ホーム | ヴァルガス 関連記事 (ページ 64)

ヴァルガス 関連記事

教科書 時代を映して変遷(20)=〝応急処置〟的な役割=デカセギ向けに会話ブック

5月12日(水)  父祖の国で生活に困らないように――。  日本での人手不足を背景に八〇年代半ばから、デカセギブームが起こる。ブラジルでは高インフレが続き、それに拍車を掛けた。さらに、入管法の改正(一九九〇)で日系人は定住ビザを取得できるようになり、訪日就労者数は爆発的に増えた。  国外就労者情報援護センター(=CIATE、二宮 ...

続きを読む »

エコノーミア

5月12日(水)  ブラジルの市場では知られていない「トウモロコシのおしるこ」がブラスフリゴ社で開発され、米国から千百万ドルの受注を取った。同社は他にも、米国人が常食するトウガラシの加工品八種類やトマトの加工品十種類の野菜食缶詰めを米国向けに開発した。同社は米バイオ・テロ法適用のもとに米国の卸ネットや弁当缶づめメーカーと提携して ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(19)=USP、やりにくい日本語授業=学生の出発点異なる

5月11日(火)   「今、日本語の授業は結構やりにくいんですよ」  織田順子サンパウロ大学日本文化研究所所長は、少々頭を痛めている様子だ。  哲学・文学・人文学部に入学した学生は一年間、まず一般教養を学ぶ。二年目に本人の希望とレベルで専攻を決定。日本語がカリキュラムに組み込まれてくる。  もちろん、授業は「あいうえお」のひらが ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(18)=USP日本語講座開設=客員教授ら文法入門を刊行

5月8日(土)  サンパウロ大学(USP)の構内に入って、十分ほど歩くと左手に地下一階地上三階建ての建物がみえる。日本文化研究所(=Centro de Estudos Japoneses、織田順子所長)だ。  エルネスト・ガイゼル元大統領と田中角栄元首相が取り決めた日伯共同事業のひとつとして、一九七六年四月に竣工した。  USP ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(17)=州立校では初の試み=レジストロ日本語が選択科目に

5月7日(金)  「これは、何ですか?」「それは、しっぽです」「これは、何のしっぽですか?」「それは、ぞうのしっぽです」  サンパウロ市から西南に百八十九キロのレジストロ市。三月十二日午前、州の外国語センター・ヒロシ・スミダで、州立校に通う児童・生徒二十人ほどが、日本語を学んでいた。  八九年に、日本語を選択科目として取り入れた ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(16)=視覚に訴えるテキスト=現代っ子のニーズに合わせて

5月6日(木)  マウリシオ・ソメソザリさん(一八)は日伯文化連盟(=アリアンサ、槙尾照夫会長)で学び始めて二年になる。  八年前にテレビで「セーラームーン」を見たことがきっかけで、アニメやマンガに関心を持つようになった。「セーラームーンはギリシャ神話について触れているのが魅力です」。  初めのうちは、挿絵だけを眺めて楽しんでい ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(15)=高評価、よく売れる=橿本さんの『きそにほんご』

5月5日(水)  今、コロニアで一押しの教科書といったら、おそらく『きそにほんご』だろう。  一九九五年一月に第一巻の初版千冊が発売された。同年三月までに売り切れ。現在七版目に入った。毎年、千二百冊が売れ、好調を維持する。  編集者はプレジデンテ・プルデンテ市(SP)在住の橿本洋子さん(六三、山西省出身)。  当地の日本移民の歴 ...

続きを読む »

全国司教会議 大統領に苦言=失業は諸悪の根源=経済政策の見直し迫る=PT党首、反論避ける

5月4日(水)  【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】ルーラ大統領は一日、サンベルナルド・ド・カンポ市の教会でメーデーのミサに出席し、ネルソン・ウエストラップ司教から失業対策に関し「債権者は待てるが、失業者は待てない」とする苦言を賜った。続いてデッシオ・グルッピ司祭が外債の決済を後回しにして雇用創出を優先、労働者に必要な仕事と収 ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(14)=日本語能力低下に対処=文協が講座を開設

5月4日(水)  「留学生・研修生の日本語能力が、低下している」  九〇年代初め。日系二世、三世自身の間から、そんな危機感が大きくなる。  都道府県の多くは、年間一人当たりに数百万円を歳出して、留学生・研修生を受け入れている。日本語が分からず、初期の目的を達成出来なかったというケースが出始めたのだ。  日本側は〃投資効果〃が上が ...

続きを読む »

教科書 時代を映して変遷(13)=日語学校の生存競争=激動90年代、学習者減る

5月1日(土)  「日本語教育が最も動いた時期ではないだろうか。言わば激動の時代です」  丹羽義和ブラジル日本語センター事務局長は九〇年代をそう、位置付ける。  九三年に一万八千六百人いた日本語学習者は、九八年に一万七千六百人に減った。非日系人の層が堅調を維持した一方で、日系の学習者は一万七千人から一万三千人に四千人ほど減少。同 ...

続きを読む »