早いもので、来年(2016)は「パラグァイ日本人移住80周年」を迎えるに当り、様々な記念行事のプログラムの準備が各関係当事者の間で着々と進められている。 言うまでもなくその起源は、戦前の初にして唯一の日系集団計画入植地、現ラ・コルメナ市の開拓に内田千尋初代パラ拓支配人と笠松尚一技師、それに私の義父酒井の3名(いずれも故人)が先 ...
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自分史=ボリビア開拓地での少年時代=高安宏治=(6)
学校もこれまでの一号線校とラス・ペタ校が合併してヌエバ・エスペランサ校(本部校)となり、パイロン校とリオ・グランデ校も合併しパイロン校(分校)となった。僕の家から本部校までの距離は約8キロもあったので、学校への行き帰りに馬車を利用した。 帰り道は、ドラム缶2個を乗せて水汲みをするのが日課であった。友人の中には農業を嫌い都会に憧 ...
続きを読む »自分史=ボリビア開拓地での少年時代=高安宏治=(5)
母にブラジルの都会に再移住する、と告げると、母は大変喜んでくれた。11年間のボリビア移民地での精神修養、僕にとっての「無形の財産」となっているものは、[一人の女性の縁の下の力持ち]から学んだ今は亡き母の言葉である。「人一倍働けば必ず成功する」―この言葉は、困難に直面する時に、いつも僕の胸に蘇る力強い言葉である。 母は、沖縄県本 ...
続きを読む »新しい風が吹く南米の政界=中道右派マクリ当選の亜国=政治的激震の波紋広がる=パラグァイ 坂本邦雄
ラ米3位の経済大国アルゼンチンを、この12年間統治して来た中道左派ペロン・正義党のキルチネル政権が、去る11月22日(日)の決選投票で、クリスティーナ大統領推薦のダニエル・シオリ候補を、中道右派のマウリシオ・マクリ候補(56)が51・40%対48・60%という僅か3%の差で破って次期大統領に当選し、クリスティーナが後継者として ...
続きを読む »自分史=ボリビア開拓地での少年時代=高安宏治=(4)
時間が経つに連れ、原始林の中に三線の音が鳴り響き、老若男女が一体に成り、カチャーシーで喜びを分かち合っていた。沖縄に居たころは、「ユイマール」という言葉さえ聞いたことがなかったが、ボリビアに来て初めての体験であった。一人の力では出来ない仕事を隣近所、あるいは同郷人たちが力を合わせて成し遂げていく、いわゆる「共同作業」である。 ...
続きを読む »自分史=ボリビア開拓地での少年時代=高安宏治=(3)
密林の中には、野生の吼え猿、七面鳥、山アヒル、名も知らない野鳥の群れがグァーグァー叫び、山の中を響かせていた。まさに野鳥の天国である。イノシシ、鹿、山猫、大蛇等の動物にも出会った。豹、トラも出没するという話は聞いていたが、猛獣が恐ろしい、怖いという恐怖感はそれほどなかった。 原始林の中の怖さを身にしみて感じなかったからだと今に ...
続きを読む »自分史=ボリビア開拓地での少年時代=高安宏治=(2)
その数日後、第7次移民者に与えられた配分地は、ラスペタ(山亀)区地域と名づけられた。この地域の一部には、その昔牧場があったという跡地がそのまま残っていた。子牛が生まれる度に野獣に襲われ、牧牛を増すことができずに牧畜業をあきらめ別の場所に移動したという。その話は20~30年前の話だと聞かされたが、こんな原始林の中にすでに移民した ...
続きを読む »自分史=ボリビア開拓地での少年時代=高安宏治=(1)
ボリビアの原始林に囲まれた入植地は、まさに昼なお暗くという感じだった。蚊はびっくりするほど大群で襲ってくるため、蚊の多い夏の方が、沖縄の米軍の払い下げH・B・Tカーキーのジァンバー長袖などを着込んで厚着をし、道を歩く時は木の葉で蚊を追い払いながら歩いていた。 日が落ちて暗くなるとますます蚊が多くなり、仕事で疲れていても緩める ...
続きを読む »W杯南米予選=第4節までが終了=レギュラー陣に新布陣台頭
サッカーのワールドカップ南米予選は18日に第4節を終えたが、ブラジル・セレソンは現時点で勝ち点7、得失点差3で3位につけている。 第4節終了時点での順位は以下のとおりだ。1位エクアドル、2位ウルグアイ、3位ブラジル、4位パラグアイ、5位チリ、6位アルゼンチン、7位コロンビア、8位ボリビア、9位ペルー、10位ベネズエラ。 セレソ ...
続きを読む »W杯南米予選=伝統の対アルゼンチン戦は=ブラジルが引き分けに持ち込む
12日に予定されていたが大雨で1日順延となった、2018年ロシアW杯予選アルゼンチンXブラジルの一戦が、13日にブエノスアイレスで行われた。 試合直前にはパリでの大規模テロ事件の速報も入り、犠牲者への黙祷で始まったこの試合、前半はアルゼンチンが完全に支配した。 メッシ、アグエロ、テヴェスと攻撃の主力を怪我で欠くアルゼンチンは中 ...
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