ニッケイ新聞 2013年12月13日 小野一生は強制立ち退き関し、特に詳細な記憶を持っている。「戦争中、海岸部立ち退き命令が出たとき、5人の地元ブラジル人政治家が、リオのヴァルガスを訪問して、『レジストロは日本人が拓いた町だから、日本人を立ち退かせたら町が立ち行かなくなってしまう』って訴えたと聞いている。それに対し、ヴァルガス ...
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇大戦編◇ (89)=なぜかイタリア系退去不要?!=「日本人は全て失ってしまった」
ニッケイ新聞 2013年12月12日 トリブナ紙43年7月9日付けを見ると、海岸地帯からの強制退去命令を出したのは、サンパウロ州保安局(Ordem Politica e Social、ドップス)の専務ヴィエイラ・デ・メーロ少佐、アフォンソ・セルソ・デ・パウラ・リマ理事で「国家治安」を理由としている。潜水艦攻撃に味方するスパイ活 ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇大戦編◇ (88)=イグアッペ郡も立ち退き検討=あわや桂植民地も追放寸前
ニッケイ新聞 2013年12月11日 トリブナ紙43年7月11日付け同紙には、ドップスのルイス・タヴァーレス・ダ・クーニャ捜査官が海岸地帯20カ所の視察を終えて、サントスに戻ってきたことが報じられている。《メーロ少佐の命令を実行するために、500キロの海岸線にいる日本人とドイツ人の600家族を退去させた》とあり、さらに《8千人の ...
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ニッケイ新聞 2013年12月7日 レジストロ連載にあるようなUボートの標的にされたブラジル商船は、単なる商品を運んでいたのではなく、ドイツが禁制としていた米軍向け戦略物資を載せた船だったとの説もある。外貨の欲しいヴァルガスとしては、ナチスの目を盗んで少しでも売りたかったに違いない。当時、米国ワシントンにいたブラジル国大使は、 ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇大戦編◇ (86)=泣く泣く日本語の本焼く=独潜水艦攻撃で死者1000人以上
ニッケイ新聞 2013年12月7日 《1942年1月19日、サンパウロ州保安局、敵性国民に対する取締令を公布告示》(人文研年表)とある。具体的には自国語で書かれたものの頒布、公衆の場での自国語の使用、保安局発給の通行許可証なしの旅行や転居などが禁止された。 同年1月29日、リオの汎米外相会議で亜国以外、ブラジルを含む10カ国 ...
続きを読む »14歳の少年NASAへ=詩のコンクールで金賞受賞
ニッケイ新聞 2013年12月6日 リオデジャネイロ州カンポス・ドス・ゴイタカーゼスに住む14歳の少年が、アメリカ航空宇宙局(NASA)主催の詩のコンクールで金賞を獲得し、7日に母親と教師同伴でNASA訪問の旅に出る。 「1日だけ科学者になれたら」というテーマで開かれた詩のコンクールで入賞したのは、市立のジェツリオ・ヴァルガ ...
続きを読む »ジェノイーノが下議辞任=下院役員会で不利になり=波乱万丈の議員人生に幕=他のメンサロン議員は?
ニッケイ新聞 2013年12月5日 メンサロン事件で実刑判決を受け、現在服役中のジョゼ・ジェノイーノ下院議員(労働者党・PT)が3日、議員罷免か否かが決定される前に、みずから議員職を辞任する旨を明らかにした。この決断に、他のメンサロン事件の有罪議員も続くのではないかとの憶測も飛んでいる。4日付伯字紙が報じている。 ジェノイー ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇大戦編◇ (84)=国交断絶でなぜか敵国人扱い=戦後勝ち組につながる萌芽
ニッケイ新聞 2013年12月5日 家宝の軍刀を手にする松村栄治(松村昌和所蔵) 家宝の軍刀を手にする松村栄治(松村昌和所蔵) ヴァルガス大統領は思想的にはイタリアのムッソリーニの労働者政策に多くを学び、同じ独裁政権としてナチス・ドイツに強い親密感を感じていたといわれ、大戦に際し最初中立を保っていた。しかし、主たる輸出品であるコ ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇大戦編◇ (83)=国際協調的な南進論の流れ=軍刀献納で板垣陸相が感謝
ニッケイ新聞 2013年12月4日 明治時代の海外進出という期待感に満ちた眼差しが、まるで世界地図に刺した虫ピンの先のようなイグアッペ植民地に注がれた。明治大正を通して、移住という国際協調的な手段を通して世界とつながりを持とうとした日本だが、1930年前後の出移民圧力は、蒸気を吐いてクルクルと回る圧力鍋のように、とんでもない強さ ...
続きを読む »日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦前編◇ (81)=「南聖の郷土を救う紅茶革命」=大英帝国の裏かき種持ち出し
ニッケイ新聞 2013年11月30日 1930年革命で共和国臨時政府の大統領となったヴァルガスは、憲法を停止し、国産品の発展を図るために輸入品制限令を出した。その中にリプトン紅茶も入っていたことが思わぬ〃革命の置き土産〃をもたらした。 岡本寅蔵が革命軍の将兵に紅茶を進呈すると、参謀らは喜んで軍内に宣伝してくれた。《南聖一帯に ...
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