W杯の間はシュラスコをやる人が増えるから牛肉の消費も増えると踏んでいたスーパーマーケットや食肉業界が、捕らぬ狸の皮算用で終わったようだ。 W杯期間中の正式な統計はまだ発表されていないが、フォーリャ紙が独自に行った集計によると、このところの価格高騰などで、W杯期間中の1週当たりの牛肉の消費は20~30%減ったと見られている。W杯 ...
続きを読む »ヴァルガス 関連記事
大統領と日本移民の友情=松原家に伝わる安太郎伝=(2)=謎の仲介者アルキメデス=松原の代理人で元大統領秘書
一介の外国人である日本移民が、時の大統領と個人的に親しかったために獲得した「特別の移民枠」。その経緯に関しては謎が多い。 戦後移民が開始された1953年、戦前戦中の米国による反日プロパガンダ、敗戦、そして終戦直後の勝ち負け抗争による日本移民への嫌悪感ともいえる余韻が、ブラジル社会全体に残っていた。当時の国民感情からすれば日本移 ...
続きを読む »大統領と日本移民の友情=松原家に伝わる安太郎伝=(1)=息子の妻が逸話明かす=「特別な関係」とは何か
61年前、難問だった「戦後初の日本移民導入」をジェトゥリオ・ヴァルガス大統領(当時)との〃個人的な関係〃から実現したのが、和歌山県出身の戦前移民・松原安太郎(1892―1961)だ。そんな大功労者の割にまとまった経歴が書き残されておらず、むしろ〃毀誉褒貶相半ばする人物〃のような評判まで残っている。今年4月に仁坂吉伸・和歌山県知 ...
続きを読む »ドウラードスの和歌山県人=61年目迎えた松原移住地=ただ一人残る那須千草さん
松原移住地には1953年に第一陣が入植。全部で64家族が入植し、そのうち60家族が和歌山県人だったという。しかし、市中心部から約75キロ離れた松原植民地には今、一家族しか住んでいない。数年前までは残っていた日本人会の会館も、今は跡形もない。 同移住地は、戦前移民の和歌山県人・松原安太郎氏が、ヴァルガス大統領(当時)と直接交渉し ...
続きを読む »徐々に増える病院内学校=病気の子供を外界と繋ぐ=困難と喜び分け合う教師
6歳のララちゃんが学校に行くには、ノートと鉛筆を持って廊下を横切るだけ。時にはそれさえ不要で、先生が部屋まで来てくれる―。 22日付フォーリャ紙によると、白血病で闘病中のララちゃんはサンパウロ州に約500人いる院内学校の生徒の一人だ。院内学校の対象は医師の許可を受けた子供達で、院内にある教室か子供のいる病室で授業を行う。新しい ...
続きを読む »パウリスタ延長線戦後史1=子孫にとっての勝ち負け抗争=(5)=郷土史にモライス著から引用=「情報戦の時代に生きている」
ジョーゴ委員長は「日本人を残酷に扱ったことは、ブラジル人にとって語ることを憚られる歴史でもある」とのべ、戦後の勝ち負け抗争時にDOPSで不当に日本移民を拷問し、日の丸を踏まなかっただけの人までアンシェッタ島に送り込んだことを、ブラジル政府側の一機関としてツッパン公聴会で謝罪した。 昨年10月にサンパウロ州議会で行われた第1回公 ...
続きを読む »パウリスタ延長線戦後史1=子孫にとっての勝ち負け抗争=(4)=米国の排日プロパガンダ=宣戦布告前から敵性移民扱い
ツッパン公聴会でアドリアノ・ジョーゴ委員長は、戦中戦後の日本人差別が、勝ち負け抗争勃発の一因になったという考え方を公式に認めた。 「ヴァルガス独裁政権は元々親ドイツ、イタリアだったが、1942年に米国との関係を大きく修正した。米国から製鉄所建設、フェルナンド・ノローニャの空港、ナタールの空軍都市化(米国が南大西洋に展開する拠点 ...
続きを読む »労働市場はまだ熱い?=第1Qの失業率7・1%=案じられる工業界の雇用減
3日の地理統計院(IBGE)発表によると、1~3月の失業率は7・1%で昨年同期の8%より0・9%ポイント低下と4日付エスタード紙が報じた。失業率低下は求職者数減少と新たな雇用創出の結果で、楽観的な見方が減り、経済活動も困難な中だが、労働市場はまだ熱いという。 求職者減少はここ数年続いており、仕事を探さなくなったのは、高齢者と若 ...
続きを読む »国内総生産=第1四半期は0.2%成長=世界的にも低い数字に=工業や投資の落ち込み響く=第2四半期はマイナスか
5月30日、14年第1四半期の国内総生産(PIB)が発表され、13年第4四半期(前期)比で0・2%という低調な伸びに終わっていたことがわかった。工業部門と投資部門でマイナス成長を記録したことが響いた。5月31日付、2日付伯字紙が報じている。 14年第1四半期のブラジルの生産部門は、農業部門が前期比3・6%、サービス部門も同0・ ...
続きを読む »ラヴァ・ジャット=コスタ容疑者釈放される=裁判は最高裁に移行か=パラナ州判事は猛反発=主犯らの出所は取消しに
連邦最高裁判所のテオーリ・ザヴァスキ判事は19日、連邦警察主導の「ラヴァ・ジャット作戦」で逮捕された元ペトロブラス供給部理事のパウロ・コスタ容疑者をはじめとする計12人の被告の釈放を言い渡し、同作戦で検察が起訴した八つの罪状の裁判も最高裁に移管するよう命じた。この作戦の一部に連邦議員が関与している疑いがあるため、裁判の管轄は最 ...
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