7月5日から8日間の日程でエクアドル、ボリビア、パラグアイ歴訪中のフランシスコ法王が、ボリビアで9日、資本主義は「社会的排除と自然破壊」するものだと激しく批判し、社会構造の変化を訴えたと10日付伯字各紙が報じた。 「本当の社会変革を望む。行き過ぎた資本主義にはもう耐えられない。労働者や農民、母なる大地の我慢も限界」と語る法王は ...
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樹海
広島の原爆ドームは、戦争の悲惨さを伝える平和の象徴として、世界中に知られている。日本三景の一つ、厳島神社も有名だが、広島といえばやはり市内にそびえたつあの威容が誰のイメージにも真っ先に来る。しかし戦後まもなくは、市民感情的にも取り壊しを求める声も多かったようだ。当然のことだろう▼「あの痛々しい産業奨励館だけが、いつまでも、おそ ...
続きを読む »イースター島が日本の島?=チリ・サンティアゴ 吉村維弘央(いくお)
友人の常川勇久(つねかわ・いさく)さんより、「おい、こんなの興味があるか?」と渡された新聞の切り抜きはコピーの字もぼけかけ、紙の色もすでに赤茶けた古いものだったが、これを一読して吃驚仰天した。 このコピーは勇久さんのお父さんが生前大事にしまってあった遺品の一つで、書かれていたのは元在チリ公使、大使、在ボリビア大使等を歴任された ...
続きを読む »沖縄移民研究塾=同人誌「群星」を自費創刊=宮城さんら成果を一冊に=11日にサンパウロ市本部で合評会
沖縄県人会移民研究塾(宮城あきら代表)が5月、同塾での研究成果をまとめた同人誌「群星(むりぶし)」を創刊した。日ポ両語の白黒180ページで、過去の出版物刊行式やボリビア移住地、沖縄民謡を納めたDVD(約2時間)も付属する。先月30日、宮城代表らが来社して説明した。一つの県の県人だけで研究会を立ち上げ、このような同人誌を自費で発 ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=107 (終)
※『追記』※帰国して半年余りが過ぎた時、思いがけなくエスタニスラウから部厚い便りを受けとった。それには私のボリビア出国以後のゲバラに関する詳細が述べられていた。その大要を箇条書きで記すことにしよう。※ボリビアは一九六七年一月二十六日死刑を廃止しているが、ゲバラ殺害はその十年後であるにも拘わらず。殺害の正当な理由の説明も ...
続きを読む »どこまで残る? 文化やその意味
28日、所要があって出かけた先で、カトリック教会の周りにケルメッセの屋台が立ち並んでいるのを見た▼時間の都合で覗きもせずに帰ってきたが、帰る途中、別の教会でも同様の飾り付けが施され、大勢の人が集まる様子を見た知人が「こういう行事をやればお金も入ってくるんだろうけど、教会本来の目的からは外れているんじゃないのかな」と呟いた▼気に ...
続きを読む »東西南北
先週の土曜の20日、ヴィラーダ・クウツラル開催前の午後3時から、サンパウロ市はセントロのコスタ・エ・シウヴァ高架橋(ミニョコン)をこの日以降閉鎖する実験を行った。その結果について26日付アゴラ紙が報じたところによると、真下を走るオリンピオン・デ・シルヴェイラ大通りをはじめ、周辺の通りには1時間の渋滞が出来たという。サンパウロ市 ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=106
彼らはボリビアで選ばれた青年六百五十人のレインジャーの緊急訓練を始めていた。この青年たちは十九週間訓練され、小銃や迫撃砲の撃ち方、装備のカモフラージュ、目標の位置の確認法、夜間移動者の足音、その他の聞きわけ、敵の待ち伏せ、自身の待ち伏せなどの要領などを教わる。 ゲバラはこの訓練所を襲うことにした。この地点は澄み切った水がリオ・ ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=105
「読むわよ。わたしラパスの小学校出たんですもの」女は白い歯を見せて微笑んだ。 それから小一時間も話が弾んだ。ゲリラと軍の活動状況が聞き出せると考えたゲバラ一行はパンを頬ばり、カフェを呑みながらサンタクルース周辺の治安について突っ込んだ質問をつづけた。そのあとで女がいった。「……奇妙なのは、このまわりがこんなに物騒なのに、政府は何 ...
続きを読む »植民地時代から現代まで=畜産業発展の長い歩み=パラグァイ 坂本邦雄
クリストバル・コロン(コロンブス)が率いるスペイン船体が新大陸アメリカを発見したのが1492年10月12日の早暁だった。 だが西回りの航海でジパング(日本)とインドを目指したものでコロンブスは最初の上陸地(カリブ海バーマス列島のサンサルバドル島)がインドだったと亡くなるまで信じていた。 いわゆる西欧諸国の帆船大航海時代(15? ...
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