2006年7月7日(金) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】南米諸国十カ国の中でブラジルは、物価高で二位、一人当りの消費力で六位にランクされ、生活苦に陥っている。世銀が二十八日にランキングと指数を発表したもので、物価高ではチリに次いだ。 十カ国平均指数を一〇〇として、ブラジルは一一四・二ポイントでわずかにチリの一一七・ ...
続きを読む »ボリビア 関連記事
メルコスル=ベネズエラが正式加盟=経済支援で政治力強化へ=ルーラ大統領、安保理入り支持
2006年7月6日(木) 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】ベネズエラがメルコスルに正式に加盟したことで、同国の首都カラカスで四日、セレモニーが行われた。これには加盟国のブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの各首脳が列席した。 関係者はベネズエラの加盟でメルコスルは先行き変貌を遂げるとの見方で一致している。ベネズ ...
続きを読む »ブラジルの夢、露と消える=ラテンアメリカ統合はお預け
2006年7月5日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】ルーベンス・リクペロ大使は記者会見で、ブラジルがラテンアメリカ統合に掛けた夢ははかなく消えたと慨嘆した。ラテンアメリカ共同体結成の鍵は、お互い同士の信用と同大使は思っていたようだ。 モラレス・ボリビア大統領のブラジルへの敵意ともとれる対応で、双方の信用は失われ ...
続きを読む »移民政策=時代に対応、修正へ=連載(1)=密入国者あとを絶たず=国境警備は混沌
2006年7月4日(火) 移民の扱いをめぐって、世界の大国が神経を尖らせている。フランスでは昨年、アラブ・アフリカ系青年たちによる暴動が発生。アメリカでは先ごろ、不法移民への規制強化に対し、ヒスパニック系が抗議行動を展開した。多くの民族を、受け入れて形成されたブラジル。その立場上、移民問題を見過ごすことはできない。政府は、新外 ...
続きを読む »中南米左傾化に2つの流れ=開放系と閉鎖系=国際社会はブラジル型に期待=マルクス理論の亡霊残る
2006年6月21日(水) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十八日】メキシコ人社会学者のホルヘ・カスタニェード氏は、ラテン・アメリカ(以下LA)の左傾化に二つの流れがあるという。一つはブラジルやチリに見る左翼運動で、かつて過激派と思われたが試行錯誤の結果、近代化と開放化を成し遂げた。もう一つはベネズエラやボリビアに見るもので、 ...
続きを読む »お先真っ暗なガス業界=救いの神に甘えたツケ回る
2006年6月21日(水) 【エザーメ誌八六六号】不安定なボリビアのガスの供給がブラジルの産業にもたらす影響を分析する。需要は増加するのに、国内のガス採掘は伸び悩みだ。ボリビアのガスに全面的に依存をしていたが、ボリビア国民がペトロブラスの採掘を不快としていたなどエネルギー開発の実体が今、明るみに出た。 反省すると、二〇〇一年 ...
続きを読む »アグリビジネス
2006年6月14日(水) 長年干ばつで悩まされ、省みられることがなかったミナス・ジェライス州北部ジャイバ地方に、米系企業がラテンアメリカ最大の灌がいプロジェクトを立ち上げた。サンフランシスコ川から水を引き、一〇万ヘクタールのさとうきび栽培を行うというもの。第一期計画は世銀が一億五〇〇〇万ドルを融資、ポンプと二四四キロメートル ...
続きを読む »ブラジルはドイツに学べ=サッカーでなく農業=エネルギー、環境産業へ転換=聖域なき改革受け入れる
2006年6月14日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】サッカーW杯が開催されるドイツの主食は、ジャガイモである。ジャガイモの歴史をたどると原産地は、ペルーとボリビア国境付近で生活していたケチュア民族の国で、パパと呼ばれていた。征服者ピサロは、でん粉が豊富で活力源となるジャガイモを欧州へ持ち帰った。まず関心を示したのが ...
続きを読む »中南米経済不振の理由=中国とインドまねた国あるか
2006年6月14日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙五月十五日】ウイーンで開催されたEUラテンアメリカ首脳会議で、フランスのシラク大統領がルーラ大統領に「大衆路線をとる左翼の台頭は、ラテンアメリカだけの特異な現象ではないか」と意見し、会議の議題から一蹴した。 EUでは鼻にもかけない議題だが、南米では大問題。世界各国は二 ...
続きを読む »アウキミン氏を公認候補に=PSDB=大統領選へ態勢固め=現政権に挑戦状叩きつけ=残された「一抹の不安」
2006年6月13日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】ベロ・オリゾンテ市で開催されたブラジル民主社会党(PSDB)党大会で大統領公認候補に指名されたアウキミン前サンパウロ州知事は十一日、施政方針の説明とともに現政権批判へ矛先を向け、検事総長から告発された「四十人の盗賊」の首領はどこへ行ったのかと訴えた。もしルーラ大 ...
続きを読む »