケイ新聞 2013年6月29日 青柳に関する記事の大半は、なぜか《有志による勉強会が開かれ、その成果が「海外植民政策に関する意見書」として1908年に青柳名で桂首相に提出された》という記述から始まる。これは、おそらく本人がペルーやフィリピンでの苦い経験を語らなかったのだろう。鈴木南樹は笠戸丸以前の草分けであり、例外的に知っ ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (5)=失望のフィリピン、ブラジルへ=「悔いを千歳に遺すだろう」
ニッケイ新聞 2013年6月28日 青柳が移民を送り出していた当時のフィリピンは、1898年の米西戦争の結果、米国の支配下になっていた。1903〜4年がフィリピン向け移民のピークで5千余が渡った。ルソン東北部山岳地帯のバギオに通じる「ベンゲット道路」敷設工事などの単純肉体労働者が大半で、高い賃金目当ての男性単身者が多く、しかも ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (4)=「新日本を天の一方に創立」=ペルー、フィリピン経て
ニッケイ新聞 2013年6月27日 青柳郁太郎が米国留学していた1890年前後、枢密顧問官だった榎本武揚により「植民意見書」が山縣内閣に出された。 1890(明治23)年8月6日付けの読売新聞に掲載されたその意見書には「今もし真の有志者奮起して、我が善良なる農民数万人に新利源を海外に得せしめば、忽(たちま)ち相率いて彼岸に至 ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (3)=知られざる青柳の前歴=富豪の息子で米国留学へ
ニッケイ新聞 2013年6月26日 青柳郁太郎とはどんな素性の人物なのか——。 《ブラジルに対する集団移民の端緒は、笠戸丸を率いた、水野龍氏によって開かれたが、植民の端緒は青柳郁太郎氏によって、口火が切られた》と移民50周年祭委員会が編纂した『物故先駆者列伝(日系コロニアの礎石として忘れ得ぬ人びと)』(1958年、以下『列伝 ...
続きを読む »再び移民が流れ込むサンパウロ市=サンパウロ市立校に55カ国児童=ハイチ、シリアの難民も=不法入国や難民は全伯で
ニッケイ新聞 2013年6月15日 ブラジル日本移民105周年 〃移民大国〃と言われたブラジルも、80年代からは大幅に出移民が増えたが、2000年前後からは南米の近隣諸国を中心に、アフリカの内戦国からの難民などが流れ込むようになり、本来の移民大国に戻りつつある。それと同時に、移民の都「サンパウロ市」の公立校には外国籍の生徒がど ...
続きを読む »医師不足は輸入で解消?=再評価せず3年のビザ=真の解決には程遠いが=CFMなどは警鐘鳴らす
ニッケイ新聞 2013年5月22日 医師不足がより深刻な北伯や北東伯に、スペインやポルトガルからの医師を再評価せずに〃輸入〃するという話が一部、合意に達し、ブラジル政府が2〜3年のビザを発給する意向だが、連邦医師審議会(CFM)は医療の質低下に繋がるとして、ジウマ大統領に合意差し止めを申し入れたと20、21日付ブラジルメディア ...
続きを読む »ブラジル文学に登場する日系人像を探る 7…東洋街生まれの「フジエ」…中田 みちよ=第1回=意思表示する戦後日系女性
ニッケイ新聞 2013年5月21日 「フジエ」では、日系人を親友にもったガイジンの目を通して、戦後の日系社会を垣間見ることができます。柔道、邦画館、そして写真館。これまでものすごく無愛想か、でなければニコニコ笑ってばかりいた日系娘が、この小説では意思表示をするようになり、それもガイジンの青年を誘惑するという形で登場。かつての健 ...
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