戦車と機関銃で言論を統制したブラジル軍事政権(1964―85年)に対し、表現の自由のためにMangaという武器をとって戦った日系の若者たちがいた。 3月17日のブラジル漫画家協会(Abrademi、佐藤フランシスコ紀行会長)が主催した同会創立35周年で顕彰された3人は、みなEDREL出版(Editora De Revista ...
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《ブラジル》広がる政治的分断=互いが互いを“悪者”に=対話の文化再構築が必要
世界規模のマーケティング調査会社、IPSOSが行った調査によると、ブラジルは、異なる政治思想に対する寛容度が、調査対象27カ国の中でも低い水準にある事がわかったと14日付ブラジル国内紙が報じた。 調査では、32%のブラジル人が、「自分と政治信条の違う人と会話しても意味がない(分かり合えない)」と考えていた。 この数値は27 ...
続きを読む »「軍政は共産主義から国を救った」と言うけれど
先日、3月31日はブラジルで軍事クーデターが発生して55周年にあたったが、それをめぐりボルソナロ大統領が「その日を祝おう」として国内の世論が大きく揺れた▼結局、この日に、元から乗り気でなかった軍がどういう行事を行なったのかはよくわからないし、国民一般でも頻繁に見かけたのは「軍政への抗議行動」がほとんどで、軍政を礼賛する行動を起 ...
続きを読む »ボルソナロ政権がダメになったら、議院内閣制に政治改革を
「政治改革」と「汚職防止法案」こそ最優先課題 戦後ブラジルでは選挙で選ばれた大統領は、軍政前にドゥトラ、ヴァルガス、クビチェッキ、クアドロス、グラールまで5人、民政移管後はネーヴェス、コーロル、FHC、ルーラ、ジウマ、ボルソナロの6人で計11人だ。 ただし、本人の自殺や病死、辞職、罷免によって昇格して大統領になった最高裁 ...
続きを読む »ブラジル株=史上初の10万ポイント突破=実体経済との乖離に疑問の声=国外投資資金の流入が鍵
サンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は18日、先週末の終値から0・86%アップの9万9993・92ポイントで取引を終え、史上最高記録を更新した。また、取引の真最中の午後2時50分頃には、一時的に10万ポイントのラインを突破し、1万35・36ポイントを記録したと、19日付現地各紙が報じた。
続きを読む »《ブラジル》=国営銀行総裁たちが民営化を支持=「小さな政府」を提唱
ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が15日にリオで主催したイベント「新リベラル経済セミナー」で、国営銀行の一つのブラジル銀行(BB)のルベン・ノヴァエス総裁が、「BBは民営化されるべきだと確信している」と述べた。
続きを読む »《ブラジル》18年の生産性は横ばいと発表=非正規雇用が足を引っ張る
ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団経済研究所(FVG/Ibre)は、18年の1労働時間あたりの生産は17年比0%変動だったと発表したと、11日付現地紙が報じた。
続きを読む »《ブラジル雇用情勢》南部、南東部でも非正規増大=北部、北東部は高止まり=南北格差の傾向、依然強く
ブラジル国内全27州政府(便宜上、首都ブラジリアのある連邦直轄区(DF)も州扱いとする)中、サンパウロ州、リオ州、DFなどの8州は、「2016年から2018年までの非正規雇用増加率」が全国平均の1・8%を上回ったと、8日付フォーリャ(F)紙が報じた。 非正規雇用増加率トップは、4・7%だったエスピリトサント州で、以下、サンパ ...
続きを読む »「リオのカーニバル」のパレードの歴史はどのくらい?
もう、今日が終わりそうなあたりからサンパウロ市、そして全国が注目のリオで3日の23時30分からカーニバルのデスフィーレ(パレード)がはじまる。ブラジル民にとっては、それに興味があろうとなかろうと、もはや無意識のうちに刷り込まれた日常、とでもいうべき、不可欠な存在でもある▼エスコーラ・デ・サンバが優勝を競い合うこのデスフィーレだ ...
続きを読む »《ブラジル》1人当たりGDPは8年前より低い=大型不況の影響、払拭できず
2月15日にブラジル中銀は、正式なGDP(国内総生産)発表前の先読みとなる2018年の経済活動指数(IBC―br)が、17年比1・15%増だったことを発表した。 18年のGDPが予測通りに1・15%増えたとしても、ブラジルのGDPは、2012年の水準よりも低い。
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