「やはり歴史はきちんと残さなければ。アマゾン地域の全ての移住地に関する詳細な移住史をー」。べレン在住の堤剛太さん(66、宮崎県出身)は、いつもの飄々とした語り口を封じ、そう力を込める。 移民85周年式典でランサメントが行われた『汎アマゾニア日伯協会創立55周年記念誌』の執筆を終えたばかり。昨年同協会の事務局長を退任した後は、東 ...
続きを読む »ヴァルガス 関連記事
樹海
真相究明委員会のアドリアーノ・ジオゴサンパウロ州委員長に謝罪申し立て文書を渡す前、23歳の山内フェルナンダさんは「どうして山内家だけで―と父はコロニア内の評判をすごく心配しています。でも同じ扱いを受けた沢山の日本移民を代弁して、誰かが申し立てをしないと歴史の闇に埋もれてしまうと思った」と不安な胸中を吐露した▼戦争を挟んだ時期の ...
続きを読む »ジウマ=経済関係の数字を間違う=取材中の記者に正される=企業家の支持率も低く=今年度予算の帳尻あわせも
ジウマ大統領は22日、TVグローボ局のインタビューで、米国とドイツの経済に関する数字などを大きく誤る発言を行なった。その一方、サンパウロ州の企業家たちの支持がマリーナ・シウヴァ氏(ブラジル社会党・PSB)に流れ、彼らの中で同大統領の支持率が低くなっていることも報じられている。23日付伯字紙が報じている。 ジウマ大統領は大統領官 ...
続きを読む »連邦選挙 高等裁判所=「出馬問題なし」の判決=安部市長時代の人事問題=一、二審の有罪判決覆る=「敵対陣営から悪意ある噂」
大統領、連邦議員、全国の州知事、州議を選ぶ統一選挙まで2週間余りに迫った。連邦選挙高等裁判所(TSE)は16日夜、安部順二下議(73、PSD=社会民主党)の出馬を認める判決を下した。並み居る日系候補の中で、もっとも再選が期待されるベテランの一人、安倍氏を押す声は日系社会で強く、サンパウロ市の静岡県人会館では13日、安倍氏の支援 ...
続きを読む »工業界の雇用減少続く=34カ月連続で前年割る=厳しい状況は今後も継続か
地理統計院(IBGE)が10日、7月の工業界の雇用者総数は6月比0・7%、昨年同月比では3・6%減り、2004年以来、最低となったと発表した。工業界の雇用者数は34カ月連続減少し、今後の見通しも明るくはないと11日付エスタード紙が報じた。 雇用者の減少率が最も高かったのはサンパウロ州の昨年同月比5・1%で、2001年の統計開始 ...
続きを読む »大統領と日本移民の友情=松原家に伝わる安太郎伝=(23・終)=在伯同胞の心に大きな灯り=帰国翌年に黄綬褒章授与
気丈な女性として知られた妻マツは、夫安太郎を看取った後、子供たちと暮らすために一人で再びブラジルに戻り、93歳で亡くなるまでクイアバで過ごした。 マリリア在住者によれば松原耕地の初期のころ、コロノへの給与支払いが遅れたことがあった。パトロン宅に労働者が大挙して「松原を殺してやる」と息巻いて交渉に来た時、若かったマツが前に立ちふ ...
続きを読む »大統領と日本移民の友情=松原家に伝わる安太郎伝=(22)=戦後の1割は松原の恩恵に=グアタパラや南伯移民も
大谷晃を特許人とする松原移民枠を使って、サンパウロ州だけで1678人が入っており、実は麻州やバイーア州より多い。バイーア州は最初のウナこそ問題が起きたが、1959年以降だけで636人も続けて入った。つまり、松原本人は不遇のうちに祖国で亡くなったが、「移民枠」という大きな〃遺産〃を置いていった。 この表から分かることは、実は石川 ...
続きを読む »第3世代用の品がない!=45%から不満の声上がる
60歳以上の人達が第3世代と呼ばれるようになって久しいが、第3世代の人たちに訊くと、45%の人は自分達が使える品物やサービスを見つけるのが難しいという。 服を探せば、若い人向けのラフな服装やもう少し年配の人向けのフォーマルな服は簡単に見つかるのに、肩が凝らず、普段着にも使えるような服は見つからない。携帯電話を買う時も文字やキー ...
続きを読む »GDP=ブラジルがリセッションに突入=第2四半期は0・6%減=投資は5・3%のマイナス=ジウマ再選に不利な展開
29日に第2四半期の国内総生産(GDP)が発表され、ブラジルは第1四半期比0・6%のマイナス成長に終わり、実質的な「リセッション(景気後退)」に突入した。29日付伯字紙サイトが報じている。 地理統計院(IBGE)が発表したところによると、14年第2四半期のGDPは1兆2710億レアルで、第1四半期と比較して0・6%の減少となっ ...
続きを読む »大統領と日本移民の友情=松原家に伝わる安太郎伝=(20)=「生まれ故郷で死にたい」=失意のまま妻と療養に帰郷
松原が横浜正金銀行の大谷晃と知り合い、その凍結資金を一時的に移民事業に流用する計画を練ったが、ヴァルガスから拒否された―と志村が書いている件に関し、大宅壮一はこう書いた。 《戦時中に凍結されていた正金銀行の金八万コント(今は半分に下がっているが当時は八億円位になった)をブラジル政府から解除してもらって、移民会社を作ろうとする計 ...
続きを読む »